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■125ccクラスのレース内容
●125cc午後決勝
前日までの2日間の予選とは打って変わり、晴天と良好なドライ路面に恵まれた6月3日のムジェロ・サーキットにおいて、MotoGP125ccクラスの決勝レースが行われている。
■ホールショットを奪ったのは小山選手
今回のレースのオープニングラップでホールショットを奪ったのは、2列目5番グリッドからスタートしたKTMの小山知良選手だった。小山選手の背後には3番グリッドからスタートしたバンカハ・アスパルのガボール・タルマクシと、ポールポジションからスタートした同じくバンカハ・アルパルのエクトル・ファウベルがつけ、続くコーナーで2台に小山選手は交わされて3番手に後退した。
■序盤は10台前後のトップ争い
レースの序盤に先頭集団はタルマクシ、ファウベル、小山選手、ポラリス・ワールドのマティア・パッシーニ、マルチメディア・レーシングのラファエレ・デ・ロサ、スキルド・レーシング・チームのシモーネ・コルシ、レプソル・ホンダのブラッドリー・スミス、WTR No Alcolのアンドレア・イアンノーネ、コプロン・チーム・スコットのマイク・ディ・メッリオ、デルビのルーカス・ペセック、エミー・カフェラテのサンドロ・コルテセなどの約10台程度となり、周回ごとに順位が変動する。
■ファウベルがレースの中盤をリード
4ラップ目にディ・メリオが転倒し、その後トップ集団が1列に連なる中、パッシーニ、タルマクシ、ファウベルの3台が先頭のポジションを争い、6ラップ目から7ラップ目にかけてはコルシ、デ・ロサがトップに浮上、8ラップ目からは1コーナーでファウベルがその2台を交わして先頭に立ち、レースの中盤をそのままリード。
■ガデアが先頭集団に追いつき、ペセックが後退
11ラップ目には5列目20番グリッドからスタートしたバンカハ・アスパルのセルジオ・ガデアが8番手を走行する小山選手の背後につけて先頭集団に加わり、14ラップ目にはイアンノーネと接触したペセックが先頭集団から大きく後退して11番手にポジションを落とした。
16ラップ目のホームストレート、先頭のファウベルにパッシーニとコルシの2台が並びかけ、1コーナーを2台揃ってファウベルから奪うが、イアンノーネが大きなハイサイドを喫して転ぶ17ラップ目までにファウベルとデ・ロサが再びトップに浮上。
■トップに出るもペースが続かなくなるパッシーニ
18ラップ目にはパッシーニがトップに立ち、それをファウベル、コルシ、タルマクシ、ガデア、デ・ロサ、コルテセ、小山選手が追う。
しかしながら、19ラップ目に入るとペースの続かなくなったパッシーニは6番手付近に後退し、最終ラップに向けてファウベル、タルマクシ、ガデア、コルシが激しく先頭の座を奪い合う。
■ペセックとデ・ロサが接触、最後の勝負は4台の加速競争
無理な追い上げを続けたペセックがデ・ロサと接触して転んだ最終ラップの20周目、1コーナーでトップを奪ったガデアをタルマクシ、コルシ、ファウベルが追い、4台は最終コーナーを団子状態で通り抜けると、広がりながらメインストレートを加速してチェッカーを目指した。先頭のガデアとファウベルが横並びとなり、その斜め後方ではコルシとタルマクシが表彰台圏内を目指して並びながら激しく加速している。
■優勝はファウベル
最初にチェッカーを受けて優勝を飾ったのはバンカハ・アスパルのエクトル・ファウベル、0.02秒差で2位となったのは20番グリッドからスタートした同じくバンカハ・アスパルのセルジオ・ガデア、3位にはスキルド・レーシング・チームのシモーネ・コルシが入り、ガボール・タルマクシは0.06秒差で4位となり、惜しくも表彰台を逃している。
■小山選手「エンジンは最高」
KTMの小山知良選手は最終ラップの追い上げで5位を獲得し、イタリアGPのレースを終えた。小山選手は「2列目から最高のスタートが切れて先頭に出る事ができたが、すぐにバイクのフロントまわりに問題を抱えている事が分かり、路面の悪いところでは激しいブレーキングが難しい状態だった。ただ、コーナーではタイムを少しロスしても、毎回ストレートの加速で挽回する事ができた。エンジンの調子は最高にいい。個人的には他の強いライバルたちよりもエンジンが優れていると思うので、セッティングさえ正しければいい結果が狙える。ムジェロで5位に入れて安心したので、次戦のバルセロナでは表彰台に乗れるよう頑張りたい」とコメントしている(全ライダーの順位は結果表を参照)。
・決勝日の気温は21度、路面温度は24度、湿度は25%。路面状況はドライ。
・ムジェロのサーキットレコード(125cc)は2006年にM.パッシーニが記録した1分58秒677
・ムジェロのベストラップレコード(125cc)は2006年にL.ペセックが記録した1分58秒202
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