|
2009年1月19日
先のニッキー・ヘイデンのドゥカティー・スキー・ミーティングでの1月13日午前中のコメントに続き、ここでは同じ記者会見に参加した2007年度チャンピオン、今年でドゥカティー所属3年目となるケーシー・ストーナーの、その日の会見中のコメントを以下に紹介する。
■ストーナーへの最初の質問は左手首の回復状況
イタリアのスキー・リゾート地であるマドンナ・ディ・カンピリオに集合した世界のモータースポーツ・ジャーナリストたちは、年明け後の公式記者会見の場に初めて登場したストーナーに対し、まず最初は年末に手術を受けた左手首の回復状況についての質問を浴びせている。
■ストーナー「手術後の経過は順調。ヘイデンがチームに加わり嬉しい!」
左手の状況についてはかなり満足できる状態です。もう少し動いて欲しい部分もありますが昨日の検査結果によれば経過は順調ですし、骨の移植もうまくいったようですので大丈夫です。
おかげで手と腕のトレーニングを開始しても良くなりました。今はまだ少し辛くても筋肉の回復がいくらか進めば、次回のテストには可能な限り最高の体調で挑めるようになっていると思います。
今のところまだGP9にはシーズン中のバルセロナと11月のバレンシアの2回して乗っていませんし、十分な回数とは言えませんが、マシンの完成度の高さを理解するのには十分でした。新しいシャシーの改善が進んだ事はとても良く分かりましたからね。ただ、セッティングに関してはまだ今後も煮詰めていく必要がありますし、バイクの他のいくつかの分野についてもチューニングは必須です。
恐らく去年の自分たちは自信過剰になっていたんでしょうね。それでいくつかの必要事項に見落としが生じたんだと思います。シーズン開始直後は成績のばらつきが大きく、結果的にそれが最終的な総合順位に悪影響を与えてしまいました。
ただいずれにしても、1回の故障と2回のクラッシュがあったにもかかわらず、6回のレースで勝利を収め、年間ランキングは2位という結果でしたから、今年のシーズンに向けてはかなり期待が持てると思っていますよ。
チームにニッキーが加わった事は自分にとっても本当に嬉しいです。彼は自分が小排気量クラスのライダーだった頃からいつも自分に優しく接してきてくれた人ですし、同じチームでも一緒にうまく仕事が進めていけると思っています。
彼との意思疎通はとてもうまくいっていますから、今後何らかの問題に直面しても解決に向けて一緒に取り組める筈です。そうやってGP9の性能を最大限にまで高めていけば、2名が揃って高いレベルで戦えるようになると思いますよ。
自分個人の目標としては、今シーズンはもう少しアグレッシブにいきたいですね。誰も主導権を握りたがらないようなレースになった場合でも、もう少し自分の判断力を高められたらいいなと思っているんです。
|