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スペインGP初日、冷たい路面
インテリマーク編集部
2007年3月24日

2007年MotoGPの第2戦目となるスペイン・グランプリが、3月23日に1日目を迎えた。この日にMotoGPクラスの各ライダーは、午前にフリー・プラクティス1、午後にフリー・プラクティス2という2回の走行を行っているが、2月のIRTAテストの時とは大きく異なる予想外の気温の変化に戸惑い、セッティングが思うように進まなかったチームも少なくないようだ。
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■新タイヤ・レギュレーションの影響が大きく出た初日

初日のヘレス・サーキットは青空と明るい陽射しに恵まれたものの、午前のセッション中の気温は12度、路面温度は最高15度までしか上昇していない。この、今回の低温路面の状況下において最も各チームを悩ませたのは、今シーズンから施行された新タイヤ・レギュレーションの影響だ。
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新タイヤルールに該当しないダンロップ以外のタイヤを使用している各チームは、木曜日の夕方5時までにプレシーズン中のテストデータを活用してタイヤ選びを行っているが、2月のIRTAテストでは午前から25度近い路面温度が得られていた関係から、どのチームも今回ほどに低い路面温度を想定したタイヤ選びを行っていなかった様子だ。

■セッティングの変更に忙しい1日
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タイヤの本数が31本に限定されているため、路面温度が下がった事を理由にタイヤを変更するという対策が今年は取る事ができない各ライダーやチームは、事前に用意していたタイヤから最大限のグリップが得られるように、IRTAテスト中に仕上げてあったマシン側のセッティング変更を余儀なくされている。
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なお、午後の気温は20度、路面温度は31度まで急激に上昇し、2月のテスト中とほぼ同じレベルにまで回復したために、今後は午前中に試したセッティングを再びIRTAテスト中のセッティングに戻すなど、どのチームも想定外の作業が増え、忙しい一日を過ごす事になった。


■MotoGP第2戦スペイングランプリ、初日の走行結果

以下に、ヘレス・サーキットで行われたMotoGPクラス1日目の午前と午後の総合順位を、示す。
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1) カルロス・チェカ SPA ホンダ・LCR RC212V 1分40秒851
2) ダニ・ペドロサ SPA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分40秒906
3) トニ・エリアス SPA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分40秒972
4) ケーシー・ストーナー AUS ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分41秒171
5) ケニー・ロバーツJr USA チーム・ロバーツ KR212V 1分41秒182
6) バレンティーノ・ロッシ ITA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分41秒198
7) ジョン・ホプキンス USA リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分41秒245
8) クリス・バーミューレン AUS リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分41秒305
9) コーリン・エドワーズ USA フィアット・ヤマハ・チーム YZR-M1 1分41秒339
10) アレックス・バロス BRA プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分41秒362
11) ロリス・カピロッシ ITA ドゥカティ・マルボロ・チーム デスモセディチ GP7 1分41秒409
12) マルコ・メランドリ ITA ホンダ・グレッシーニ RC212V 1分41秒418
13) ニッキー・ヘイデン USA レプソル・ホンダ・チーム RC212V 1分41秒536
14) ランディ・ド・ピュニエ FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分41秒666
15) アレックス・ホフマン GER プラマック・ダンティーン デスモセディチ GP7 1分41秒835
16) 玉田誠 JPN ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分42秒097
17) 中野真矢 JPN コニカミノルタ・ホンダ RC212V 1分42秒199
18) シルバン・ギュントーリ FRA ダンロップ・ヤマハ・Tech3 YZR-M1 1分42秒311
19) オリビエ・ジャック FRA カワサキ・レーシング・チーム ZX-RR 1分42秒402
20) 秋吉耕佑 JPN リズラ・スズキ・MotoGP GSV-R 1分42秒549


日曜日のレースが接近戦となる事を暗示するかのように、初日はトップから15人のライダーが0.984秒以内に入るという僅差の戦いになった。各ライダー間のタイム差が小さいため、気温が上昇する事が予測される2日目には、順位変動が大きく発生する可能性も高い。

ちなみに、ヘレスのサーキットレコード(990cc)は2005年にロッシが記録した1分40秒596、ポールポジションレコード(990cc)は2006年にカピロッシが記録した1分39秒064、ベストラップレコード(800cc)は今年2月のIRTAテスト中にロッシが記録した1分38秒394。


■MotoGPクラスは11チームに
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今回のスペイン・グランプリより、カタールの開幕戦には出場していたイルモアがスポンサー不足による財政難からフル参戦を保留したため、2007年シーズンに参加する最高峰クラスのチームは5ワークス、および6サテライトの11チームとなった。レギュラー・ライダーの数も2名減少した事により19名となる。

なお、イルモアの今シーズン中の参戦再開目処は現在も立っていない。


■午後にタイムを更新できなかった3名
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午後に路面温度が上昇した事もあり、ほとんどのライダーは午後にこの日の自己ベストを更新しているが、午前中にトップタイムを記録し、カタールで不調だったマシンの改善状況をアピールしたチーム・ロバーツのケニー・ロバーツ・ジュニア、午前中に2番手タイムを記録していたグレシーニ・ホンダのマルコ・メランドリ、および午前中は10番手につけていたコニカミノルタ・ホンダの中野真矢選手の3名だけは、午前の自己ベストを更新できなかった。

■メランドリは体調不良が影響
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マルコ・メランドリは今週に入りインフルエンザを煩っており、息がうまく吸えない状況から、最後の数周のタイムアタックを断念しているが、マシンのセッティングとタイヤ選びの状況は申し分のない状態だという。

■フロントまわりの改善を急ぐコニカミノルタ・ホンダ

中野選手は午前から午後にかけてサスペンションのセッティングを変更した事が主な原因となり、IRTAテスト中のレースタイヤにおける自己ベストを1秒下回るタイムしか午後は記録する事ができなかったようだ。午後の中野選手の順位はレギュラー・ライダーの中では最下位となる19位だった。
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IRTAテスト当時とこの日に選択したタイヤが異なるという理由もあるが、IRTAテスト時に近いセッティングを施してもフロントまわりの感触は戻らず、中野選手がコーナーで正しいライン取りを取るのが難しくなっている事から、コニカミノルタ・ホンダチームは原因究明のためにデータ分析を急いでいる。翌日は朝からミシュランの技術者を交えて、予選までに解決策を得る構えだ。
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技術監督のジュリオ・ベルナルデッレは、IRTAテスト中と同じ路面温度になった午後にもタイムが改善できなかった事に困惑しているという。なお、中野選手は翌日には問題は解消できるだろうと、2日目以降に期待を示すコメントを残した。


■気候の変化に強い地元勢

悪条件のサーキットでも安定して強かったのは地元勢だ。この日のトップタイムを記録したホンダLCRのカルロス・チェカ、2番手はレプソル・ホンダのダニ・ペドロサ、3番手につけたのはグレッシーニ・ホンダのトニ・エリアスであり、3名揃って地元スペインのライダーだ。
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■久しぶりにホンダが上位を独占

なお、今回のトップ3は全員がスペイン人というだけではなく、彼らのマシンは全てホンダのRC212Vであり、マシンが800ccになってから順位に苦しむ傾向のあったホンダのサテライト勢が、トップタイムと3番手タイムを記録している。

■チェカはフロントまわりの課題を解消
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カタールの開幕レースでは転倒し、落胆していたカルロス・チェカは、その後はチーフメカニックと相談を重ね、フロントまわりのセッティングを納得の行く方向に改善する事に成功している。この結果、ブレーキング時の安定性と、コーナリング時のマシンのレスポンスが改善され、今回の初日総合トップという結果に結びついたという。

チェカが述べる現在の課題は、カタールではうまくいかなかった予選で好位置を獲得する事のようだ。

■地元の期待に初日から難なく応えたペドロサ
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路面温度の低さに苦しんだ午前中は7番手タイム、温度が上昇した午後にはセッションの大半をトップタイムで過ごし、最終的に地元グランプリで初日の総合2番手タイムを獲得したダニ・ペドロサは、この日の作業内容に満足している。
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「結果は嬉しいが、まだ1日目にすぎない」と述べるペドロサは、まわりのタイムが接近している事に警戒心を抱いている様子だ。日曜日のレースでは狭い1コーナーに有利なポジションから飛び込む事を考えるペドロサは、2日目の予選に向けて、さらなるマシンの改善を頑張りたいとしている。

■カタール翌日のテストが役に立ったエリアス

カタールの決勝翌日のプライベートテストでいいセッティングを見つけたというエリアスは、この日はマシンに乗ってすぐにいい感触が得られたという。
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1日目から3番手につけた事を喜ぶエリアスは、まわりとのタイム差があまりないので、このまま油断せずにブリヂストンのエンジニアとタイヤ選びを続けたいとコメントしている。


■順位の低さを気にしないヘイデン「タイム差は小さい」
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写真カタールではレースウイークを通してフロントまわりのセッティングに苦しんだレプソル・ホンダのニッキー・ヘイデンは、午前中はタイムシート上の4番手につけて復調の兆しを見せたが、午後は他のライダーと比べてあまり大きくタイムを伸ばす事ができずに、総合13番手で初日の走行を終えている。

しかしながら、今回のヘイデンはマシンには高い好感触が得られており、午前の路面温度が低い時からスムーズに走れた事から、今後の改善方向には大きな期待を抱いている様子だ。「カタールの時に比べればトップとのタイム差はかなり小さい」とヘイデンは述べており、2日目以降はより高い順位につけるとの自信も示している。


■ストーナー「ストレートが短くても速いでしょ」
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写真カタールで開幕勝利を飾ったドゥカティーのケーシー・ストーナーは、ヘレスの初日も4番手タイムを記録し、その好調さをアピールしている。

開幕勝利はドゥカティーのストレートパワーのおかげと方々で書き立てられて不機嫌だった様子のストーナーは、「ストレートが短くても速いでしょ」と、地元勢の3名に次いで速いタイムを出した事について誇らしげだ。

ストーナーは、まだリアのグリップ力には不足感を感じており、サスペンションとジオメトリの微調整を2日目も続けて行うとしながらも、その他の部分のマシンの仕上がりについては満足が得られているとコメントしている。

■カピロッシ「午前中は時間を無駄にした」
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自身にとって通算250回目のグランプリ初日は総合11番手に終わったドゥカティーのロリス・カピロッシは、午前中はカタールで使用したセッティングから作業を開始したが、ヘレスではうまく機能しない事が分かり、午後は全く違うセッティングを試している。
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セッティングを変更してからはマシンに好感触が得られるようになったカピロッシは、2日目は短めのロングランを行い、ブリヂストンのレースタイヤの耐久性をテストする予定だ。


■期待外れの1日となったフィアット・ヤマハ
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IRTAテスト中のヘレスでは好調な走りを見せ、今回はカタールと同様に初日から好タイムを記録すると見られていたヤマハ勢だが、この日はバレンティーノ・ロッシが総合6番手、コーリン・エドワーズが総合11番手という期待外れの順位に終わっている。

午前は低温路面に苦しみ、グリップが全く得られずに苦しんだ2名は、路面温度が上昇した午後には一般的なレースペースを取り戻す事はできたようだが、まだ現在のM1のセッティングにうまく合うタイヤの組み合わせが見つかっていないという。

■ロッシ「それほど心配する状況ではない」
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バレンティーノ・ロッシは、路面のグリップが得られない事からセッティング作業が悪い方向に進み午前中は不安になったが、午後には改善が大きく進み、最終的にトップとのタイム差も小さくなった事から、それほど心配が必要な状況ではないとコメントしている。「2日目の午前中に路面温度が暖かくなれば、本来の作業が進められる筈」とロッシ。
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■エドワーズ「新タイヤ・レギュレーションの影響も大きい」

ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、マシンの感触そのものには満足できているものの、1日目はリアのグリップが得られず、セッティングを変更しても改善の兆しが終日得られなかったと落胆気味だ。テストの時と同じグリップ感が得られず、タイヤの横滑りは終日おさまらなかった様子だ。
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新タイヤレギュレーションの影響も大きいと述べるエドワーズは、この日の夜はスタッフと改善策を協議し、2日目は朝から遅れを取り戻したいとしている。


■手首の痛みに苦しむホプキンスと、風邪の悪化に苦しむバーミューレン
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ジョン・ホプキンスが初日の総合7番手、クリス・バーミューレンがそれに次ぐ8番手と、レースウイークの初日を好調な滑り出しで終えたリズラ・スズキ勢だが、2名とも体調はあまり良くない様子だ。
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ホプキンスは2月のカタールのIRTAテストで負傷した手首の痛みに現在も苦しんでおり、バーミューレンはヘレスに入ってからの気温差で体調を崩し、グレッシーニ・ホンダのマルコ・メランドリと同様にひどい風邪をひいているという。

■ホプキンス、タイヤ選びはほとんどギャンブル
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初日の結果には満足していると述べるジョン・ホプキンスは、カタールで負った怪我のためにヘレスのIRTAテストは欠席している事から、今回のレースウイークに向けてのタイヤ選びは「サイコロを振って選んでる様な感じで、ほとんどギャンブル状態だった」という。しかしながら、思いのほかいいタイヤを選ぶ事はできた様子だ。
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手首の痛みについては、カタールよりも体力的に厳しいヘレスは余計にその痛みを感じるとしながらも、予選でいいグリッドさえ確保できれば日曜日は何でもありだと、そのレースへの高い意気込みを示した。

■レースペースに自信を見せるバーミューレン
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この日は風邪をひいて体調的に厳しかったクリス・バーミューレンだが、午後はサスペンションに変更を加えてからは1分41秒台が簡単に出せるようになっており、レースタイヤでの自己最速タイムを初日に記録できた事から「日曜日にも同じ走りができれば先頭集団に迫れるかも」と、翌日以降の成績にも期待を抱いている様子だ。


■表彰台を狙うアレックス・バロス
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写真初日の総合10番手につけたプラマック・ダンティーンのアレックス・バロスは、IRTAテスト中には見つからなかったいいセッティングをこの日に見つけたとコメントしており、開幕戦では達成できなかった表彰台争いの目標を、今回のヘレスでは実現しようとしている。

バロスは、ヘレスはライバルを抜くための長いストレートがないので、予選で好位置につける事が、表彰台を狙う上で最も重要だと述べ、2日目の予選で高いグリッドを獲得する事に意欲を燃やしている。

また、バロスのチームメイトであり、この日は総合15番手となったアレックス・ホフマンも、1日目の作業内容には満足しているという。ホフマンは現在マシンの加速性能にかかわるセッティングに苦しんではいるが、レースに向けてのリズムはすでに安定しているため、現在の最大の課題は予選にあるという。


■セッティングが進まず苦しんだカワサキ勢
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IRTAテスト中のヘレスには好感触を抱いていたカワサキ勢だが、今回の初日はランディー・ド・ピュニエが総合14番手、オリビエ・ジャックが総合19番手という結果に終わっており、終日マシンの感触が得られずに苦しんだようだ。特に2名は揃ってリアのグリップが得られていないという。

■加速時にリアのホイールスピンに苦しんだド・ピュニエ
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ド・ピュニエは加速時にリアがホイールスピンをしてしまう問題を解決するために、午前中はシャシーとサスペンションの異なる組み合わせに集中している。午後に路面温度が上がってからはタイムを1秒縮める事には成功したが、本人はまだ完全には納得できていない様子だ。
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しかしながらド・ピュニエは、順位は14番手と低いものの、タイム差はトップとそれほど離れていない事と、ヘレスはNinja ZX-RRと相性の悪くないサーキットである事をあげ、まだ今回の路面状況などに適応していく必要性はあるものの、今後の改善には自信が持てるとコメントしている。

■ジャック「エンジン・マッピングにはまだ調整が必要」
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ド・ピュニエ以上にリアのグリップが得られていない様子のオリビエ・ジャックは、トラクションが全く得られず、コーナリング・スピードを終日上げる事ができなかったようだ。

ジャックはフロントにもグリップ不足の問題を抱えており、リアとフロントと両方のサスペンション調整を1日かけて行っている。最終的には期待の持てる改善の兆候が得られたとするジャックは、2日目の午前中にその確認を行うようだ。
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また、ジャックは新しいエンジン・マッピングを試してからは、スロットルの開け始めのバイクの挙動は扱いやすくなったとコメントしているが、フルストットル時に関してはまだ調整が必要だとつけ加えている。


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