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2007年2月20日
IRTAテスト中のロサイル国際サーキットで高速走行中に転倒し、現場にて右手首と左足つま先に骨折の疑いがあるとされていたジョン・ホプキンスの精密検査の結果がイギリスから届いている。ホプキンスが骨折していたのは右足の人差し指の一本のみだ。
■イギリスでの精密検査を完了
リズラ・スズキのMotoGPライダーであるジョン・ホプキンスは、前回のカタールでのIRTAテスト最終日の2月15日に、その日の総合2番手タイムを午前中に早々と記録した直後に時速190kmの速度でハイサイドを起こして転倒、現地の医師に右手首と左足つま先の合わせて2箇所に骨折が疑われた。しかしながら、当日はあまりに患部の腫れが激しいために、最終的な診断結果は、腫れが引いた後のイギリスでの精密検査を受けるまでは保留とされていた。
■ホプキンスの骨折箇所は右足のつま先のみ
リズラ・スズキチームの2月19日の発表によれば、腫れがひいたホプキンスがイギリスの整形外科医により様々な精密検査を受けた結果、転倒により骨折したのは当初一部で報じられた左足ではなく、右足の人差し指のみであり、心配された右手首も骨折を免れていた事が判明している。
■ヘレスIRTAテストから現場に復帰、ただしバイクに乗れる保証はなし
この診断結果を受け、ホプキンスは今週金曜日の2月23日からスペインのヘレスで行われる2度目のIRTAテストへの参加を目指し、現在までにチームの物理療法士の指導の下でリハビリなどを開始しているという。
今週のヘレスでの現場復帰をすでに決めているというホプキンスだが、物理療法士のコメントによれば、IRTAテスト初日にバイクに乗れるという保証はまだないらしい。
■開幕レースへの出場はほぼ確定か
なお、ホプキンスが3月8日から始まるMotoGP2007年シーズンの開幕戦に出場する事はほぼ間違いないだろう。リズラ・スズキチームの専属物理療法士であるディーン・ミラー氏は、以下の通りコメントしている。
「ジョンは2月16日の金曜日にイギリスで再検査を受け、右足の人差し指に骨折が確認されています。」とミラー氏。
「また、ジョンは整形外科医により手首や手のまわりの怪我の検査を受けましたが、レントゲンによる診断の結果、その周辺には骨折が見受けられませんでした。ただ、打撲によるいくつかのあざや捻挫が手や腕、ならびに全身にあるので若干の注意は必要でしょう。」
「ジョンはこれから数日間は療養し、今週のヘレスからはチームに合流しますが、彼がその場でバイクに乗れる状態にまで回復しているという保証はありません。あくまでジョンとスズキ、そして私にとっての最大の目標は、来月のカタールでの開幕戦までに彼が100%完治する事です。」
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