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【速報】F1最終戦ブラジル結果、消えかけた逆転タイトル
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インテリワン編集部
  2007年10月22日

F1グランプリの年間タイトル決定戦となった2007年度最終戦となるブラジルGPが、10月21日にインテルラゴス・サーキットにて、良好なドライ・コンディションの決勝レースの日を迎えている。注目の2007年度のワールド・チャンピオンに輝いたのは、優位にあったマクラーレンの2名ではなく、フェラーリのキミ・ライコネンだった。


■レース優勝はフェラーリのキミ・ライコネン

マクラーレンのルイス・ハミルトン(レース前107pt)とフェルナンド・アロンソ(レース前103pt)、ならびにフェラーリのキミ・ライコネン(レース前100pt)による三つどもえの年間タイトル決定戦となった2007年F1グランプリ最終戦のブラジルGPにおいて、レースを制したのはフェラーリのキミ・ライコネン(優勝)だった。2位表彰台はマッサ、3位表彰台はアロンソが獲得している。
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また、今回のレースにおいて5位以上を確保し、チームメイトのアロンソが2位以下に終われば史上初のルーキー・イヤーでの年間チャンピオンが決定する筈だったハミルトンは、7位完走という失意のレースを終えた。


■長時間の審議を経てライコネンの初タイトルが決定

この結果、マクラーレンのハミルトンおよびアロンソと1ポイント差でランキングトップに浮上したフェラーリ移籍1年目となるライコネンの劇的な逆転ワールド・タイトルが決定したが、実はこの時点のレース順位は一度差し戻しにかかっており、そこから約7時間弱の審議を経て、ようやく正式にライコネンの初タイトルが日本時間の午前9時過ぎに決定する事になった。

■他チームがルール違反?消えかけたライコネンの逆転タイトル
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レース終了直後にライコネンの逆転タイトルが計算上決定した事からサーキットは盛大な祝賀ムードに包まれたが、その後にウィリアムズのニコ・ロズベルグ(レース結果4位)と中嶋一貴(レース結果10位)、およびBMWのロバート・クビサ(レース結果5位)とニック・ハイドフェルド(レース結果6位)に燃料温度に関するレギュレーション違反の疑惑が浮上しており、その裁定によりハミルトンの順位が繰り上がる可能性があった事から、事実上はこの時点においてはライコネンの初タイトルが決まっていない状態にあった。
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レギュレーション上、燃料温度は外気の温度よりも10度以下に設定される事は許されないが、疑惑の4台は外気よりも12度から14度低かったとされている。

■結果として順位変動はなく、晴れてライコネンはワールド・チャンピオンに

裁定の内容によってはトップの年間ランキングが再び変動する恐れがあった事から、レース・スチュワードはこの問題を慎重に議論し、最終的にはルール違反のあった各チームに罰則を与えない決定を下しており、無事にライコネンのワールド・タイトルが決定した。

■マクラーレンは審議申し立てを準備

なお、BBCよれば、ハミルトンのタイトルの可能性を失ったマクラーレン側は今回の裁定を不服としており、FIAの国際法廷に審議の申し立てを行う予定だと報じている。


■ブラジルGPレース概要

レースの概要は以下の通り(詳細レースレポートは後日掲載予定)。
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ポール・ポジションからスタートしたライコネンのチームメイトであるフェラーリのフェリペ・マッサはスタート直後に2番グリッドのハミルトンの前を抑えてライコネンの走行ラインを確保。ここではマッサがトップ、2番手がライコネンというフェラーリ・ワンツー体制を確保し、それをアロンソ、ハミルトンのマクラーレン2台が追う形になったが、オープニングラップ中にハミルトンはミスをしてコースオフ、一気に8番手付近に後退している。

■フェラーリ2台が逃げる中、ハミルトンにまさかのギアトラブル
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その後はフェラーリの2台が逃げる中、そのペースについて行けないアロンソが3番手を走行し、ハミルトンは8ラップ目までには6番手にポジションを挽回するが、ここでハミルトンにまさかのギアボックス・トラブルが発生。コース上での停止寸前のスローダウン後にハミルトンのマシンは調子を取り戻すが、この段階でハミルトンのポジションは18番手に後退した。ちなみにハミルトンが6位以下であれば、アロンソかライコネンはこのレースに優勝すれば逆転タイトルを獲得できる。
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ペースを取り戻し、ポジションを1つ挽回していたハミルトンは12ラップ目に再びギアボックスの問題によりペースダウンするが、その後は同じ問題は発生せずに後方からの追い上げを開始。レース中盤を過ぎた頃には8番手にまでポジションを挽回。

■余裕で逃げ切ったライコネンが逆転の初タイトル
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レース終盤、2度目のタイヤ交換を終えたライコネンがマッサを交わしてトップに立ち、フェラーリの2台はそのままウイニング・フォーメーションを形成、その順位のまま71周回を終えてチェッカーを受けたライコネンが自己通算122回目の勝利を決定。マッサは地元での2位表彰台を獲得。ラップ周回がレースを通してライコネンよりコンマ5秒遅かったアロンソは大きくトップ2台には離されたものの3位、ハミルトンは最終的に7位でチェッカーを受け、波乱の2007年シーズンを終わりを迎えている。
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年間ランキングは、1位が110ポイントのライコネン、2位が109ポイントのハミルトン、3位がハミルトンと同ポイントのアロンソ、4位がマッサとなり、1ポイント差でライコネンは逆転のワールドタイトルを決めた。

■日本勢は山本選手以外は完走
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日本勢では、F1デビュー戦となったウィリアムズの中嶋一貴選手は10位、スーパーアグリの佐藤琢磨選手は12位、スパイカーの山本左近選手は2ラップを走行してリタイアという結果に終わった。
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■ブラジルGPレース結果

F1グランプリ最終戦ブラジルGPのレース結果は以下の通り。

1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ 1時間28分15秒270(71周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ 1時間28分16秒763(71周)
3) フェルナンド・アロンソ ESP マクラーレン・メルセデス 1時間29分12秒289(71周)
4) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ 1時間29分18秒118(71周)
5) ロバート・クビサ POL BMWザウバー 1時間29分26秒227(71周)
6) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー 1時間29分26秒587(71周)
7) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス 1時間28分19秒350(70周)
8) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ 1時間28分30秒730(70周)
9) デビッド・クルサード GBR レッドブル 1時間28分54秒817(70周)
10) 中嶋一貴 JPN ウィリアムズ 1時間28分55秒985(70周)
11) ラルフ・シューマッハ GER トヨタ 1時間28分58秒235(70周)
12) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 1時間28分44秒249(69周)
13) ビタントニオ・リウッツィ ITA トロ・ロッソ 1時間29分29秒773(69周)
14) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 1時間29分14秒983(68周)
-) エイドリアン・スーティル GER スパイカー 1時間03分40秒540(43周)
-) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ 51分32秒059(40周)
-) ヘイキ・コバライネン FIN ルノー 46分01秒511(35周)
-) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ 44分21秒278(34周)
-) ジェンソン・バトン GBR ホンダ 25分32秒441(20周)
-) マーク・ウェバー AUS レッドブル 17分43秒881(14周)
-) 山本左近 JPN スパイカー 3分20秒746(2周)
-) ジャンカルロ・フィジケラ ITA ルノー 3分31秒978(2周)


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