MotoGP 速報ニュースサイト インテリマーク
最新ニュース 2007年冬季データ 2007年のMotoGP年間予定、及び各クラスのレース結果 2007年のMotoGP各クラスのポイントランキング インテリマークフォーラム/2輪ロードレースカレンダー/MotoGP天気予報/世界サーキット時計 運営/お問い合わせ
元のページに戻る
イタリアGP、予選後の続報と各ライダーのコメント
インテリマーク編集部
2007年6月3日

晴天と良好なドライ・コンディションが期待されたMotoGPのイタリア・グランプリだが、今年のムジェロは6月1日の初日から昨日までの2日間は分単位で路面の状態が変化し、走行したタイミングにより各ライダーのラップタイムが大きく異なった事から、各クラスで予選通過タイムに到達できないライダーが続出するという大荒れのレースウイークとなっている。
写真
ここではMotoGPクラスの予選後の続報や、先頭から4列目までの各ライダーのコメントを紹介する(各クラスの予選の流れや概要についてはこちらの記事を参照の事)。

■今回の予選は全クラスに足切りなし

2日目の予選が終了した段階において、MotoGPクラスでは玉田誠選手の1名、250ccクラスでは高橋裕紀選手(写真下)や関口太郎選手を含むポイントリーダーのホルヘ・ロレンソ以下8名、125ccクラスではフェデリコ・サンディ以下8名が予選通過タイムに到達する事ができなかったが、レース審議委員会は今週の大荒れの悪天候を考慮し、全クラスに足切りルールを適用しない旨を予選終了後に発表している。
写真
これにより、今回のイタリアGPでは、予選時間中に一度でもコースに出て1ラップ以上を走行したライダーの全員には、本日6月3日に行われるレースへの出場権利が与えられる事が決定した。


■MotoGPクラスの予選状況

2日目午後のMotoGPクラス予選開始時の路面コンディションはフルウェット状態だったが、雨がセッションの序盤に完全にやんだ事と、この日は風が強かった事から路面は比較的素速く乾き、予選の中盤に入ると一部のライダーはスリックタイヤの装着準備を開始していたようだ。
写真
しかしながら、その直後に再び雨が降り出した事からコースはウェット状態に戻り、その後は陽射しの照る場所と一部小雨の残る場所があった事から、路面の乾き方にムラが生じて路面状況は刻々と変化し、セッションの後半は出走タイミングと予選タイヤの選択がさらに難しい状態となっている。

多くのライダーは今回の午後を「くじ引きのような予選だった」と口を揃えて述べている通り、走り出したタイミングとタイヤの選択によりラップタイムは極端に異なったようだ。


■イタリアグランプリ、MotoGPクラス予選結果

以下に、6月2日の午後にウェット・セッションとして行われたMotoGPクラスの予選結果を示す。予選開始時の気温は19度、路面温度は22度、湿度は40%だった。
写真
1) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 2分00秒359
2) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 2分01秒381
3) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 2分01秒695
4) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 2分01秒709
5) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 2分01秒797
6) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 2分02秒001
7) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 2分02秒443
8) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 2分02秒776
9) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 2分02秒932
10) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 2分03秒025
11) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 2分03秒920
12) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 2分04秒185
13) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 2分04秒353
14) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 2分04秒971
15) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 2分05秒592
16) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 2分06秒254
17) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分06秒426
18) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 2分06秒660
19) カーチス・ロバーツ USA チーム・ロバーツ KR212V 2分07秒571
20) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 2分09秒080


ムジェロのサーキットレコードは2005年にマックス・ビアッジが記録した1分50秒117、ベストラップは2006年にポールポジションを獲得したセテ・ジベルナウが記録した1分48秒969。トップスピードの最高記録である時速342.966はアレックス・バロスが2004年に記録している。
写真
なお、今回のスターティング・グリッドにはリズラの謎の女性警官が姿を現し、パドック裏などをパトロールする予定だ。


■ドライでの圧倒的トップタイムはペドロサ
写真
この日の午前中に行われたフリー・プラクティス3は一部に湿った部分はあったものの良好なドライ路面が得られており、この時のトップタイムは初日のドライ・セッションでもトップにつけていたダニ・ペドロサの1分50秒108だった。


■カピロッシはレースでの新型マシン使用が決定

今回のムジェロからはロリス・カピロッシの要望に添う形で開発された新エンジンを搭載するカピロッシ専用デスモセディチGP7が投入されているが、今回の悪天候の影響から初日はセッティングやマシンの調整作業が思うようには進まず、2日目の状況によってはレースへの投入を断念するとドゥカティー・チームは1日目のセッション終了時点に発表していた。
写真
しかしながら、2日目に入ると新しいマシンのセッティングのコツを理解したチームスタッフとカピロッシは効率的に調整作業を進める事に成功しており、本日のレースにロリス・カピロッシは無事に新型マシンに乗って登場する事が決定している。

■過激すぎるのはストーナーの方のマシンか

より過激なチューニングが施されると思われたマシンだが、実際はこのカピロッシが今回使用している新型マシンの方がストーナーが乗る現行マシンよりもマイルドな乗り味に仕上げられているようだ。低速域でのエンジン特性はよりスムーズであり、かつ乗り手に優しいマシンだという。
写真
また、カピロッシのコメントによれば、現在の調整状況では馬力の面においてストーナーのマシンよりも少し劣るという。


■今期は予選で好調のエドワーズが今回は6列目
写真
今期はここまでに1度しか1列目スタートを逃していなかったフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズだが、今回のムジェロでは6列目という最悪の予選を過ごしている。

エドワーズ自身は前回のルマンで「YZR-M1のエンジンブレーキ特性と自分のライディング・スタイルの不一致が不安定な路面で出る。コーナー進入時などのブレーキング時にリアがスライドして先行してしまう」とコメントしていたが、今回のムジェロの悪天候もその例外ではなかったようだ。

エドワーズは「何とも言いようがない・・・コーナーの進入でタイムをロスしており、ルマンの時と同じ」と予選後に語った。


■ブリヂストンはムジェロのウェット路面で好調

今回の予選結果のトップ7は3番手のバレンティーノ・ロッシをのぞく6名がブリヂストン・ユーザーであり、ルマンに続き新開発のウェットタイヤが悪天候のムジェロでもその力を発揮している。
写真

■フルウェットでは好調だったホンダ勢だが・・・

ドライ路面が混在するハーフウェットとなった今回の予選ではミシュランを履くホンダ勢が不調だ。

初日のフルウェットのセッションではホンダLCRのカルロス・チェカが好調な走りを見せ、今回のイタリアGPに対して大きな自信を示していたが、予選でチェカは14番手に低迷し、ドライ路面に関しては「セッティングに見直しが必要」とコメントしている。

ホンダ・ミシュランの中では例外的に好調と言えるレプソル・ホンダのダニ・ペドロサも今回の予選では8番グリッド、コニカミノルタ・ホンダチームの中野真矢選手が12番グリッド、レプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンが13番グリッド、チェカが14番グリッドと、5大メーカーの中では低迷気味だ。
写真
ニッキー・ヘイデンもチェカと同様に「フルウェットでは好感触が得られるがドライでは苦しんでおり、そこが改善しなければならない分野だ」と予選後に語っている。

コニカミノルタ・ホンダチームのオーナーであるジャンルカ・モンティロンは今回の結果について「ミシュランライダーの中ではロッシ、ペドロサに次ぐ3番手だったので予選結果には満足」と述べた。
写真
なお、予選のホンダ勢の中でのトップは、ブリヂストンを履く地元イタリア人ライダーのマルコ・メランドリが獲得した6番グリッドだった。


■ド・ピュニエ「あと1周できたのに・・・」

この日の予選で3列目を獲得しているカワサキのランディー・ド・ピュニエは、最後のアタックの走行完了時にはセッション終了の2秒前であったため、本来であればさらに路面が乾いたコースでもう1回タイムアタックをするチャンスがあったのだが、この時にド・ピュニエは残り時間を見逃しており、再び攻めの走りを見せる事はなかった。
写真
この事実を知りド・ピュニエは「1列目が狙えた筈」と大きく落胆しており、またカワサキのレーシング・ディレクターである依田一郎氏は「彼にはもっと集中力が必要。まだ走れたのだから続けるべきだし、せっかくのチャンスを逃した」と厳しいコメントを残している。


■2名ライダー体制に満足のチーム・ロバーツ

今回のムジェロと次戦のカタルーニャの2戦だけはカーチス・ロバーツを加えた2名ライダー体制でレースウイークに挑む事ができるようになったチーム・ロバーツは、今回の悪天候のムジェロにカーチスが参加し、異なるタイヤやセッティングを試す事ができた事に大きな満足を示している。
写真
ケニー・ロバーツ・ジュニアは「今期はタイヤ・レギュレーションのせいでエンジニアに十分な情報を提供できていなかったので、今回のムジェロにカーチスが加わってくれて有り難かった」とコメント。

またカーチス・ロバーツは今回の800ccマシン初ライドについて「以前にも990ccのプロトンKRのマシンは経験していたが、800ccマシンは想像とかなり違った。スーパーバイクとは大きく異なり、どちらかと言えば250ccに近いと思う」とその印象を述べている。

なお、今回チームロバーツはロバーツ・ジュニアの1人分の機材の中で2名のライダーを走らせているため、エンジンの使用頻度が高くなった事からその耐久性に不安を抱えている様子だ。チームマネージャーのチャック・アクスランドは「エンジンの耐久性が厳しい状況だが、今回の試みを認めてくれたホンダには深く感謝している」との声明を発表している。


■各ライダーのコメント

以下に、1列目から4列目までのMotoGPクラスの各ライダーのコメントを紹介する。

■1列目

●ポールポジション)ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチGP7

予選が開始されてからすぐにいいラップタイムで周回できましたが、路面がどんどん乾いてきている状態だったので、途中でピットに戻って再び走り始めるタイミングを待つ事にしました。
写真
雨がまた激しくなった2分間はピットにいましたが、また路面が乾き始めたのでそこから2周くらい余分に走りました。最後の方の何周かで自分のタイムを上回るライダーは結局現れませんでしたね。今回のようなコンディションでも誰よりも速く走れたのはすごく嬉しいです。

今週は本当に困ったレースウイークですね。今日の午前中も完全にドライという訳ではなくて湿った箇所が所々にありましたが、通常のドライのように走りやすい状況だったのでセッティングを進める事はできました。ドライ用のセッティングには十分な時間が取れていますが、明日の午前のウォームアップでさらに改善を進める事はできると思います。

レース時の天気予報を色々聞きましたが、実際に明日の状況を見るまではどれ1つとして信じないようにするつもりです。


●2番グリッド)クリス・バーミューレン リズラ・スズキ GSV-R

写真予選が始まった時は完全に雨でしたが、風が強かったのですぐに路面は乾き始めました。

いいグリップが得られそうなので残り25分のところでピットに戻ってスリックタイヤに履き替えたんですが、その途端に雨が降ってきたんです!セッション終盤にはもっとドライになると思ったのに、結局だめでした。

最後の何周かはタイムを更新しようと頑張りましたが、走り出したタイミングが悪くて追加のタイムアタックは失敗に終わりました。

ブリヂストンのウェットタイヤは今回もすごく調子が良かったです。どんなコンディションになってもレースで1列目からのスタートはチャンスですよね。


●3番グリッド)バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1
写真
今日はなんだか天気のせいでカジノみたいな予選でしたから、この1列目は嬉しいです。何が起きてもおかしくない状態でした。

写真ウェットタイヤで最初に走り始めた時は全て好調だったんですが、その後は強風のために路面が乾き始めたんです。それでセッションの中盤には速いタイムを出そうと硬めのリアを履いて乾きかけたコースに出たら、そのタイミングでまた雨が降り出してしまいました。少し運がなかったですね。

その時は8番手だったので、雨がやんだらすぐに走行を再開してタイムを上げなければいけない状況でした。フルウェットならバイクの調子はすごく良かったので、路面が乾くまでの間にまた何回も速いタイムで周回しました。

いいレインタイヤを見つけたので、今はウェットでもドライでも問題ない感じです。いずれにしても、ライダーのためにもそうですが、特に山腹のところでキャンプしているファンのためにも明日は晴れて欲しいです。雨だとあんまり面白くなくなるでしょうからね。

ここでは1列目が重要ですから、これからまた天気の様子を見ていいレースができる事を期待したいと思います。雨でも晴れでもね!


■2列目

●4番グリッド)オリビエ・ジャック カワサキ ZX-RR

シーズンのここまでで一番白熱した予選でしたね。

チームの戦略は完璧に進みましたし、MotoGPクラスの予選での自己最高位を確保する事ができました。
写真
ウェットの感触が良かったです。今日のプラクティスではウェット用とドライ用の両方のセッティングを改善できました。エンジン・マッピングの調整を進めてリアのトラクションがさらに得られるようになりましたし、湿った路面でもエンジン特性が過激になり過ぎないような調整もできています。

午後の最初はウェットタイヤで走行を開始していましたが、また雨が降り出す直前に路面が乾いてきていたのでタイムを上げるチャンスに恵まれました。インターミディエットに履き替えてから再び走り出すまでに10分間待ちましたが、このチームの戦略が功を奏して、路面がまた乾きだした時に出したタイムはほとんど1列目でした。今日は全てが完璧に進んだので、本当にチームのクルーには感謝しています。

体力的にはウェットなら問題ありませんし、今日の午前中のドライでも昨日よりはだいぶ良くなりました。ドライの時には腕力の不足をまだ感じますが、もう痛みはひどくありません。

今回は天候がひどく不安定ですので、レースの時にどんな状況になるのかは分かりません。仮にコンディションが難しい状況になっても、個人的にはウェットレースの方がいいですね。体力的に比較的きつくなりませんし、楽しめるんです。


●5番グリッド)ロリス・カピロッシ ドゥカティ デスモセディチGP7

写真最後のタイムアタックについては少し残念です。奇妙で難しいコンディションでしたからね。天気のせいでちょっとくじ引きみたいな予選でした。

ただ、それ以外についてはすごく満足しています。今日は午前と午後の両方のセッションで新しいエンジンの方を使いましたが、セッティングの方法をやっと理解し始めた段階であるにもかかわらず、すごく調子良く作業を進める事ができました。シャシーの調整にも多くの時間を費やし、この部分にも好感触が得られています。

レースには新しいエンジンを使用する事に決めました。馬力は少し落ちていますが、こっちの方がかなり乗りやすいからです。これだけの短い期間で新しい仕様のマシンを準備するという大変な事を成し遂げてくれたドゥカティーには、心から感謝しています。

まだ作業は残っていますが、正しい方向性はつかめたように感じています。明日には自信が持てますし、雨でも晴れでもトップ集団で戦えると思います。


●6番グリッド)マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V

路面状況が何度も変わって本当に難しい状況でした。
写真
1周ごとに状況が変わりましたし、予選終盤のコースは半分がドライで残りがウェットという状態でしたが、地元グランプリの予選で2列目が確保できたのは嬉しいです。

レースはウェットだろうとドライだろうともう準備は万端です。午前はいいペースで走れましたし、大半はルマンのテストの時に集めた情報のおかげですが、ウェットでも好感触が得られました。ホンダにはたくさん助けてもらいましたし、タイヤもすごくいいです。

天気予報があまりあてにならないので、タイヤの選択は実際に明日の状況を見るまで待つ予定です。


■3列目

●7番グリッド)ランディ・ド・ピュニエ カワサキ ZX-RR

予選の最後の終わり方についてですが、本当にがっかりしています。

今日は1日を通して作業は順調でした。ドライ用にもウェット用にもセッティングの改善を進める事ができましたし、予選の間もずっと上位につけていました。でも、最後に「残り1分」のピットボードを見て混乱してしまったんです。
写真
できる限りの全力で攻めて走りましたし、ラップタイムを上げる事はできていましたが、コントロール・ラインを抜けた時にまだチェッカーまでに数秒残っていた事は知らなかったんです。路面はさらに乾いてきていてバイクの調子も素晴らしかったので、走り続けていればもう1秒かそれ以上はタイムを上げて1列目が確保できた筈です・・・。

今日は怪我の具合がだいぶ良くなったので、明日はドライだとしてもレースへの影響は全くないと思います。

今回の目標はトップ8以内で完走する事です。このサーキットは抜き所がたくさんあるので、雨が降ったとしてもすごい展開になるでしょうね。


●8番グリッド)ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

ドライでの自分たちのペースはいいです。午後にはさらにドライ用のセッティング作業とタイヤを選択する時間が取れたので有り難かったですね。
写真
雨が激しく降った後に晴れたので、予選は本当に難しい状況でした。路面コンディションは周回するたびに違うし、どのタイヤを装着するべきか全くわからない状態だったので、どのタイミングでコースに出てどんなタイヤを選ぶかは常にちょっとしたギャンブルでした。

再び雨が降り出し、そこから終盤にかけてはタイムを少し上げる事ができましたが、1列目を獲得するには十分ではありませんでした。だから今回の予選の順位には少しがっかりしています。レースではいいスタートを決めないといけませんね。

明日のコンディションはハーフとかじゃなくて、前回のルマンみたいにフルウェットか完全ドライかのどっちかにはっきり分かれて欲しいです。またすごく面白いレースになるかもしれませんね。


●9番グリッド)ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

昨日は最高の形で作業メニューを開始する事ができましたし、今日の午前中もそのままの形で好調でしたから、午後の予選に向けては明確な方針が打ち出せていました。でも、不幸にしてまた雨が降り出し、改善を進めるチャンスは得られませんでした。
写真
9位という順位には不満ですが、今回は最後にくじ引きみたいな形になりましたから、3列目が確保できた事にはすごく満足しています。いつ転んでもおかしくないような状況でしたからね!

明日は雨が降ろうと晴れようと、いいスタートを決めてトップ集団の近くに出る自信はありますよ!


■4列目

●10番グリッド)アレックス・バロス ダンティーン デスモセディチGP7

写真残念ながら今日は自分にとっていい1日にはなりませんでした。予選の結果には満足ができません。レースでいい結果を狙うのに予選での高い順位は不可欠ですから、10位では不満です。

今回は全く問題の原因がつかめていません。ドライのレース用セッティングは満足できる高いレベルですが、レイン用のセッティングだと思い通りの速さでは走れませんので、明日のレースで順位を挽回するにはまだ作業を頑張り続ける必要があります。

予選の間は硬めと柔らかめの異なる2種類のタイヤを試しましたが、どちらにも期待するような感触は得られていません。これには本当にがっかりしましたし、今はレースが不安です。

明日は何かと状況が変わってくれる事を祈ります。


●11番グリッド)アレックス・ホフマン ダンティーン デスモセディチGP7

今日の予選は最後までくじ引きみたいでしたね。それに昨日と同様に、雨にいいセッティングを探るのを中断させられました。
写真
今日は最初のレインタイヤに硬めのコンパウンドを使用していましたが、雨がやんでからは柔らめのタイヤに組み替えました。そこから数周走ったところで燃料を補充しにピットインして、軽いロングランを開始しようとコースにまた出たところで雨が激しく降り始めてしまい、できる作業が殆どなくなってしまいました。

明日のコンディションは予想がつかないのでレースは難しくなるでしょうね。でも、自分のやる気は最強なので、ルマンの結果を再現できるように全力をつくします。


●12番グリッド)中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V

雨が降って太陽が出て、また雨が降って太陽が出るという今日は変な天気でしたね!
写真
もしセッションの中盤で雨が降り出さなければ、最後には完全なドライになっていたと思います。雨が降り始めた時はピットに戻り、その後の天気がどうなるか様子を見ていました。予選の終盤にかけて路面が乾いたのでミシュランのミディアムのウェットタイヤを履いて走りましたが、今回の自己ベストはその時のタイムです。

コンディションがあんな状態だったのでウェットタイヤのコンパウンドを正しく選ぶのは難しい状況でしたが、ハーフウェットとハーフドライのコースでは好感触が得られていますし、午前中にはドライのいいタイヤを見つける事もできたので、どちらの路面コンディションにも自信が持てますね。

ここで唯一期待したくないのは大雨とフルウェットの路面です。超高速サーキットですから、トップギアでストレートを下る時にリアがスピンしてしまうんです。


関連記事

イタリアGP初日、豪雨に襲われたムジェロ
MotoGP第6戦ムジェロ、地元ワンツー勝利を画策するドゥカティー
アルファロメオがストーナーに新車をプレゼント

最新のニュース一覧へ 元のページに戻る
インテリマーク - Copyright (c) IntelliMark All Rights Reserved. -
UA_ZOZOTOWN
ZOZOTOWN