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SBK第4ラウンド、オランダ戦スーパーポールの結果 |
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2008年4月27日
SBK(世界スーパーバイク選手権)が2008年シーズンの第4ラウンドとなるオランダ戦の予選最終日を4月26日の午後に迎えている。ここでは、予選の総合順位16名のライダーにより4列目までのグリッドが争われたスーパーポールの結果、ならびに4月27日の決勝レースに向けての全ライダーの最終グリッドを紹介する。
■SBKオランダ戦、スーパーポールの結果
オランダのアッセン・サーキットにて4月26日の午後4時から行われたスーパーポール開始時の気温は19度、路面温度は27度、湿度は43%だった。以下にオランダ・ラウンドのスーパーポール結果一覧を示す。
1) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 1分38秒428
2) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 1分38秒546
3) ルーベン・ザウス ESP ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 1分38秒587
4) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 1分38秒761
5) マックス・ノイキルヒナー GER チーム・アルスター・スズキ Suzuki GSX-R1000 1分38秒840
6) カルロス・チェカ ESP ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR 1分38秒864
7) 加賀山就臣 JPN チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 1分39秒029
8) ヤコブ・シュムルツ CZE Guandalini Racing by Grifo's Ducati 1098 F08 1分39秒058
9) フォンシ・ニエト ESP チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 1分39秒189
10) 玉田誠 JPN カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R 1分39秒307
11) レジス・ラコーニ FRA カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R 1分39秒613
12) ミッシェル・ファブリツィオ ITA ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 1分39秒859
13) 清成龍一 JPN ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR 1分40秒000
14) ダビ・チェカ ESP ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 1分40秒189
15) グレゴリオ・ラビラ ESP ベント-アクシア VK ホンダ Honda CBR1000RR 1分40秒377
16) ロレンツォ・ランチ ITA R.G.チーム Ducati 1098 RS 08 1分40秒786
■ポールポジションは予選総合では3番手だったベイリス
この日のスーパーポールを制したのは、現時点において48ポイントという大差を開いてランキングのトップにつけるドゥカティーのトロイ・ベイリスだった。今期絶好調のベイリスは、今回2007年にジェームス・トーズランドが記録したアッセンのベストラップ・レコードを0.175秒更新する1分38秒428を記録している。
■ベイリス「1分37秒台を狙っていた」
初日と午後の予選で総合3位だったベイリスは「第2予選ではセッティングの方向性を少し見失って第1予選のタイムを更新できずに残念だった。午後のフリーではいいタイムが出せていたので、スーパーポールでは1分38秒フラットか1分37秒台後半が狙えると思っっていたが、そうはならなかったね」とコメントしており、今回スーパーポールで記録したベストラップにはまだ満足できていない様子だ。
■芳賀選手は今年初の1列目スタート
ベイリスの隣となる1列目2番グリッドを獲得したのはヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手。ベイリスから僅か0.118秒差でポールポジションを逃した芳賀選手は「今年初めての1列目なのでうれしい。バイクのセッティングと明日のタイヤの選択には満足できたのでレースへの準備は整った。ラップタイムがすごく接近しているので厳しいレースになるだろうが、1列目から激しく攻めてできる限りいい結果を残したい」とコメント。
■2日目に入り大きく順位を挽回したザウス
1列目3番グリッドを獲得したステリルガルダ・ゴー・イレブンのルーベン・ザウスは、初日の第1予選ではスーパーポールの圏外となる17番手と低迷していたが、この日の午前の第2予選では予選総合の2番手に一気に浮上しており、今期の開幕からの4戦連続となるスーパーポール出場を果たした。
■1列目最後はコーサー「1コーナーでは先に行きたい」
1列目の最後となる4番グリッドを獲得したトロイ・コーサーは、「初日はフロントとリアのグリップ不足に苦しんだが、なんとかセッティング全体を改善することができた。
ここでは1列目からのスタートが重要。1コーナーはタイトだし、他のライダーを先に行かせるわけにはいかない」と、レースに向けての意気込みを示している。
■和解したノイキルヒナーとチェカは揃って2列目を確保
なお、前回のバレンシアではポールポジションからスタートし、SBKでの初優勝目前だったレース1において、最終ラップの最終コーナーでカルロス・チェカからの追い越しに合い、その直後に自滅したチェカに巻き込まれて転倒、レースをリタイアして鎖骨を骨折、続くレース2への出場を断念するという最悪の結果に終わったチーム・アルスター・スズキのマックス・ノイキルヒナーだが、その後に母国のドイツで受けた鎖骨の手術は成功しており、今回のアッセンから無事に走行に復帰している。ノイキルヒナーは今週の予選では総合5番手、スーパーポールでも2列目5番グリッドを獲得して好調だ。
今週アッセンに入ってからノイキルヒナーと和解の握手を仲良く交わしたハンスプリー・テンケイト・ホンダのカルロス・チェカは、そのノイキルヒナーの隣となる2列目6番グリッドを獲得。
■不安定な天候を気にする加賀山選手2列目7番グリッド
2列目7番グリッドは、開幕戦のレース2での転倒により骨折した鎖骨の回復が順調に進むチーム・スズキ・アルスターの加賀山就臣選手。加賀山選手は「スーパーポールのタイムアタック中に9コーナーと最終シケインで小さなミスをしてしまったが、バイクのセッティングはいいので、いいスタートをすればレース序盤から攻めていけると思う。アッセンは好きなサーキットなので明日はいい結果を出したいが、雨は降って欲しくないね!」と、やや不安定な週末のダッチ・ウエザーを気にするコメントを残している。
■予選総合のトップタイムを記録していたシュムルツは8番グリッド
2列目最後となる8番グリッドは、予選総合ではトップにつけるという快挙を成し遂げた元グランプリ250ccクラスのライダー、ガンダリーニ・レーシングのヤコブ・シュムルツが獲得している。
■玉田選手は10番グリッド、清成選手は13番グリッドを確保
スーパーポールに出場を果たしたその他の日本勢では、カワサキPSG-1コルセの玉田誠選手が3列目10番グリッド、ハンスプリー・テンケイト・ホンダの清成龍一は4列目13番グリッドを獲得。
なお、今回3列目を確保した玉田選手は「すでにバイクは自分のライディングスタイルに合った形に仕上がっているので、2日目に入ってからはバイクのセッティングを特に変更してはいない。この週末はいいペースで走行できているので、明日のレースには自信が持てる」とコメントしている。
■スーパーポールへの出場を逃したライダーのグリッド
予選総合のトップ16入りを逃し、スーパーポールには出場する事ができなかった残りのライダーのグリッド位置と予選での自己ベストは以下の通り。
17) 中冨伸一 JPN YZFヤマハ Yamaha YZF-R1 1分40秒657
18) マックス・ビアッジ ITA ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 1分40秒673
19) カール・マガリッジ AUS D.F レーシング Honda CBR1000RR 1分40秒695
20) アイルトン・バドビーニ ITA チーム・ペデルチーニ Kawasaki ZX-10R 1分40秒714
21) ケナン・ソフォグル TUR ハンスプリー・テンケイト・ホンダJr Honda CBR1000RR 1分40秒741
22) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・ホンダ・アルセア Honda CBR1000RR 1分40秒869
23) セバスチャン・ジンバート FRA ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 1分40秒906
24) ラッセル・ホランド AUS D.F レーシング - ベルトッチ Honda CBR1000RR 1分41秒633
25) Arie Vos NED Fabricom - MCT Racing Ducati 1098 RS 08 1分41秒662
26) 青山周平 JPN アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR 1分42秒203
27) ルカ・モレリ ITA アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR 1分43秒030
28) ビットリオ・イアンヌッツォ ITA チーム・ペデルチーニ Kawasaki ZX-10R 1分43秒312
29) ロイック・ナポレオン FRA グリリーニPBRチーム Yamaha YZF-R1 1分43秒414
■中冨選手は惜しくも17番手、青山選手は26番グリッド
日本勢ではYZFヤマハの中冨伸一選手が惜しくもスーパーポール出場手前の5列目17番手、アルト・エボリューション・ホンダの青山周平選手は7列目となる26番グリッドだった。
■絶不調のビアッジ「怪我は回復中」
なお前々回のオーストラリアではレース2において左手首を骨折し、全治1ヶ月と診断されたステリルガルダ・ゴー・イレブンのマックス・ビアッジは、今週のオランダでは前回のバレンシアの時ほどの痛みはないとしながらも予選では18番手と低迷、スーパーポールへの出場を逃している。「まだ痛みは残るものの怪我の調子は回復してきている。今回はフロントのセッティングが決まらず思うように走る事ができていない」とビアッジ。
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