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2009年2月19日
世界的大不況の中、地球環境資源の節約とコスト削減を迫られるモータースポーツ業界だが、年末のシングルタイヤルールの決定に引き続き、MotoGPを主催するDORNAやIRTAを含むグランプリ委員会は2月18日、その抜本的なコスト削減などを目的とした2009年シーズンに向けてのレギュレーション変更を満場一致で決定し、FIM(国際モータサイクリズム連盟)を通じて同日にその内容を公式発表している。ここではその詳細を以下に紹介する。
■2009年シーズンにおけるレギュレーション変更内容
●レースウィーク中のタイムスケジュールの変更
レースウィーク中のタイムスケジュールについては、これまで初日の金曜日の午前に行われていた第一回目のフリープラクティスが全クラスにおいて廃止されると共に、MotoGPクラスのフリープラクティスセッションおよび予選セッションが60分から45分に短縮される。また、これまで金曜日の午後と土曜日の午後の2回にわたり実施されていた125ccクラスと250ccクラスの予選は、MotoGPクラスと同様に土曜日の午後の1回のみとなる。変更後のタイムスケジュールは以下の通り。
・金曜日
13:05-13:45 125cc フリープラクティス1
14:05-14:50 MotoGP フリープラクティス1
15:05-15:50 250cc フリープラクティス1
・土曜日
09:05-09:45 125cc フリープラクティス2
10:05-10:50 MotoGP フリープラクティス2
11:05-11:50 250cc フリープラクティス2
13:05-13:45 125cc 予選
14:05-14:50 MotoGP 予選
15:05-15:50 250cc 予選
・日曜日
08:40-09:00 125cc ウォームアップ
09:10-09:30 250cc ウォームアップ
09:40-10:00 MotoGP ウォームアップ
11:00 125cc 決勝
12:15 250cc 決勝
14:00 MotoGP 決勝
●使用エンジン個数の制限
第11戦チェコGPから最終戦までの8レースについては、使用できるエンジンの数を最大5個までとする。パーツ類の変更は日常のメンテナンス以外は許可されない。
●ブレーキに関する制限
セラミック複合材料によるブレーキディスクおよびブレーキパッドの使用は禁止
●ラウンチ・コントロール・システムの禁止
ラウンチ・コントロール・システムの使用は許可されない。
●電子制御サスペンションの禁止
電子制御サスペンションの使用は許可されない。
●グランプリ後に実施されるテスト関する制限
開発を目的として実施される第6戦カタルーニャGP翌日、および第11戦チェコGP翌日の2回のテストに限っては、テストライダーのみの起用が許可され、レギュラーライダーの参加は禁止。
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