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2007年7月23日
アメリカGPの終了直後、リズラ・スズキMotoGPチームは、クリス・バーミューレンが来期の2008年シーズンに向けての契約書にサインした事を公式に発表した。
■バーミューレンは2008年もリズラ・スズキから参戦
リズラ・スズキ・チームは日本時間の7月23日、現在の同チームのライダーであるクリス・バーミューレンがチームとの1年間の契約更新に合意し、来年の2008年も彼にとって3年目のMotoGPシーズンをスズキのGSV-R800で戦う事を明らかにしている。
■GP参戦初年度から大きく目立ったバーミューレンの活躍
バーミューレンはSBK(世界スーパーバイク選手権)のテンケイト・ホンダ・チームを経て2005年末からリズラ・スズキ・チームに加わり、ジョン・ホプキンスのチームメイトとして2006年からMotoGPシーズンに初のフル参戦を果たし、その初年度にポールポジションと初表彰台を獲得している。
■今年はMotoGP初優勝を経験
また、GSV-R800の開発に深く関わってきたバーミューレンは、MotoGP2年目の今年はフランスGPにおいてスズキに800ccマシンでの初優勝をもたらしており、先日2位表彰台を獲得したアメリカGP終了時点の年間ランキングは4位だ。
■バーミューレンはアメリカGP終了直後にサイン
オーストラリア人ライダーのバーミューレンは、ここまでにリスラ・スズキのチーム監督であるポール・デニングとの来期交渉を続けていたが、アメリカGPで2位を獲得した直後にバーミューレンは来期に向けての契約書にサインを書き入れており、これにより2008年シーズンも彼がスズキで3年目のMotoGPシーズンを戦う事が決定している。
■バーミューレン「ワークスチームは魅力的」
スズキとの2008年に向けての契約に合意したクリス・バーミューレンは、ファクトリー・チームで戦える事が重要だとして、以下の通りコメントしている。
「スズキに留まる事を非常に嬉しく思っています。」とバーミューレン。
「これまでにチーム全体とはとても楽しく過ごしており、特に自分のチーフ・メカニックであるトム・オケーンとは非常にうまくやっています。」
「また、特に佐原さんやレースグループ長の大西さんなど、ファクトリー(ワークス)のスタッフと共にこれからも働けられる事が、今回の自分の決断の大きな理由の1つです。」
「自分が2005年に初めてGSV-Rに乗ってから、開発はすばらしい方向に発展してきました。この方向性を今後も維持する事ができれば、自分たちが毎週トップ集団で戦える事は確実だと思います。」
「目標としてはもちろん世界チャンピオンになりたいと思っていますが、スズキでこれを達成できれば本当に嬉しいでしょうね!」
■スズキ 大西文弘レースグループ長「クリス獲得に全力を注いだ」
スズキのレースグループ長である大西文弘氏は、今回のバーミューレン獲得に向けてスズキが全力を注いだ事を明かしている。
「スズキは今後のMotoGPでのレース活動に向けて、クリスとの契約が合意に至った事を大変に嬉しく思っています。」と大西氏。
「他のいくつかのチームとの大変に厳しい獲得合戦でしたが、クリスはスズキに留まる事を願いましたし、私たちも彼がその決断を喜んでできるように、全ての努力を惜しみませんでした。」
「彼は大変にプロフェッショナルなライダーです。また、GSV-Rをここまで進化させる上で彼の存在はチームに不可欠なものでした。彼のその姿勢が今後も変わらない事を私たちは良く知っています。」
■チーム監督 ポール・デニング「来年をさらなる成功の年に」
ここまでの2年近くをクリス・バーミューレンと共に戦ってきたリズラ・スズキMotoGPのチーム監督であるポール・デニングは、クリスの才能は今後さらに開花するとして、来年に向けての期待感を示した。
「スズキはクリスをファクトリー・チームのフル参戦ライダーとしてMotoGPに迎えましたが、今後もこの関係が維持できる事を嬉しく思います。」とデニング監督。
「彼はまじめで前向きな性格ですから、全ての面においてスズキのチームにぴったり合う人物です。私はクリスの本来の能力や才能はまだ発揮されていないと思っています。彼はすでにレースの勝利者ですが、来年はお互いのさらなる成功の年にしたいと考えています。」
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