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アロンソのルノー入りが正式決定、チームメイトはピケJr |
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2007年12月11日
マクラーレンを離脱後のフェルナンド・アロンソの行方がようやく確定した。アロンソの2008年度の所属チームは2005年と2006年にF1グランプリ2連覇を飾った古巣のルノーF1チーム、チームメイトはネルソン・ピケJrだ。
■ついにアロンソのルノー入りが正式決定
INGルノーF1チームは12月10日に2008年度のドライバー体制を発表し、この中で来期のドライバーとして、2003年から2006年に同チームのドライバーとして活躍、その間の2005年と2006年にはF1グランプリ年間タイトル2連覇を達成し、その後の2007年に所属したマクラーレン・チームとの契約を11月2日に解消したフェルナンド・アロンソを、ルノーの2008年の正ドライバーとして再び迎え入れた事を正式に発表した。
■アロンソのチームメイトはネルソン・ピケJr
同時にINGルノーF1チームは、2008年度のアロンソのチームメイトが、2007年は同チームの第3ドライバーだったネルソン・ピケJrである事もこの場で発表しており、これにより2007年のルノーの正ドライバーだったジャンカルロ・フィジケラとヘイキ・コバライネンの2名がルノーに残留する可能性はすでに消えている。
■第3ドライバーは可夢偉選手の元チームメイト、ロメイン・グロスジャン
また第3ドライバーには、2007年は小林可夢偉選手のチームメイトとしてF3ユーロシリーズに参戦し、同シリーズの年間チャンピオンに輝いたフランス人ドライバー、ロメイン・グロスジャンの起用が決定した事も正式に発表した。
■INGルノーF1チーム代表:フラビオ・ブリアトーレ
今回の発表に際し、INGルノーF1チームの代表を務めるフラビオ・ブリアトーレは、アロンソの復帰とピケJrの正ドライバー昇格を歓迎する以下のコメントを述べている。
「フェルナンドとネルシーニョ(ピケJr)の組み合わせは、最高に刺激的な2008年度のドライバー体制になることでしょう」とブリアトーレ代表。
「フェルナンドが過去に素晴らしい偉業を達成したチームに戻ってくる事を、私たちは心から歓迎しています。彼がドライバーとして、またチームのリーダーとして優れた才能の持ち主である事を私たちは良く知っていますから、再び強力な共同体制を築き上げられるのが今から大変に楽しみです。何よりも、彼はこのチームの事や私たちの仕事の進め方をよく知っていますので、この環境に戻ればすぐにリラックスしてもらえる筈です」
「また、ネルシーニョはモータースポーツの才能に溢れる非常に有望なドライバーです。彼はGP2での成功の後、私たちのテストドライバーとして1年間の学習を積み重ね、このチームについての多くを学んできましたから、彼が次のステップに進む準備はすでに万端です」
■INGルノーF1チーム社長:ベルナール・レイ
INGルノーF1チームのベルナール・レイ社長は、2008年度に再びルノーがF1グランプリでトップの座に返り咲くには、強力なドライバー体制が必要だったと語る。
「チームの全員がトップに返り咲く事を目指し、ここまで全力をあげて働いてきましたが、この目標を達成するにはトップレベルのドライバーが不可欠です」とレイ社長。
「私たちの最新技術への投資、ならびにフェルナンド・アロンソのチーム復帰とネルシーニョ・ピケの今回の昇格など、これらの全ては来期に再び私たちが勝利への道を歩む事になる兆候と言えるでしょう」
「またルノーは、才能ある若きフランス人をテスト・ドライバーとしてチームに迎え入れる事ができたのも大変に嬉しく思っています」
■アロンソ「ルノーは2008年にトップへ返り咲く」
ルノーF1チームに過去4年間所属し、2005年と2006年にはF1グランプリ2連覇を達成した26歳の元チャンピオン、フェルナンド・アロンソは、波乱の2007年シーズンを経て自分が育った古巣のルノーに戻れた事への安堵の気持ちを表明すると同時に、ルノーF1チームに向けて信頼の言葉を贈っている。
「ルノーに戻れて嬉しいです。ここはフォーミュラ・ワンのドライバーとして自分が育ったチームですからね」とアロンソ。
「今は新しいページを共に開いていく時です。この素晴らしいチームでまた一緒に働ける事が本当に楽しみで仕方がありませんし、また共にトップを狙って戦える自信があります」
「2007年のルノーは難しいシーズンを過ごしましたが、チームが真の強さを持ち続けている事は分かっていますので、彼らが速くて十分に戦える車を提供してくれる事は間違いありません。2008年にはトップに返り咲ける筈です」
(アロンソのインタビュー全文はこちらの記事を参照)
■ピケJr「これ以上に素晴らしいF1デビューはあり得ない」
2006年はGP2シリーズのランキング2位を獲得し、2007年はINGルノーF1チームの第3ドライバーとして1年を過ごしてきた22歳のブラジル人ドライバーであるネルソン・ピケJrは、晴れて彼の正ドライバーとしてのF1デビューを、2008年の開幕戦となるオーストラリア・グランプリで果たす事になった。
今回の正ドライバーへの昇格を誇りに思うと述べるピケJrは、チームメイトとなる元チャンピオンのアロンソから、2008年シーズンを通して多くの事を学びたいとコメントしている。
「まず何より先に、フラビオ代表とルノーに対し、自分を信頼してくれたことへの感謝の気持ちを述べさせて下さい」とピケJr。
「トップレベルのチームから、このスポーツの世界で最高と呼べるドライバーのチームメイトとしてF1デビューを果たせるなんて、本当に素晴らしい機会に恵まれたと思っています」
「このチームでの活動は2006年の終わりから始まりましたが、テストドライバーとしての自分の走りが認められ、この位置まで辿り着けた事を本当に誇りに思います。フェルナンドとの協力体制が今からとても楽しみですし、彼から多くを学びたいです」
「ルーキーとして、2回のチャンピオン経験者を手本にできる事以上に素晴らしいレース経歴の出発点などあり得ません」
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