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■125ccクラスのレース内容
●125cc午後決勝レース
トルコでのレースをスペインと同じく今回もポールポジションからスタートしたポラリス・ワールドのマティア・パッシーニは、開幕3レースを連続して不幸な状況に陥っている。
■3戦連続してマシントラブルを抱えたパッシーニ
スペインでのスターティング・グリッド上での燃料タンクの故障に引き続き、今回はパッシーニのマシンのチェーンがスタート直前に外れそうになるという事態が発生したが、レースはそのままスタートし、パッシーニもこの時は無事に加速に入った。
オープニングラップ、好スタートを決めたスキルド・レーシング・チームのシモーネ・コルシがホールショットを奪い、続く2番手をバンカハ・アスパルのエクトル・ファウベルとパッシーニが追った。6番グリッドからスタートしたKTMの小山知良選手は8番手を走行。
■先頭集団は小山選手を含む7台体制に
すぐにファウベルとパッシーニの2台にバンカハ・アスパルのガボール・タルマクシが追いつき、激しくトップを奪い合うこの3台の背後にコルシがつける中、先頭集団はファウベル、パッシーニ、コルシ、タルマクシ、マルチメディア・レーシングのラファエレ・デ・ロサ、デルビのルーカス・ペセック、小山選手の長い7台により形成された。
■チェーンの外れたパッシーニのマシンがコースアウト
4ラップ目にトップを争うパッシーニのマシンのチェーンが外れ、コーナーを曲がりきれずにコースアウト。パッシーニは最後尾からレースには復帰したが、結果的に今シーズンの3レースを連続してリタイアし、ポールポジションを連続して獲得しながらいまだにノーポイントという失意の結果に終わっている。開幕からの度重なる不運にパッシーニはピット内で泣き崩れた。
■パッシーニの脱落後にそのチームメイトが先頭集団に
パッシーニがトップ集団から脱落すると、後続集団から追い上げてきたパッシーニのチームメイトのジョアン・オリベが先頭集団に加わり、その後は再び7台体制となった集団がレース終盤まで激しく順位を入れ替えるという熾烈なトップ争いが展開された。
■トップ争いはオリベとコルシ
レース後半、トップを行くオリベとコルシが徐々に後続を引き離して優勝争いが2台に絞られ、3位以下の集団の中ではデ・ロサが他のライダーとは異なるライン取りでまわりとの接触を繰り返している。この間に小山選手は3番手と6番手のポジションを行き来する。
■自由なデ・ロサに巻き込まれるファウベル
16周目に3位を走行していたファウベルはデ・ロサと接触して失速し、順位を7番手に落としてしまう。
ファウベルが表彰台争いから脱落した18周目、レプソル・ホンダのブラッドリー・スミスを先頭とする後続集団が3位争いの集団に加わり、一時的にポジションを大きく落としかけた小山選手は後半の追い上げが激しいスミスに前を奪われてしまう。
■優勝はコルシ、小山選手も最後に3位を奪い返し表彰台を獲得
19ラップ目の最終ラップ、オリベとコルシは各コーナーごとに順位を入れ替える熾烈なバトルを展開し、最終的にトップでチェッカーを受けたのはスキルド・レーシング・チームのシモーネ・コルシだった。ポラリス・ワールドのジョアン・オリベは0.098秒差の2位表彰台を獲得。
また、KTMの小山知良選手は最終ラップで3位争いの集団とのバトルを制し、トルコで2度目の3位表彰台を獲得した(その他のライダーのタイムや順位は結果表を参照の事)。
・決勝時の気温は22度、路面温度は36度、湿度は16%。路面状況はドライ。
・イスタンブールのサーキットレコード(125cc)は2006年にJ.オリベが記録した2分3秒825。
・イスタンブールのベストラップレコード(125cc)は2005年にT.ルティーが記録した2分3秒585。
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