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IRTAテストMotoGP2日目、カルロス・チェカが好調
2006年3月5日 ShoppingOn編集部

3月4日のスペイン、バルセロナのカタルーニャサーキットにて、2日目となるMotoGPクラスのIRTAテストが行われた。2日目はMotoGP初日の昨日よりも若干雲が多く、最高気温は初日より9度低い18度、路面温度は19度。風も少し強めの一日となったようだ。



カタルーニャ2日目のトップタイムは昨日と同じくキャメル・ヤマハのバレンティーノ・ロッシだ。初日の転倒の影響は全くなく、タイムは1分42秒477。

ただし、今回の主役も昨日に引き続きTECH3ヤマハのカルロス・チェカだろう。ロッシの好調さはもう何年も見慣れた感があるが、ロッシから0.665秒差の2番手につけているダンロップタイヤを履くカルロス・チェカの順位は特筆に値する。

また、その後ろの3番手につけたカワサキの中野選手の順位に喜んでいる方も多いだろう。今年に入ってからの中野選手、およびカワサキの活躍は世界中の注目を集めているようだ。先回のセパンで中野選手がトップタイムをマークした時も、カワサキが公式発表したタイムを信じずに間違った順位を頑なに掲載していたサイトも多かった。(英国のcrash.netは訂正記事を出し、中野選手の活躍を賞賛しており好感を抱いた。)

好調のヤマハに対し、ライバルのホンダ勢の調子は今ひとつといったところか。2日目のホンダ勢トップは8番手のニッキー・ヘイデンだ。彼のチームメイトのペドロサは転倒してバイクを大破しているが、幸い怪我は特になくタイムへの影響はなかった。

本日72周回を終えてのロッシのコメントを以下に紹介する。昨日のタイムは本人も予想外だったようだ。今年のM1はそこまで調子が良いのかと思わせるほどの大絶賛をするロッシ。

「昨日いきなりあのタイムで走れたのは驚きでしたね。なので今日は昨日のセッティングを基にして開発を進めています。」

「今日はもう少し重要なテストを終え、ベースセッティングも前より良くなりました。冬季テストではチャタリングの問題を抱えていましたが、今は完全に解決された感じです。ラップタイムも次々と上がっていきます。」

「このバイクはまるで自分の娘のように親しみがわくんです。最高の気分です。コーリンとカルロスも凄くマシンを気に入ってるみたいだし、やはり結果も良いですね。」

「今日のタイムランキングを見ると、僕にもBMW獲得のチャンスがあります。でも明日の事はわかりませんし、何が起こるか正直楽しみです。うまくいけば天気もテスト期間中は持つかもしれないので、予定のテストを全部こなせるかもしれませんね。」

誰もが驚くダンロップ勢筆頭のカルロス・チェカは、本日2番手タイムの1分43秒142。昨日のタイムである1分44秒070を一秒近く削ってきた。TECH3やファンのみならず、ヤマハとしてもチェカの今年のテスト状況には驚きを隠せない様子だ。チェカのコメントは最終日以降にお伝えしたい。

今年のカワサキは強そうだ。ブリヂストンタイヤが苦手としてきた低温路面のヨーロッパでも、中野選手に活躍に陰りはない。中野選手も昨日のタイムを1秒以上縮めて2日目は3番手タイム。彼もBMWを狙える立場にある。是非miniとBMWの両方を所有して国内を走って欲しい。

「これは僕にもチームにも初めての経験です。」と中野選手。

「いつもなら最初のヨーロッパはなかなか上手くいかないんですが、今日は全てが噛み合って3番手タイムを記録しました。明日も同じ調子をキープしないといけませんが、今回の結果でチームの士気は高まっていますよ。みんな高順位を目指して真剣に働いています。」



「来週のヘレスには更に改善の進んだZX-RRエンジンが届きますので、まだまだいけそうです。今日もブリヂストンタイヤのテストを行いましたが、路面温度が低いとあまり性能を発揮できていない感じがします。」

「明日も改善が進めば良いと思います。今日は雨にならずに済みましたが、明日のセッション中は怪しいですね。」

4番手タイムはロッシのチームメイト、キャメルヤマハのコーリン・エドワーズ。初日はBMWを持って返る心配ばかりしていたコーリンだが、今日はレース用のセッティングに一日を費やしている。65周回を終えてのタイムは昨日のタイムを0.675秒縮める1分43秒388。



「今日はテスト項目をいくつか済ませましたが、何をやっても良い方向につながる気がしますよ。本当に良い調子です。」とコーリン。

「バイクはどんどん良くなります。開発は今も進行中ですし、自分が要求した性能がすぐ手に入るという感じですね。路面温度が低いせいでミシュランのテストはあまり出来ませんが、その代わりヘレスに向けたバイクのセッティングに集中できますよ。」

「2日目はサスペンションとエンジンマッピングを少し試しましたが、特に大きな変化はありませんでした。65周回は一瞬に済んだように感じられます。一刻も早くレースがしたいので、今が最後の仕上げ時ですね。」

5番手タイムは本領発揮のドゥカティーワークス、セテ・ジベルナウ。チームメイトのカピロッシは本日、ウイルス性の胃腸炎からドクター・ストップがかっている。セパンから体調に悩まされている印象を受けるドゥカティーの両ライダーだが、セテは開発の遅れを取り戻すべく、今日は85周回を精力的にこなした。調子は悪くなさそうだ。



「今日も滅茶苦茶に凄く忙しい一日でした。」とセテ。

「精神的にも体力的にもきつかったですね。でも良い日になりましたよ。山のようなパーツを試しましたが、ブリヂストンとチームの努力には本当に感謝しています。まだバイクの改善には多くの作業が必要ですが、間違いなくやりきれるでしょう。」

「今日は配置の問題や電気系システム、タイヤ、その他全ての課題に取り組みました。パッケージ全体が良くなってきています。マシンの挙動も把握できるし、安定しています。また、タイヤのお陰でドライバビリティーも高くなっています。」

6番手タイムは中野選手のチームメイト、カワサキのランディー・ド・ピュニエ。今日はブリヂストンタイヤのテストを中心にメニューをこなしているが、MotoGPルーキートップとなるこの結果はカワサキとブリヂストンの好調さの象徴するものだろう。少し昨日の転倒による痛みはあったようだが、56周回を終えてのタイムは1分43秒847。

「今朝は昨日の転倒のせいでまだ身体に痛みがありましたが、第一セクションで少し痛みを感じる程度でしたので、ほんの少しタイムをロスしたくらいです。」

「午前はブリヂストンタイヤのテストに集中しました。低い路面温度に効果を発揮する新しいタイヤが持ち込まれています。午後の終盤は予選タイヤで数周回を走ってみて、タイムに感動しました。ただ、やはり第一セクションでは背中の下と足首が痛み、少しタイムをロスしたと思います。」

「ヘレスまでにはもっと改善が進むと思うので、明日もこのまま晴れてくれると良いのですが。」

7番手タイムは、今年こそは期待できそうなマシンに喜ぶスズキのジョン・ホプキンスだ。スズキ勢の二人は昨日のタイムよりも速いタイムを記録している。終盤は他のライダーが予選タイヤに履き替えるまで、ホッパーはレースタイヤでは3番手タイムをキープしていた。ベストタイムは1分43秒970。

「今日は昨日の続きの作業から開始しました。」とホッパー。

「ブリヂストンと必死の作業を続けていますよ。コンパウンドの適正を調べる為に多く走り込んでいます。1つのタイヤでレースの距離はもう十分走りましたが、ペースを確かめる為に別のタイヤでさらにレースシミュレーションを行いました。」

「リズラ・スズキの進歩には凄く満足しています。まだ仕事は多いけど間違いなくもっと良くなりますし。それと自分の身体の完成度にも満足できました。これだけ走っても体調はばっちりです。これからは本戦に向けての準備を着実に進めます。好調ですよ。」

8番手タイムはホンダ勢のトップとなるレプソル・ホンダチームのニッキー・ヘイデン。調子の伸びないホンダ勢だが、内情はどうなのだろうか。ニッキーは今日も2006年を戦う新型バイクの調整に余念がなかったようだ。87周回を終えての彼のタイムは1分44秒029。二日間続けて43秒台への壁を突破できてはいない。



「進展はありましたが速くはありませんね。」とニッキー。

「今日はタイムが不調です。新しいコンポーネントが使えるように、これまでとは違う方向性のテストをしましたが、結局元に戻す結果に終りました。大きく改善できると思っていただけに、ちょっとイラつく状況です。」

「でも僕らは前向きですよ。必ず良い方向に進んでみせます。作業はまだたくさんありますが、着実に進歩しているのが励みですね。ただ今のところタイムが問題です。」

9番手タイムはホンダ勢2番手となるコニカ・ミノルタ・ホンダの玉田誠選手。今日も路面温度の低さを気にして午前の11時30分まで出走を見合わせている。そろそろトップライダーとのタイム差が気になりだしたらしい。玉田選手は本日63周回を終え、ベストラップは1分44秒246。

「今日の調子は前より良かったです。でもトップからは離されてますね」と玉田選手。

「トップの連中は2006年タイヤ用の良いセッティング方法を見つけたみたいです。今日はミシュランタイヤのテストから開始しましたが、期待していたコーナーの中心付近での効果があまり得られていません。もう少し解決策が必要です。」

「去年とはバイクの挙動が全く違います。タイムを出すにはもっと調整が要りますね。でも自分たちのパッケージの性能の高さが分かっただけ良かったと思いますよ。」

10番手タイムはニッキー・ヘイデンのチームメイト、レプソルホンダチームのダニエル・ペドロサだ。今日は転倒を喫した彼だが、幸い怪我はなく、タイムにも影響は出ていない。ちなみに、ドライコンディションでペドロサがMotoGPバイクで転倒したのは今回が初めて。33周回を終えてのペドロサのタイムは1分44秒369。



「今日は絶対雨だと思っていましたので運が良かったですね。風は強かったですけど。」とペドロサ。

「タイムが上がりかけたところで転んでしまいました。目標のタイムに近づいたところでのアクシデントだったのでちょっと問題です。バイクはバラバラになり、もう一台を使う事になってしまいましたから。」

「気温的に丁度良いタイミングを逃してしまいましたね。プッシュしている最中にブレーキを激しくかけすぎました。完全に自分のミスです。ただ、怪我をしないで学べた事は良かったと思います。」

「作業自体は昨日と比べると好調ですよ。トップタイムではありませんが、今までのサーキットとは違いますからね。マレーシアには慣れましたしタイムも出せるようになりましたけど、今度は温度の低い環境ですからマレーシアには無かった難しさがあります。これは初めて経験する事です。」

昨日と続き11番手はKR211Vを駆るチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア。タイムは昨日より0.461秒速い1分44秒407。なかなかタイムの安定しない一日だったようだ。午前中はグリップがつかめずに苦しみ、途中で旧型のシャシーに戻している。午後には問題も改善されつつあり、新しいシャシーに反映するデータ収集はできたようだ。

「今朝は新しいシャシーを使うとグリップが得られないのでセパンで使ったものに切り替えました。」とケニー。

「このシャシーも改善がされていて、新しいバイクの性能に近くなっています。作業の調子は良いですよ。新しいバイクとエンジンのデータも集められましたし。終盤には新旧のシャシーの性能差はほぼ無くなりました。」

「でもヘレス開幕までには同じフレームと性能を持ったバイクが2台欲しいですね。」

12番手タイムはヨーロッパに戻ってから調子のつかめない印象のあるフォルツナ・ホンダチームのマルコ・メランドリ。今日のメニューは全てこなした彼だが、満足のいくタイムは得られなかったようだ。76周回を終えてのメランドリのタイムは1分44秒512。

「自分たちにとって厳しい2日間になりました。」とメランドリ。

「まだ道のりは長いです。どのコーナーでも自分にとって理想的な感覚が得られていません。ちょっと苦しんでますね。自分のコーナースピードとライン取りももう少し改善する必要があります。」

「幸いまだ開幕までには4日間テストできますよ。自分の望むレベルに仕上がってなくて残念ですが、開幕戦に向けては今も前向きな姿勢で取り組んでいます。」

13番手もヨーロッパに戻ってから調子の悪いドゥカティーワークスのロリス・カピロッシ。午前中は腹痛に苦しみクリニカ・モバイルに寄っている。細菌性の胃痛を患っているらしくドクターコスタからは走るのを禁じられたらしいが、結局は無理して出走している。体調の悪いカピロッシは15周回のみを走り、タイムは1分44秒581。

「最悪です。」とカピロッシ。

「昨晩は寝れませんでした。気分は悪いし腹痛もひどい。多分ウイルス性のものです。今朝クリニカ・モバイルに寄ったら点滴をされて、今日はバイクに乗らないよう忠告されてしまいました。」

「それは置いとくとして、今日はセッティングを変更してテストしたかったんです。今日は2回ほど軽めのロングランをしましたが、セッティングが良い方向に向かった事がわかりました。気分が悪いのにタイムはそこそこ出るんです。」

「明日も天気がよくて体調が治れば、最後の一日をフルに活用したいですね。」

マイペースのクリス・バーミューレンは14番手タイムの1分45秒001。昨日のタイムを1秒縮めており、あと一歩で44秒台に突入する。彼は2日目をブリヂストンタイヤのテストとサスペンションのセッティングに費やしている。前回のセパンでの肩の怪我が悪化するのを気にして2日目は52周回に留めたようだ。

「2日目のコース状況は昨日より良かったです。今日は走っていてそれほど不安感もありませんでした。」とバーミューレン。

「今朝は凄く寒かったのに朝からチームは凄く働いていました。今日は良い方向にセッティングが出来たと思います。別の新しいブリヂストンタイヤがあったのでそれを試したら1秒短縮できました。明日はさらに1秒縮められたら速いライダーの仲間入りですね。今から楽しみです。」

15番手以降は、TECH3ホンダのジェームス・エリソン(1分45秒488)、ダンティーン・ドゥカティーのホセ・ルイス・カルドソ(1分45秒582)、フォルツナ・ホンダのトニー・エリアス(1分45秒782)、カルドソのチームメイトのアレックス・ホフマン(1分46秒185)、ドゥカティー開発ライダーのヴィトリアーノ・グアレスキ(1分48秒205)が続く。HRCの岡田忠之選手は本日出走していない。

気になるのはエリソンやカルドソよりもタイムを落としているフォルツナ・ホンダのトニー・エリアスだが、特に転倒をしているわけでもなく、単純にセッティングの問題らしい。

「昨日はコインの表面でしたが今日は裏面でした。」とエリアス。

「一生懸命働いたわりには、あんまり良い日じゃありませんでしたね。タイヤにいくつからグリップの問題を抱えています。コース温度が低いままなのであまり改善されません。誰もが同じ環境にいるわけですから言い訳にもなりませんね。」

「いくつか違うタイヤを試しましたが理想的な結果にはなりませんでした。でもまだ頑張って解決策は見つけてみせます。昨日はもっと乗りやすく感じていたのですが。」

(写真提供:ドゥカティーコルセ、ヤマハレーシング、カワサキレーシング、チームスズキMotoGP、レプソルYPF)


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