|
2007年2月23日
本日の2月23日より、MotoGPクラスの開幕前最後のIRTAテストがスペインのヘレスにて3日間の日程で行われるが、このテストの前日の2月22日にグレッシーニ・ホンダチームは、2007年仕様のチームカラーを身にまとったホンダの新型800ccを正式にプレスの前にお披露目している。
■落ち着いたブルーを基調とした今年のグレッシーニ・ホンダ
今シーズンは台湾の液晶メーカーであるハンスプリーがスポンサーについた事が昨年は大きく報じられたグレッシーニ・ホンダチームだが、どうやらハンスプリーはチームのタイトル・スポンサーの位置づけではないらしい。昨日開幕したSBKではハンスプリーのホワイトとイエローのカラーに彩られたテンケイト・ホンダのマシンがお披露目されているが、今回発表されたグレッシーニ・ホンダチームのマシンはブルーを基調とした落ち着いたカラーリングとなっている。
■ヤマハは今回もスポンサーについてはノーコメント
なお、2007年のタイトルスポンサーが注目されているヤマハ・ファクトリー・レーシングチームについては、今回のヘレスのIRTAテストでもスポンサー発表は行わない模様だ。ヤマハ・ファクトリーは2007年仕様のカラーリングを発表しない代わりに、今回のヘレスではスペシャルブルーと称するカラーを使用すると表明している。どうやらヤマハ・ファクトリーの最終的なスポンサーの行方やカラーリングは、開幕戦のカタールまでおあずけという事になりそうだ。
■グレッシーニ監督「今年は2つの大きなチャレンジ」
グレッシーニ・ホンダのチームオーナーであるファウスト・グレッシーニは、今回の2007年仕様のマシン発表に際して、以下の通りコメントを発表している。
「2007年シーズンに向けてマシンの調整はすでに進んでいますが、私たちは現在2つの最新技術にチャレンジしています。」とグレッシーニ。
「800cc時代に突入し、私たちはブリヂストンタイヤを履いたホンダのRC212Vの調整に取り組んでいます。チームは固い結束の下で働き、2名のライダーに絶対的な信頼を置いています。」
「マルコ・メランドリは2005年にランキング2位を獲得しており、昨年は最も活躍したライダーの1人でした。5回の勝利と12回の表彰台を私たちのバイクで手にしている彼は、過去2年間に渡り年間タイトルを争っています。すでに私たちは共に多くの勝利を達成しましたが、チームの目標はさらに上にあります。マルコはこれまでにその優れた才能をいかんなく発揮しており、今後も素晴らしい業績を築き上げる可能性と、勝利への強い意欲を秘めています。私たちは2005年から彼と一緒に開始したこのプロジェクトが、今でもより強力な勢いで進み続けている事を誇りに思います。これは私たちのタイトル獲得というチャレンジの中にある輝かしい宝石と言っても過言ではありません。」
「また、トニ・エリアスは私たちのチームに所属して今年は2年目です。チームは彼の才能を信じていますし、私たちの目標はさらにこの若者の力を伸ばす事にもあります。昨年のエストリルでのMotoGPクラスにおける最初の勝利で見せた彼の諦めない姿勢とチャンピオンにも勝る走りのスタイルを、今年も見せてくれる事を期待しています。」
「数知れない勝利を誇るメーカーであるホンダHRCとの協力体制により、最高峰クラスでの勝利を可能にする非常に戦闘力の高いマシンをチームは供給されています。また、多くの有名企業からの支援を今年も引き続き頂きながら、さらに新しいスポンサーにも、この熱狂的なオートバイレースの世界に今年から参入頂いています。私たちはホンダ・イタリアとの密接な提携関係を誇りに思うと同時に、かつてない情熱とプロ意識でこの選手権に挑む所存です。私たちの提携関係は長く、実りのあるものです。」
「新しいテクニカルパートナーとして、ブリヂストンを歓迎いたします。すでに私たちは大きな信頼関係を築き、今シーズンに向けて中心となる戦略を分かち合っており、共に成功への道を歩む決意でおります。」
■メランドリ「楽しんで戦いたい」
また、今年から初めてのブリヂストンタイヤを経験するマルコ・メランドリは、ここまでのテストで使用したホンダのRC212Vとのパッケージングには自信があるとコメントしている。
「新しいシーズンを大変に楽しみに思っています。」とメランドリ。
「新しいバイクはとても気に入っています。特にシャシーが好きですね。また、ホンダとブリヂストンのパッケージングにも信頼を置いています。」
「今シーズンをトップ集団で戦う準備は全て整いました。全てのパートナーから大きな支援を受けているのを実感していますし、私たちの持つ力にも自信があります。楽しんで戦えるようにしたいですね。」
■トニ・エリアス「去年と同じ感動を今年も味わいたい」
グレッシーニ・チームで2年目のシーズンを迎えるトニ・エリアスは、まだ多くの作業は必要だとしながらも、今年も昨年のポルトガルと同様の活躍がしたいと新しいシーズンに向けての期待を示した。
「すごく自信に溢れています。自分にとって一番重要だったのは昨年と同じチーム体制で、同じチーフメカニックやスタッフと共に働ける事でした。」とエリアス。
「まだ多くの作業が必要ですが、自信は非常に大きいです。去年のポルトガルでの勝利が自分の新しい機動力になりましたね。今年の目標は同じような素晴らしい感動をまた味わう事です。毎週日曜日には主要なライダーたちとバトルがしたいです。」
|
|