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スペインGP予選、1コーナーの波乱が不安なライダーたち
インテリマーク編集部
2007年3月25日

2007年のMotoGP第2戦となるスペイン・グランプリが、3月24日の午後にヘレス・サーキットで最終予選の日を迎えた。初日に引き続きこの日も晴天に恵まれ、気温は24度、路面温度は40度まで上昇している。湿度は13%のドライ・セッション。
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■激しい議論とデータ分析を行い、明るい兆しのコニカミノルタ・ホンダ

初日の午後に全くタイムが伸びなくなり、レギュラー・ライダーの中で最下位の19番手で1日目のフリー・プラクティス2を終えた中野選手は、この日の晩はチームと長時間の議論とデータ分析を行い、多くの説明をチームにも求めたようだ。
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この結果、マシンのセッティングを2月のIRTAに『近い』セッティングにするのではなく、完全にIRTAテストの時と同じセッティングにする事を中野選手とチームは決定し、この決断が非常に正しかった事を、中野選手はこの日の午後の予選とレースタイヤでのペースで実証する事になる。
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また、走行データを分析したチームからは、中野選手があまりに高速でコーナーに進入しようと意識しすぎているために、立ち上がりからスロットルを開けるタイミングがかえって難しくなっているとの指摘があったようだ。これを受け、中野選手は本来の自分のスムーズな走りに徹し、コーナー中間付近からのスロットル・オープンを重視するスタイルに変更する事で、無理に攻めて走った時よりもタイムが出やすい事が判明したようだ。

雨降って地固まるではないが、初日の問題が発覚した事により、コニカミノルタ・ホンダのマシンと中野選手のライディングとの調和は急激に進んだ様子だ。


■不調のロッシとフィアット・ヤマハも解決策を発見

初日は低い路面温度からレースタイヤまわりのセッティングに想像以上の苦労を強いられる事になったフィアット・ヤマハ勢だが、2日目の午前中はさらに最悪の状況に陥ったようだ。
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バレンティーノ・ロッシと彼のメカニックはレースタイヤのセッティングの方向性を見失い、午後に予選を控えた2日目午前のフリー・プラクティスは、レギュラー・ライダー中の最後尾から2番目となる18番手という、ロッシにとっては希と言える低い順位で走行を終えている。
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この結果を受け、ロッシのチームはすぐにミシュランのスタッフと検討会議を行っており、昼休み中には解決策を見いだす事に成功したようだ。午後には路面温度の上昇も助けとなって、ロッシはトップレベルの走りをこの日の午後の序盤には取り戻しており、翌日のレースに向けての心配も現在はないようだ。
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■予選開始、序盤のリードはストーナー

セッション開始から5分、最初に1分40秒台に突入してタイムシートの先頭に立ったのは、開幕戦で勝利を獲得して年間ランキングをリードするドゥカティーのケーシー・ストーナーだ。タイムは1分40秒903。
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■全てのサーキットで強さを見せたいストーナー

開幕戦はカタールのロング・ストレートではドゥカティー・デスモセディチGP7の加速力が際だっただけに、今回のヘレスやその他のストレートが短いサーキットではストーナーに勝ち目はないとメディアに書かれた事を不愉快そうにするストーナーは、初日のフリー・プラクティスでは地元スペインの3名に続く4位を獲得し、その好調な走りが一戦限りではない事を周囲にアピールしている。

■ロッシは序盤の2番手に

予選開始10分、フィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシが区間タイムを更新してくるが、この時点でトップのストーナーには及ばず1分41秒033を記録して2番手につけた。
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■静かなセッション前半をストーナーがリード
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予選前半は上位2名の順位を脅かすライダーは現れず、まだ誰もあまり貴重な予選タイヤを試そうとしないセッション折り返し30分経過時点のタイムシート上の先頭には、1分40秒903のストーナー、2番手は1分41秒033のままのロッシ、3番手はホンダLCRのカルロス・チェカの1分41秒108、4番手はグレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリの1分41秒138、5番手はリズラ・スズキのジョン・ホプキンスの1分41秒182。
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6番手はフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズの1分41秒198、7番手はレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンの1分41秒221、8番手はドゥカティーのロリス・カピロッシの1分41秒231、9番手はリズラ・スズキからスポット参戦の秋予耕佑選手の1分41秒247、リズラ・スズキのクリス・バーミューレンは1分41秒311を記録して10番手につけている。
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■レースタイヤ中心の前半に安定した速さを見せた秋吉選手
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レースタイヤでの上位10名のタイム差が接近し、その中でスポット参戦の秋吉選手が9番手につけるという好調さを見せる中、コニカミノルタ・ホンダの中野選手はこの時点で17番手タイムの1分41秒949、玉田誠選手は20番手タイムとなる1分42秒564を記録。
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■後半最初にトップに立ったのはペドロサ

残り25分、ついに地元のスペインGP優勝候補と言われるレプソル・ホンダのダニ・ペドロサが動く。ペドロサは1分40秒899のトップタイムをマークすると、セッション前半を連続してリードしたストーナーのポジションを奪い、タイムシート上の先頭に躍り出た。ストーナーは2番手タイム、ロッシは3番手タイムに後退。
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■ド・ピュニエが先頭に立ち、2年目の若手3名が上位を独占

残り22分になると、カワサキのランディー・ド・ピュニエがペドロサのタイムを上回る1分40秒523を記録してトップに立ち、トップ3は最高峰クラス2年目のド・ピュニエ、ペドロサ、ストーナーの若手3名によって占められた。
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■IRTAテスト最終セッションの再現、カワサキがワンツー体制に

残り20分、突如カワサキのオリビエ・ジャックが2番手につけていたペドロサを上回る1分40秒857を記録してチームメイトのド・ピュニエの真下に飛び込み、この時点のトップと2番手タイムを、レースウイーク前半にはリアまわりのセッティングに苦しみタイムを伸ばせていなかったカワサキの2名が独占。
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先頭の3名以外はあまり順位に変動ががないままセッションは残り15分となり、週末を通して好調なカルロス・チェカが5番手につけていたロッシを上回る1分40秒945を記録。この時点のタイムシートは先頭のド・ピュニエの1分40秒523から2番手のジャック、3番手のペドロサ、4番手のストーナー、5番手のチェカ、6番手のロッシ、7番手のメランドリ、8番手のホプキンス、9番手のエドワーズ、そして10番手にはバロスを交わして再びトップ10につけた秋吉選手の1分41秒202。
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■突然慌ただしくなる残り12分、ストーナーが再びトップに

残り12分、ついにセッション前半の上位者が予選タイヤに履き替えて本気のアタックを開始し、その動きを最初に見せたのは今回もストーナーだ。ストーナーは今回のレースウイークで誰よりも最初の1分39秒台となる1分39秒940を記録しタイムシートのトップに浮上した。

■ホプキンスが2番手に浮上したのを皮切りにアタック合戦がスタート
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セッション残り10分に入り、カタール以上に手首の痛みに苦しむホプキンスが2番手タイムの1分40秒364を記録したのを皮切りに、上位の順位は目まぐるしく変動を始める。

■バロスが2番手に浮上
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この時点で唯一となる1分39秒台のストーナーがトップにつける残り9分、アレックスバロスが1分40秒251を記録して2番手に飛び込むと、即座にペドロサがそれを上回る2番手タイムの1分40秒023を記録。

ペドロサが2番手に飛び込んだ直後にディフェンディング・チャンピオンであるレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは1分40秒132の好タイムで4番手につける。
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■ロッシがトップに

残り8分に突入すると、ついにバレンティーノ・ロッシがトップのストーナーを上回る1分39秒878を記録して先頭ち、さらに上位者のポジションが再び大きく変動を開始。
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残り7分にメランドリが1分39秒921の2番手タイムを記録した直後、コーリン・エドワーズがチームメイトのロッシを上回る1分39秒765を記録してトップに浮上。タイムシート上のトップ2をフィアット・ヤマハが独占し、残り5分の段階の順位は先頭からエドワーズ、2番手にロッシ、3番手にメランドリ、4番手にストーナー、5番手にペドロサ、6番手にヘイデンが並ぶ。
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■一瞬にしてバロスは8番手まで後退
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ここでランディー・ドピュニエが7番手タイムを記録し、3分前には2番手に浮上したばかりのアレックス・バロスは一気に8番手に転落。9番手には初日に3番手タイムを記録して好調だったグレッシーニ・ホンダのトニ・エリアス、10番手にはバーミューレンが続く。

■残り3分、最後の予選タイヤで三度ストーナーがトップに
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残り3分に入ると、残り1本の予選タイヤを装着したセッション前半の上位者たちが、決勝レースの1列目スタートをかけた最後のバトルを開始した。ここで最初に動いたのもやはりストーナーだ。ストーナーはこの時点でトップにつけていたエドワーズのタイムを上回る1分39秒524を記録し、このセッション中3回目のトップに浮上した。

■またもストーナーを上回るロッシ

ストーナーが暫定ポールにつけた30秒後、コントロールラインを抜けたバレンティーノ・ロッシが1分39秒453を記録し、ストーナーのタイムを0.071秒上回って再びトップに立った。
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さらに30秒後にはニッキー・ヘイデンが1分39秒834を記録してロッシ、ストーナー、エドワーズに続く4番手タイムを記録したが、続け様にホプキンスが3番手タイムの1分39秒834を記録してヘイデンは5番手に後退。

■ペドロサがトップに浮上!フィアット・ヤマハの2名も1列目?
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ロッシがポールを獲得するかに見えたセッション残り1分、ライバルたちからやや遅れてコントロールラインに戻ってきたレプソル・ホンダのRC212Vがロッシを0.051秒上回る1分39秒402を記録し、タイムシート上のトップを地元期待のダニ・ペドロサが獲得。さらに遅れてエドワーズがホームストレートに戻るが、タイムは2番手のロッシに0.33秒届かない3番手タイムの1分39秒486。この瞬間、ストーナーは1列目から押し出される形となり4番手に後退。

■最後にエドワーズを押し出した地元のチェカ
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残り30秒、メランドリがストーナーに次ぐ5番手タイムの1分39秒722を記録し、1列目はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサと、フィアット・ヤマハのロッシとエドワーズの2名という、前評判通りの順位に終わったと思われた瞬間、セッション残り0秒でコントロールラインに滑り込んだライダーがいる。地元のベテラン、カルロス・チェカだった。

写真チェカは最後に3番手につけていたエドワーズのタイムを0.026秒上回る1分39秒460をこの瞬間に記録し、エドワーズは惜しくも2列目に押し出され、チェカが1列目最後のグリッドを獲得した。

■ペドロサのポールポジションが確定

最終的にポールポジションを獲得したのは地元の期待を一身に背負ったレプソル・ホンダのダニ・ペドロサだ。2番グリッドは、この日の午前中のフリー・セッションではタイヤに苦しみ18番手までタイムシート上の順位を後退するという想定外のアクシデントに見舞われたフィアット・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ。1列目最後の3番グリッドを獲得したのは、ほくほく笑顔を隠しきれないホンダLCRのカルロス・チェカ。

■エドワーズとストーナーは2列目に

2列目4番グリッドは惜しくも1列目を逃したフィアット・ヤマハのコーリン・エドワーズ、5番グリッドはドゥカティーのケーシー・ストーナー、2列目最後の6番グリッドにはリズラ・スズキのジョン・ホプキンスがつけた。
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■ついに弾みをつけるか?中野選手が1分39秒台の7番手に

なお、チェカが最後に3番手タイムを記録した騒ぎの中、フリー・セッション中はセッティングの不調に苦しんでいたコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手が、父親の見守るコントロールラインに1分39秒632という800ccマシンに乗り換えてから初とも言える好タイムを持ち帰っており、昨年のカワサキ時代は予選で1列目を争う事の多かったホプキンスに続く3列目7番グリッドを獲得している。
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ダンロップ・ヤマハTECH3の玉田誠選手は6列目となる17番グリッドから、本日3月25日の決勝レースをスタートする。


■スペイン・グランプリ、最終予選結果

以下に、MotoGP最高峰クラスのスペイン・グランプリ予選結果、ならびに上位12名とスポット参戦ライダーである秋吉耕佑選手のコメントを掲載する。
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1) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分39秒402
2) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分39秒453
3) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分39秒460
4) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分39秒486
5) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分39秒524
6) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分39秒625
7) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分39秒632
8) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分39秒660
9) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分39秒722
10) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 1分39秒727
11) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分39秒834
12) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分39秒883
13) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分40秒196
14) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分40秒328
15) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分40秒391
16) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分40秒405
17) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分40秒617
18) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分40秒710
19) 秋吉耕佑 JPN リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分41秒202
20) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分41秒219



■各ライダーのコメント

■1列目

●1番グリッド ダニ・ペドロサ レプソル・ホンダ RC212V

みんなですごくいい仕事ができたと思いますし、予選でポールポジションを獲得できたのはとても嬉しいです。本当に重要なのは、1列目を確保できた事ですけどね。
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レースに向けてのバイクのペースはとてもいいし、タイヤの選択もうまくいったようですから、あとはレースを通してタイヤの性能がどこまで持つかを見るだけです。

ポールポジションだからと言って、特別なプレッシャーは感じていませんが、みんなのタイム差がほとんどないので明日はスタートが重要になるでしょうね。

今日の観客は素晴らしかったですよ。最後の周回を終えてピットに戻るときにやっとリラックスができたんですが、そこで本当にどれだけ多くの観衆が見に来てくれているのかを実感しました。

スペイン人ライダーにとっては本当に嬉しい状況です。応援もすごいですから、明日はすごく特別な雰囲気になると思います。

明日はいいスタートを決めて、優勝をかけて戦いたいですね。


●2番グリッド バレンティーノ・ロッシ フィアット・ヤマハ YZR-M1

浮き沈みの激しいレースウイークでしたから、今回の最大の目標だった1列目を確保できて本当に良かったと思います。明日のレースではこれがとても重要になるでしょうね。
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ラップタイムも良かったし、予選はうまくいきました。ただ、本当ならもっと速く走れる筈ですよ。先月のテストでは今回よりも1秒速いタイムだったんですからね!もちろん前に出した1分38秒394に迫るのは難しいだろうとは思ってました。あの時は予選タイヤが4本使えましたが、今回は新しいタイヤレギュレーションの関係から2本だけですから。

昨日はレースタイヤにかなり苦しんだ上に、今朝はさらに最悪な状況になって不安でしたが、ミシュランと状況を判断して午後にはいい解決策が見つかりましたので、今は悪くない状態です。

明日はタイヤがレースを大きく左右する事になりそうです。特に最後の10周は誰にとっても厳しいものになるでしょうね。でも、ファンの人たちにとってはすごく面白いレースになる筈ですよ。


写真●3番グリッド カルロス・チェカ ホンダ・LCR RC212V

今回の1列目は本当に最高の気分ですよ。特に自分のホームレースですからね。

レースの予想は難しいところですが、レースの時の天候と路面がここまでのプラクティスと同じならいいセッティングがあるので、表彰台を争うチャンスはあると思っています。

LCRチームの仕事が素晴らしかったのでフロントまわりに大きな自信を得る事ができました。今までは予選のソフトタイヤをリアに装着するとチャタリングに苦しめられていましたが、ミシュランの支援のおかげで、この分野にも大きな進歩が得られました。


■2列目

●4番グリッド コーリン・エドワーズ フィアット・ヤマハ YZR-M1

こんなちょっとの差で1列目を逃すなんて本当に嫌になりますよ!
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最後の予選タイヤで1コーナーに十分な速度で飛び込む事ができなくて、第1区間で少しタイムをロスしました。これが今回の原因ですが、まあ、生涯学習せよって事ですね!

昨晩は少し不安でしたが、チームは夜通しバイクをあちこち調整してくれて、今朝までにはだいぶ調子が良くなっていました。午後にはレースで使う予定のタイヤを装着してみましたが、状況はかなり良くなっていたので、今は自分のレースのペースには満足できています。

まだ少し微調整は必要ですし、明日の午後までに決断しなきゃいけない事も数点ありますが、もうちょっとのところまでは来ているので、明日はスタートを成功させていいペースのまま走れると思っています。

今日は全員のタイム差が本当に小さいしみんなが速くなっているので、明日のレースはまさに地獄の決闘ですよ!

最後に、昨晩はいいセッティングを見つけるために真剣に頑張ってくれたチームのみんなに感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にみんないい仕事をしてくれたんです。


●5番グリッド ケーシー・ストーナー ドゥカティ デスモセディチ GP7

午前中はいくつかセッティングに問題があり、コーナリングとグリップのレベルに手戻りが生じて苦労しました。それで必要と思える全てを見直し、午後までにはいいパッケージに組み直す事ができています。
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スペアバイクにはいい感触がそれまで得られていませんでしたが、メインバイクのフォークと交換したら、この問題は解決したようです。マシンがいい感触になってから、すぐにセッションの残りの時間を使ってセッティングを数箇所変更したら、レースに向けてのペースもすごく良くなりました。

根本の原因が自分の気のせいなのかフォークのせいだったのか、ちょっとはっきりしませんけどね!両方のバイクの調子が良くなったので、どっちのバイクでレースを走るかはまだ決めていません。

今日の最後のセッションで、自分たちが必要とするレースタイヤがどれなのかははっきりしました。明日も今日と同じ路面温度ならかなり嬉しくなると思いますよ。

カタールは完璧にうまくいきましたし、今週もそれと同じくらいの期待が持てますが、現実的にならなきゃいけないとは思います。今回は前回よりもたくさんのライダーが先頭集団にからむでしょうからね。

去年の内容からも分かりますが、このサーキットは1コーナーで少し荒っぽい事が起きやすいんです。あの時は15番グリッドからスタートして6位でしたが、このコースでは何が起きても不思議じゃありませんよ。


●6番グリッド ジョン・ホプキンス リズラ・スズキ GSV-R

写真今週の中では今回の午後のセッションが一番良かったですね。

本当にすごい量の作業をこなして、明日のレースタイヤに関してはかなりの進展がありました。予選ではそこそこ納得のいく走りができましたし、レースに向けてのいいペースも気持ちよく出せるようになりましたしね。

まだ少し調整しなきゃいけない部分も残っていますから、今晩中にデータを見て明日までになんとかしたいと思います。

予選の結果については、2列目が確保できて満足とは言えますが、いいタイムが出るようになるとさらに上を望むようになるもんですよ。ただ、あの位置からスタートできるのはすごく嬉しいです。ここは狭いからいいスタートが不可欠ですからね。

1コーナーをきれいに通過して逃げの体制に入り、先頭集団にくっついて行く必要がありますが、何が起こるか楽しみですよ!
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■3列目

●7番グリッド 中野真矢 コニカミノルタ・ホンダ RC212V

昨日よりもかなり良くなりましたね!
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一晩を通してチームは今回の問題を説明してくれましたが、どうやらいくつかの区間で激しく攻めすぎていたような感じですね。

データを見ると、トップのライダーたちのタイムを意識しすぎるあまり、新しい800ccマシンに乗ってからは自分のライディング・テクニックのいくつかを見失っていたようです。自信も少しなくしてましたしね。

コーナーへの進入速度を速くしすぎるあまり、スロットルを開け始めるタイミングが十分それに追いついていない事が分かりました。それですぐに攻めすぎる姿勢をやめて、もっとリラックスして走るようにしたら、少しタイムが上がったんです。

7番グリッドからレースをスタートできるのはかなり重要でしたね。プラクティス中にやったのと同じようにうまくスタートができれば、先頭集団と一緒に抜け出す事も可能だと思います。今のレースペースは41秒台の前半ですから、あとコンマ数秒は縮めたいところです。

父が自分の走りを見に日本から来ていますから、明日はいいレースがしたいですね!


写真●8番グリッド トニ・エリアス ホンダ・グレッシーニ RC212V

まだタイムは縮められると思うので明るい気分です。ポールからはたったの0.2秒差ですが、8番グリッドに満足しているとは言えませんね。

今日は作業がはかどって、自分のペースもすごく良くなりましたが、明日の全体のレースペースがどのくらいの速さになるのかは、走ってみない事には分からないと思います。

明日はスタートを成功させて、大きく順位を挽回できる事を祈るだけです。ヘレスのファンは素晴らしいので、明日はすごい応援をもらえる事だけは間違いないですよ!


●9番グリッド マルコ・メランドリ ホンダ・グレッシーニ RC212V

バイクの仕上がりにはとても満足です。

今日の午前中はレース用のセッティングでロングランを13周くらい行いましたが、かなりの速さで走れています。予選タイヤ用のセッティングに関しても、カタールやIRTAテストの時から比べれば相当に進歩しました。
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1本目の予選タイヤがとても良くて、2本目はいいタイムを出す自信があったんですが、ちょっと最初から激しくタイヤを使いすぎてしまって後半はグリップを失い、最終コーナーでタイムをロスしてしまいました。

レースはペドロサやロッシ以外に他の数名のライダーが絡む戦いになると思いますよ。ただ、明日の問題はウォームアップだけです。(カタールとは異なり)時間が8時30分に戻りましたが、この時間帯はバイクの感触がレースの時とは全然違いますからね!

まだ体調は100%とは言えません。熱は今朝よりも下がりましたが、まだちょっと呼吸がしにくい状態です。


■4列目

●10番グリッド ケニー・ロバーツJr チーム・ロバーツ KR212V

見た目よりはかなり難しい状況です。チームは100%の能力をフルに使い切っていますが、それでも手がまわりきらない事が多いんですよ。
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予選の時はリア・サスペンションの調整にミスがあり、コンピュータで計算した通りのセッティングにはなっていなかったんです。セッションの中盤にスタッフが気付いたんですが、もうそこでまでにいいタイヤを選んでしまっていたし、他の全ての調整を予選開始までに済ませてしまっていました。

セッティングをした時には一周しか走れず、正しいポジションだと感じてしまったので、そのまま予選に使ったんです。

写真今回の結果は金曜日の調子を考えれば本来の順位ではなかったと思いますが、ピットガレージのスタッフが100%全力を出し切って働いた結果です。ポールからたった0.3秒差で4列目とはね!

もっと悪い結果もあり得た筈ですが、その点はスタッフを誇りに思います。カタールの時に比べればかなり良くなりましたし、少なくとも全てがうまくいっていた金曜日は明るい雰囲気でしたからね。

まだまだ着実に頑張り続けなきゃいけませんが、さらにスポンサー提携の話が増えてくればいいですね。すべて順調に進んでいるようですし、バイクの見た目も良くなりました。いい方向には進んでいると思いますよ。


●11番グリッド ニッキー・ヘイデン レプソル・ホンダ RC212V

写真今日はバイクの改善がいくらか進みましたから、気分はすごくいいんですよ。

予選の自分のラップタイムには完全には満足できていません。それにもちろん、グリッドの位置には当然少しがっかりですね。0.4秒はそんなに大差じゃなくも見えますが、今回のヘレスの戦いではものすごく大きな距離です。

オープニングラップがどれだけ窮屈な戦いになるか分かっているだけに、これだけ後ろからのスタートになると思うとちょっと焦りますよ。1コーナーには賢く飛び込まなければいけませんね。あそこはつま先立ちでも入り込めないくらいの場所になるんです。

いずれにしても、いいスタートを決めて、27周回を激しく攻めて前に出られるように頑張ります。スタートだけは失敗する事ができませんから、そのつもりで行きます。

予選についてはどうにも言い訳さえできませんよ。クリアラップが取れなかった訳でもないのに、最後の数周を完璧に決める事ができなかったんですから。


●12番グリッド ランディ・ド・ピュニエ カワサキ・レーシング ZX-RR

昨日に比べれば今朝はバイクの感触も良くなりましたし、午後にはレースタイヤでラップタイムを上げる事もできました。
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セッティングを変更してから、リアタイヤの横滑りは少し減りましたが、まだ十分とは言えませんし、100%の感触が得られているわけではありませんが、明日の午前の最後の調整で何とかできる事を期待しています。

予選タイヤについては、使用した全てのタイヤでタイムを上げる事ができました。最終的には1ヶ月前のIRTAテストで出したのと同じタイムになりましたが、なのに今日は12番グリッドですよ。

明日はスタートさえうまくいけば、まだトップ10入りは可能だと思います。


■7列目

●19番グリッド 秋吉耕佑 リズラ・スズキ GSV-R

今週のレースウイークを本当に楽しんでます。リズラ・スズキのライダーとしてヘレスを走れるなんて本当に誇らしい事ですからね。

予選ではもっと上のグリッドを獲得したかったところですが、自分のレース強さは良くわかっているので、明日どこまでできるか楽しみにしています。


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