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F1中国GP予選、ハミルトンの逆転ポール
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インテリワン編集部
  2007年10月7日

F1グランプリの中国GPが、10月6日にレースウイーク2日目を上海サーキットで迎えた。予選が行われたこの日の午後は一部の天気予報では豪雨も予想されたが、幸い初日に引き続き2日目も午前のフリー・プラクティスから午後の予選の最後まで路面はドライに保たれている。

ここでは、現地時間の14時から15時までの間、全ドライバーが参加する最初の予選のQ1、その上位16名のみが進出できるQ2、ならびにトップ10ドライバーのみの戦いとなるQ3の各予選結果と各チームの概況を、ドライバーや関係者のコメントなどと合わせて紹介する(中国GP1日目の状況はこちらの記事を参照)。


■2日目のペナルティー発生状況
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日本GPでは豪雨の中、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがセーフティー・カーの真後ろを走行し、その直後を走行していたレッドブルのマーク・ウェバーに追突して今回の中国GPで予選結果からポジションを10降格する罰則を課せられていたトロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルは、その後日本GPにおける追突の原因はハミルトンのマシンの不可解な挙動に合ったと主張し、結局レース・スチュワードはハミルトン側の不可抗力という言い分を認める代わりに、ベッテルの予選降格の罰則も取り消していた。

■新たなペナルティーを受けて落ち込むベッテル

その処分取り消しの言い渡しを10月5日の夕刻に受けて喜んでいたベッテルだが、不幸にして今回はこの日の予選中の別件により、10月7日の中国GP決勝グリッドを5つ降格する新たな罰則を受けて落ち込んでいる。
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今回ベッテルが受けた処分の内容は、この日の午後の最初の予選(Q1)において、ルノーのヘイキ・コバライコネンのタイムアタックを結果的に妨害する行為がベッテルにあったとして、レース・スチュワードは2度目の予選(Q2)で12番グリッドを獲得していたベッテルを、日曜日の決勝レースでは予選順位の5つ降格となる17番グリッドからスタートさせる旨を所属チームのトロ・ロッソに通達したというものだ。
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なお、処分を受け入れたベッテルが声にならない悲鳴を上げていた事をチームは明かしている。


■予選時の気象条件、レースと月曜日の飛行機を気にする各チーム

予選時の路面温度はこの2日間のセッションの中で最も高く、一部では45度まで上昇した事が報じられている。
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また、初日に引き続き蒸し暑いだけではなく、日曜日のレース開始時刻には中国に上陸する可能性のある台風の影響により強い横風が予選中は吹いており、一部のドライバーは走行時にその影響を受けた様子だ。

なお現地の天気予報によれば、先週の日本グランプリに引き続いて今回の中国でも豪雨の決勝レースになる可能性が高く、各チームは翌日のウェット・セッティングの準備を気にするのと同時に、月曜日に中国を離れる際の飛行機への影響も心配しているという。


■予選結果と内容など

以下に、中国GP2日目の現地時間14:00から開始されたQ1からQ3までの各予選の結果を示す。

■第1予選(Q1)
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Q1の結果は以下の通り。

1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ 1分35秒692(4周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ 1分35秒792(3周)
3) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス 1分35秒798(3周)
4) フェルナンド・アロンソ ESP マクラーレン・メルセデス 1分35秒809(3周)
5) ロバート・クビサ POL BMWザウバー 1分36秒309(4周)
6) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー 1分36秒737(5周)
7) デビッド・クルサード GBR レッドブル 1分36秒930(6周)
8) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ 1分37秒006(6周)
9) ビタントニオ・リウッツィ ITA トロ・ロッソ 1分37秒047(6周)
10) ジェンソン・バトン GBR ホンダ 1分37秒092(6周)
11) ラルフ・シューマッハ GER トヨタ 1分37秒135(7周)
12) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ 1分37秒144(7周)
13) マーク・ウェバー AUS レッドブル 1分37秒199(6周)
14) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 1分37秒203(6周)
15) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ 1分37秒209(7周)
16) ヘイキ・コバライネン FIN ルノー 1分37秒225(6周)
17) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ 1分37秒251(6周)
18) ジャンカルロ・フィジケラ ITA ルノー 1分37秒290(7周)
19) アレクサンダー・ブルツ AUT ウィリアムズ 1分37秒456(6周)
20) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1 1分38秒218(6周)
21) エイドリアン・スーティル GER スパイカー 1分38秒668(8周)
22) 山本左近 JPN スパイカー 1分39秒336(7周)


ここまでの3回のフリー・プラクティスに続き、最初の予選でもトップタイムを記録したのはフェラーリのキミ・ライコネンだった。第2予選(Q2)への進出が決定したのはトップのライコネンから16位につけたルノーのヘイキ・コバライネンまでであり、スーパーアグリの佐藤琢磨選手とスパイカーの山本左近選手を含む17位以下の6名のグリッド順位はこの時点で決定している。

なお、冒頭に紹介したトロ・ロッソのセバスチャン・ベッテルのペナルティーにより、最終的にはルーベンス・バリチェロは16番グリッドに昇格、ベッテルが17番グリッドにまで降格する事になる。


■佐藤琢磨「全くグリップが得られない」

Q1での敗退となったスーパーアグリの佐藤琢磨選手は、マシンから全くグリップを得られなかったと以下の通りコメントしている。
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「今回のマシンは全く路面をかまない感じでした。すごく不満です」と佐藤選手。

「セッションを通してグリップを得る事が全然できていません。この問題を解消するために色々な事を試しましたが、どうしても問題は消えずに時間だけが過ぎる感じでした。そのままじゃ予選は戦えないので、かなり大幅なセッティングの変更を施しましたが、結局は同じ結果でした。グリップがないんです」

「明日のレースに向けてできる事はもう限られていますが、何が原因だったのかは理解しておく必要があります」

なお、チームメイトのアンソニー・デビッドソンは午前のフリー・プラクティス(P3)においてマシンの改善が進み、その結果Q2への進出を果たしている。


■山本左近「絶対的にトップスピードが不足」

チームの2台揃ってQ1を突破できなかったスカイパーの山本左近選手は、上海はチームのマシンと相性が良くないと述べるチームメイトのエイドリアン・スーティルと同じく、マシン性能の限界を訴えている。
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「ちょっと残念な結果です」と山本選手。

「チームはベストは尽くしていますが、マシンのバランスは昨日からあまり進歩が見られません。それにラップタイムが示している通り、どうしてもトップスピードが不足しています」

「レースに向けては何とも言えない状態です。ただ、明日はウェットみたいなので、ひょっとしたらいけるかもしれませんね。気象条件によってはもっと上位を狙える筈ですから、データを検証して明日に備えたいと思います」


■シャシーに問題を抱え続けるフィジケラ
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また、18番グリッドの確保に終わったルノーのジャンカルロ・フィジケラは金曜日の午前中からシャシーに問題を抱えており、その影響から作業時間を大きくロスしており、予選までにマシンのセッティングを仕上げる事ができなかったという。
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■第2予選(Q2)

次にQ2の結果を以下に示す。
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1) キミ・ライコネン FIN フェラーリ 1分35秒381(3周)
2) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ 1分35秒796(3周)
3) フェルナンド・アロンソ ESP マクラーレン・メルセデス 1分35秒845(3周)
4) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス 1分35秒898(3周)
5) ロバート・クビサ POL BMWザウバー 1分36秒116(6周)
6) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー 1分36秒217(6周)
7) デビッド・クルサード GBR レッドブル 1分36秒252(6周)
8) マーク・ウェバー AUS レッドブル 1分36秒602(6周)
9) ラルフ・シューマッハ GER トヨタ 1分36秒709(6周)
10) ジェンソン・バトン GBR ホンダ 1分36秒771(6周)
11) ビタントニオ・リウッツィ ITA トロ・ロッソ 1分36秒862(6周)
12) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ 1分36秒891(6周)
13) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ 1分36秒959(6周)
14) ヘイキ・コバライネン FIN ルノー 1分36秒991(6周)
15) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1 1分37秒247(6周)
16) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ 1分37秒483(6周)


再びここまでの全セッションを制覇したのはキミ・ライコネンだった。今回の中国GPにおける予選全体のファーステストはこのQ2でライコネンがハードタイヤで記録した1分35秒381だ。なお、このセッションでは多くのドライバーがハードタイヤを選択している。
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最終予選(Q3)への進出が決定したのはトップのライコネンから10位につけたトヨタのジェンソン・バトンまで。トロ・ロッソのビタントニオ・リウッツィ以下の6名はこの時点でグリッド順が確定するが、今回は先に記したベッテルの17番手降格があるため、ベッテル以下のドライバーのグリッド位置は1つずつ繰り上がる事になる。


■結果には満足のトロ・ロッソ
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ベッテルがペナルティーを受けるという事態はあったものの、タイム的にはQ2における11番手と12番手を記録したトロ・ロッソは、チームとしては日本GPから確実にマシンの改善が進んだ事を満足しているという。
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トロ・ロッソのビタントニオ・リウッツィは「ドライの予選でこの結果はチームの全員が誇りに思っていいでしょうね。Q2ではアンダーステアに悩まされたが、もうちょっとでQ3も狙えたのでチームとしはいい仕事ができたと思います」とコメント。


■トゥルーリ「マシンの感触が初日と異なる」
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Q1進出と遂げたチームメイトとは異なり、トヨタのヤルノ・トゥルーリは初日とマシンの感触が変わってしまった事を嘆いている。「グリップが得られませんでした。マシンのバランスが昨日と変わってしまったんですが原因は分かっていません。朝から周回を重ねる度に状態が悪くなり、午後の予選に入ってもその問題を解消できませんでした」とトゥルーリ。
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■コバライネンは大きなミス

14番手タイムでQ2を終えたルノーのコバライネンは、タイムアタック中の13コーナーで大回りを喫し、それを挽回しようと限界まで攻め込んだ16コーナーで縁石に乗り上げて失敗。
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■ロズベルグ「タイムを狙える状態じゃなかった」

2台揃ってQ3への進出がならなかったウィリアムズのニコ・ロズベルグは、全体的にグリップが得られておらずフロントとリアが交互に横滑りを起こしており、ラップタイムが狙える状況ではなかったと予選後にコメントしている。
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■最終予選(Q3)

ポールポジションからトップ10までを決定するQ3の結果を以下に示す。
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1) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス 1分35秒908(10周)
2) キミ・ライコネン FIN フェラーリ 1分36秒044(10周)
3) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ 1分36秒221(10周)
4) フェルナンド・アロンソ ESP マクラーレン・メルセデス 1分36秒576(10周)
5) デビッド・クルサード GBR レッドブル 1分37秒619(10周)
6) ラルフ・シューマッハ GER トヨタ 1分38秒013(10周)
7) マーク・ウェバー AUS レッドブル 1分38秒153(10周)
8) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー 1分38秒455(10周)
9) ロバート・クビサ POL BMWザウバー 1分38秒472(10周)
10) ジェンソン・バトン GBR ホンダ 1分39秒285(10周)


今シーズンの中でも最も僅差の戦いと言える今回の中国GPの予選を制し、ポールポジションを獲得したのは、レースウイークを通してトップタイムを連発していたフェラーリのキミ・ライコネンではなく、翌日の決勝レースでの年間タイトル決定を狙うマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンだった。


■ハミルトンが今期6回目のポールポジション
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この結果、ハミルトンは先週の日本GPから数えて2連続となる今期6回目のポールポジションを、F1参戦16戦目にして達成している。

■ランキングの上位4名が再び2列目までを独占

また、2列目までのトップ4には、日本GPの時と同じく年間ランキングの上位4名が並ぶ事となった。ちなみに日本GPの時のグリッド順はハミルトン、アロンソ、ライコネン、マッサの順だったが、今回はハミルトン、ライコネン、マッサ、アロンソの順だ。
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いずれにしても決勝レースでは、ハミルトンはタイトルをかけてアロンソとライコネンの前でのチェッカーを狙い、アロンソとライコネンはハミルトンのタイトル決定阻止を、マッサはレギュレーション上合法となるライコネンのアシストをするなど、チームとドライバーの意地をかけての激しいバトルが展開されそうだ。
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■ロン・デニス監督「クリーンなレースを望む」

この予選結果を受け、マクラーレンのロン・デニス監督は「どちらのドライバーも良くやってくれたと思います。明日は雨になりそうですが、その場合には前列に近いグリッドからのスタートが重要ですからね。面白くなりそうですよ。チームの競争はまだ激しい状態が続いていますが、私たちの戦略がクリーンないいレースを生み、年間タイトルをかけての素晴らしい戦いが見られる事を願っています」とコメント。

■雨に自信のフェラーリ
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フェラーリ・チームのジャン・トッド代表は「レースウイークの初日からすぐにフェラーリの戦闘力の高さは分かりましたし、今日の予選でもキミは1列目2番グリッド、フェリペは2列目4番グリッドにつけましたから、その好調さを再び証明する事になりました。天気予報では雨になる可能性が非常に高いようですが、その影響でレースの予想が非常につきにくくなりますし、チームとドライバーたちの戦略と信頼性が勝敗の流れを左右する事になりそうですね」とコメントし、同チームのレース・エンジニアであるルカ・バルティセッリは「キミとフェリペの両方はポールを狙って限界まで攻めたが、もうあと僅かでした。明日はどんな天気だろうと勝てると思います。日本ではスタート直後に妥協を強いられる羽目に合いましたが、それでもウェットでの自分たちの力を証明しましたしね」と、雨が予想される決勝レースへの自信を表明している。


■久々の上位につけたクルサードとラルフ・シューマッハ
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その他の特筆すべき点は、レッドブルのデビッド・クルサードとトヨタのラルフ・シューマッハという、しばらくの不調に苦しんでいた2名がそれぞれ5番グリッドと6番グリッドを獲得している点だろう。
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■ウィリアムズにプレッシャー

クルサードの上位グリッド獲得を受け、レッドブルのチーフ・エンジニアであるファブリス・ロムは「今日はすごく満足です。前回のヘレスの合同テストで進めた改善の正しさを結果で示す事ができましたね。パッケージの性能はすごく良くなりましたし、予選でドライバーたちが素晴らしい走りを見せてトップ10に入りました。おまけにウイリアムズが今日の予選ではうまくいっていませんから、年間ランキングの面でも好都合でした!今は明日の天候がひどくならない事を祈るのみです。ドライでレースがしたいですね」と述べており、ここで一気にウィリアムズとのランキング争いを優位に運ぶ構えだ。
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■ブリヂストンのタイヤ情報

今回のレースウイーク中のタイヤについて、ブリヂストンのモータースポーツタイヤ開発室長である浜島裕英氏は、以下の通りコメントしている。
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「明日が雨になった場合の事を多くのチームが心配していたので、今日の予選は興味深い内容でしたね。かなりラップタイムが接近していますし、特に中域の区間がすごかったです」と浜島氏。

「ミディアムのコンパウンドには0.2秒から0.5秒くらいの優位性が見られました。今日はフロントタイヤの消耗にそれほど大きな問題はありませんでしたが、いくつかのチームはリアタイヤの耐久性に課題を抱えたようです」

「金曜日に比べてコースの状況は格段に良くなっていますが、明日もさらに良くなるのかどうかは分かりません。2種類のコンパウンドはどちらも性能を発揮できていますが、これはすなわちドライのレースになった場合は戦略の幅が広がる事を意味しています」

「また日本の時のようなウェットのレースになるのかどうかは、明日の空の様子を見る必要があります。天気予報では台風が来ているそうですからね」


■全ドライバーのグリッド順と上位10名のコメント

以下に、今回の中国GP2日目の予選で確定した全グリッド順と、上位10名のドライバーのコメントを示す。
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1) ルイス・ハミルトン GBR マクラーレン・メルセデス
2) キミ・ライコネン FIN フェラーリ
3) フェリペ・マッサ BRA フェラーリ
4) フェルナンド・アロンソ ESP マクラーレン・メルセデス
5) デビッド・クルサード GBR レッドブル
6) ラルフ・シューマッハ GER トヨタ
7) マーク・ウェバー AUS レッドブル
8) ニック・ハイドフェルド GER BMWザウバー
9) ロバート・クビサ POL BMWザウバー
10) ジェンソン・バトン GBR ホンダ
11) ビタントニオ・リウッツィ ITA トロ・ロッソ
12) ヤルノ・トゥルーリ ITA トヨタ
13) ヘイキ・コバライネン FIN ルノー
14) アンソニー・デビッドソン GBR スーパーアグリF1
15) ニコ・ロズベルグ GER ウィリアムズ
16) ルーベンス・バリチェロ BRA ホンダ
17) セバスチャン・ベッテル GER トロ・ロッソ
18) ジャンカルロ・フィジケラ ITA ルノー
19) アレクサンダー・ブルツ AUT ウィリアムズ
20) 佐藤琢磨 JPN スーパーアグリF1
21) エイドリアン・スーティル GER スパイカー
22) 山本左近 JPN スパイカー



■1列目

●ポールポジション)ルイス・ハミルトン マクラーレン・メルセデス
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自分にとってもチームにとってもすごくいい予選でした。

自分たちがここでフェラーリを抑えられるだけの十分な速さがある事は分かっていました。でも、向こうもすごく強かったですね。特に彼らは高速コーナーがすごいです。

最初の走行は、ここまでの走行でより安定していたブリヂストン・ポテンザのプライムのコンパウンドを使用していました。最後の走行にはオプション・タイヤを選択しましたが、幸いそれも完璧に機能してくれたんです。

明日はすごい接近戦のレースになりそうですが、いい戦略もあるので楽観的に挑めると思います。


●2番グリッド)キミ・ライコネン フェラーリ
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もちろんポールの方が良かったですよ。でも全ての状況を考えれば2番グリッドは決して悪くないです。特にトップ10を行く他のマシンの燃料使用量が明確に分かっていない時はなおさらです。

今週のマシンのハンドリングにはとても満足できています。どんな路面状況でも高い戦闘力を維持できる事はここまでにも見せてきましたが、それは雨でも同じです。明日の天気はそうなりそうですしね。自信はあります。

年間タイトルが非常に危うい状況なのは良く分かっていますが、勝利を狙って全力で戦うのみです。


■2列目

●3番グリッド)フェリペ・マッサ フェラーリ
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最初から最後まで接近戦の予選でしたね。

特に僅差の4人のドライバーは全員が常に全力ですし、その誰もがポールを奪い取る力を持っています。第3予選(Q3)の2回目の走行では自分も狙っていったつもりでしたが、うまくいきませんでした。すごく小さなミスでしたが、これだけタイムが接近していると影響は大きいですよ。

ただ、明日の天気がどうなろうとレースではいい戦いができると思っています。もし雨なら、前に向け出して行く事と、ミスをしない事が重要になりますね。

勝利を狙って頑張りますが、ただ、もし明確に要請があるのであれば、自分にはチームを助ける覚悟がありますし、(ライコネンの)ドライバーズ・タイトルのチャンスを活かし続けられるようにしたいと思っています。


●4番グリッド)フェルナンド・アロンソ マクラーレン・メルセデス
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正直言って自分にとっては理想的な結果とは言えませんでした。自分の周回にミスはなかったと思っていたのに、2列目にしかつけられませんでしたからね。

ただ、明日の天気予報は雨ですから、それがいい方向に影響する可能性はありますし、レースでは何が起きても不思議はありませんから、諦めずに勝利に向けて100%の攻めの姿勢で戦います。


■3列目

●5番グリッド)デビッド・クルサード レッドブル
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5番グリッドは明日のスタートにはすごくいいポジションです。しばらくトップ10圏内に入れていませんでしたしね。

正直少し驚いています。ここ何戦かの予選と何一つ変わらない走りをしたつもりだったのに、どういう訳か今回は自分よりも後ろに結構車がいますね!自分たちのマシンはこのサーキットと相性がいいし、文句なしです。
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明日はウェットでしょうから難しいレースになりそうです。でも先週のフジほど難しい条件にはなかなかならないと思いますよ。

ポイント圏内からスタートできるのは、先週みたいにはるか後ろのグリッドから前を追い上げていくよりは相当いいですよ。

とにかく嬉しいです。自分のマシンを担当しているメンバーとチームの全員のためにもすごく良かったと思います。今年はマシンの信頼性に関する問題に全員が苦しんだので、この結果は彼らのためにも本当に嬉しいです。


●6番グリッド)ラルフ・シューマッハ トヨタ

写真今日の予選の結果には本当に満足です。

全体的にセッションを通して順調でしたし、マシンからもずっと好感触が得られていました。最後の予選(Q3)の時の燃料の状態で走るのは結構大変でしたが、トップ6に入れて満足です。

いずれにしても、厳しいレースにはなる筈です。豪雨が予想されていますから、何が起きても不思議ではありませんからね。先週のフジで見たような戦略を取るチームはもう少なくなるでしょうが、それも含めて明日の様子を見たいと思います。

しばらくレースでは強さを発揮できていませんから、ここではいい結果が残したいです。

こんなにたくさんの上海の地元ファンが見に来てくれるのは大変に嬉しい事ですし、是非彼らには明日のレースにも来て欲しいです。彼らのためにもいいレースがしたいと思います。


■4列目

●7番グリッド)マーク・ウェバー レッドブル
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天気予報によれば明日は雨みたいですから、レースに向けての戦略に今回は集中しました。

今日のチームはすごく頑張ってくれました。年間シーズンのこの時期に2台のマシンで揃ってトップ10に入れたのはすごくいいタイミングだったと思います。自分たちと年間ランキングの4位を争っているウィリアムズにも少しプレッシャーをかける事ができましたしね。

来期に向けてチームも自信が持てる筈ですし、今は明日が楽しみです。


●8番グリッド)ニック・ハイドフェルド BMWザウバー
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マシンに問題はなかったので、結果に文句は言いたくありません。ただ、金曜日のフリー・プラクティスで作業時間を大きくロスしたのが影響したのは事実ですね。

限界まで攻め込んで走れたのは2回目の予選(Q2)のみですが、それも全てのコーナーで攻める事ができた訳ではありません。また、最後の予選(Q3)は搭載燃料のせいでマシンのバランスが今ひとつでした。
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天気予報によれは明日は雨みたいですし、台風がこの地域に接近しているようですね。ただ、まだ他の地域にそれる可能性はありますし、絶対にそうとは言い切れないでしょう。


■5列目

●9番グリッド)ロバート・クビサ BMWザウバー
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正直、今日はもう少し上の結果を期待していました。

午前中はマシンの仕上がりにすごく満足できましたし、セッティングに正しい方向性が得られたと感じましたが、午後に入ってからはその感触が得られていません。
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今はレースに向けて集中しなければいけませんし、今回の残念な結果をチーム戦略で挽回できる事を願っています。


●10番グリッド)ジェンソン・バトン ホンダ
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嬉しいですね。それに正直言えば今週もまたトップ10に入れた事に少し驚いています。

予想外の結果でしたが、今日はマシンの性能を引き出す事ができていますし、予選でこのマシンが発揮できる性能以上の結果を今回は導く事ができたと思いますから気分がいいですね。
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天気予報によれば今回もまたウェットのレースになりそうですから、このポジションから最高のスタートを決めればポイント獲得も現実的な目標になると思います。

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