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2008年2月7日
INGルノーF1チームは2月4日、昨シーズンはスパイカーF1チーム(現フォース・インディア)の正ドライバーを務めた山本左近選手(25)を、2008年シーズンの同チームのテスト兼開発ドライバーとして起用する事を公式に発表した。
■ルノーは先月末からの5日間のうちに6名のドライバー起用を発表
ルノーF1チームは、1月31日に行われた同チームの2008年型車両であるR28の公開式典の場において、今年の正ドライバーのフェルナンド・アロンソとネルソン・ピケJrの2名の他に、第3ドライバーのルーカス・ディ・グラッシ、テストドライバーのロメイン・グロスジャン、ルノー若手育成プログラムのF1研修生となるベン・ハンレイの若手3名を、2008年シーズンのルノーF1ドライバー・ラインナップとして加えて発表していたが、チームは2月4日に、これに山本左近選手が開発ドライバーとして加わる事を改めて追加発表しており、今年のルノーは2名の正ドライバーを含めると6名のドライバーがテストや開発の場に携わる事が明らかになった。
■F1でのレース経験を持つのはアロンソと山本選手のみ
なお、1月31日までに発表のあった5名のドライバーのうち、F1でのレース経験を持つドライバーは正ドライバーのフェルナンド・アロンソのみであり、チームメイトのF1ルーキーであるネルソン・ピケJrは昨年にF1テスト・ドライバーとしての経験は積んだものの、他のテストドライバーの3名と同様にF1のレースに出場した経験は持っていない。
INGルノーF1チームは、今回の6人目の発表となる山本左近選手のテスト兼開発ドライバー起用について、山本選手の2006年のスーパーアグリと2007年のスパイカーでの通算14レースのF1出場経験がチームのマシン開発に有用だとの見解を述べており、さらには日本などの重要な市場でのプロモーション効果にも期待が持てるとしている。
■ブリアトーレ「2008年の開発に山本選手は不可欠」
今回の発表において、INGルノーF1チームの代表を務めるフラビオ・ブリアトーレは、山本左近選手のチームへの参加を歓迎するコメントを以下の通り発表している。
「左近を2008年のチームに迎える事ができて、大変に嬉しく思います。今シーズン、チームは特に開発を積極的に推進していく予定ですが、彼のF1での経験はわたしたちにとって大変に有用と言えます」とブリアトーレ代表。
「また、INGルノーF1チームは独自のF1プロモーション活動の一環として世界各地でのロードショー・プログラム(市街地やサーキットでのデモ走行を通じてF1の知名度を上げる広報プロジェクト)を実施していますが、これを通じて重要な市場におけるわたしたちの認識度を左近がさらに高めてくれる事でしょう」
「彼はチームにとって重要な存在となってくれる筈です」
■山本左近選手「ルノーの一員となれて光栄」
また、INGルノーF1チームで2008年のマシン開発を担当する事が決定した山本左近選手は、以下の喜びの声明を発表している。
「2008年シーズンはINGルノーF1チームに参加する事となり、本当に興奮しています。世界タイトルを獲得したチームの一員になれるなんて、自分にとっては非常に光栄な事と感じています」と山本選手。
「これから多くを学ぶ事になりますが、チームが必要とするあらゆる方面からの貢献ができるよう頑張りたいと思います」
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