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SBK第3ラウンド・バレンシア決勝、悲運のノイキルヒナー
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インテリマーク編集部
  2008年4月10日

SBK(世界スーパーバイク選手権)がスペインのバレンシアにて、2008年シーズン第3ラウンドの決勝日を4月6日に迎えている。
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ここでは、3日間のレースウイークを通して良好なドライ・コンディションに恵まれたリカルド・トルモ・サーキットでのSBKバレンシア戦における決勝レース1とレース2の概況と結果一覧、ならびにレース後の主要ライダーコメントやポイント・ランキングなどを紹介する(2日目に行われた予選やスーパーポールの結果はこちらを参照)。


■レース1開始時の気温と上位グリッド、ポールはノイキルヒナー

正午より行われたレース1開始時点の気温は24度、路面温度は29度、湿度は27%。ウォームアップ・ラップを終えてポールポジションについたのは、前日の4月5日に自身初となるスーパーポール制覇を果たし、今期は好調な走りを見せるドイツ人ライダー、ランキング6位につけるチーム・アルスター・スズキのマックス・ノイキルヒナーだった。
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■怪我からの復帰戦となった加賀山選手は2番グリッド

ノイキルヒナーの隣となる2番グリッドには、開幕戦のレース2において鎖骨を骨折し、その後のオーストラリアでの第2ラウンドを欠場、第3ラウンドとなる今回のバレンシア戦からレースへの復帰を果たしたチーム・スズキ・アルスターの加賀山就臣選手。

■開幕からの優勝3回、好調のベイリスは3番グリッド、
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1列目3番グリッドはオーストラリア戦を終えてランキングのトップに立つドゥカティー・ワークスのトロイ・ベイリス、1列目最後の4番グリッドにはドゥカティーのサテライトであるステリルガルダ・ゴー・イレブンに所属の地元スペイン人ライダー、ランキング3位のルーベン・ザウスがつけた。

■スーパーポール初出場を果たした清成選手は6番グリッド
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ハンスプリー・テンケイト・ホンダの清成龍一選手はSBK初参戦から3ラウンド目にしてスーパーポールへの進出を果たし2列目6番グリッド、レースウイークを通してマシンのセッティングに苦しむヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手は3列目10番グリッド、カワサキの新マシンに良いセッティングが見つかりだしたカワサキPSG-1の玉田誠選手は3列目12番グリッド、SBK参戦3年目となるYZFヤマハの中冨伸一選手は6列目21番グリッド、グランプリ250cc2ストロークマシンを降りて今期からSBKの大排気量4ストロークマシンに乗り換えたアルト・エボルーション・ホンダの青山周平選手は7列目28番グリッドからのスタート。


■レース1開始、ホールショットはノイキルヒナー
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シグナルが消えると同時に好スタートを決め、全23周回のレース1のホールショットを奪ったのはポールポジションからスタートしたノイキルヒナー、2番手にはベイリス。3番手には昨年までベイリスのチームメイトとしてドゥカティー・ワークスに所属、今期はR.G.チームからドゥカティー1098RSで参戦のイタリア人ライダーである2列目5番グリッドスタートのロレンツォ・ランチがつけた。
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ランチの背後には4番手のザウス、5番手には2列目6番グリッドからスタートしたヤマハ・イタリアのトロイ・コーサー、7番手にはスタートで出遅れた加賀山選手、8番手には芳賀選手、9番手にはザウスのチームメイトであり前回のオーストラリア戦レース2において左手首を骨折、現在もその痛みに苦しむ2列目8番グリッドスタートのマックス・ビアッジが続く。

■1ラップ目終了時点の順位
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全ライダーが長い1列となった2ラップ目開始のコントロールライン通過時点の上位ライダーの順位は、先頭がノイキルヒナー、2番手がベイリス、3番手がランチ、4番手がザウス、5番手がコーサー、6番手が芳賀選手、7番手が加賀山選手、8番手がビアッジ、9番手がチーム・スズキ・アルスターの地元スペイン人ライダーであるフォンシ・ニエト、10番手が同じく地元出身、昨年まではMotoGPで活躍したスペイン期待のカルロス・チェカ、11番手がハンスプリー・ホンダ・アルセアのロベルト・ロルフォ、12番手がカワサキPSG-1のレジス・ラコーニ、13番手がD.Fレーシングのカール・マガリッジ、14番手にはカワサキPSG-1の玉田誠選手。


■2ラップ目序盤に青山選手など3名が転倒
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ここで20番手付近を荒らそうライダーにアクシデントが発生する。1コーナーを通過したチーム・スズキ・モトラッドの地元ワイルドカード・ライダーであるセルジオ・フェルテスがマシンのバランスを崩して横を向いたところに、後続のヤマハ・フランスのセバスチャン・ジンバートが絡み2台が揃って転倒。そこに背後から現れた青山周平選手はこの事故を避けた後のブレーキング時にフロントを失い転倒、この3名は揃ってリタイアした。

■フェルテスとジンバートはレース2への出場を断念

なお、3名のうち最後に転倒した青山選手は無傷だったが、最初に転倒したセルジオ・フェルテスは足に重傷、フェルテスと絡んで転倒したセバスチャン・ジンバートは今回1台しか持ち込んでいなかったマシンをここで失った事から、この2名は揃ってレース2への出場を断念している。


■その後も相継ぐ主要ライダーの転倒
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レース1ではその後も主要ライダーの転倒が相継ぐ。長い1列から抜け出した先頭集団がトップのノイキルヒナー、2番手のベイリス、3番手のランチ、4番手のザウス、5番手の芳賀選手、6番手のコーサーの6名に絞られた4ラップ目の1コーナー、左カーブでマシンを倒し込んだ芳賀選手はバランスを崩してそのまま起き上がる事なくグラベルに直行。

■4ラップ目に転倒した芳賀選手「がっかり」

無傷だった芳賀選手は「バイクの感触が良かったのに、予期せぬところで突然フロントを失ってしまい本当にがっかりした」とコメント。

■直後に加賀山選手も転倒「突然滑った」
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また、芳賀選手が転倒した直後に7番手を走行していた加賀山選手も続く左コーナーを曲がりきれずに高速転倒。マシンはグラベル上を激しく回転しながら大破したが、加賀山選手は幸い無傷だった。加賀山選手は「なぜ転倒したのか分からないが、あまりに突然の事だったので、恐らくコース上の水かオイルで滑ったのが原因だと思う」とこの転倒の原因について説明している。

■ザウスとファブリツィオは5ラップ目に転倒、
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続く5ラップ目には4番手を走行していたザウスがタイヤを滑らせてグラベルに直行。ザウスは悲鳴を上げるように両手をあげ、オフィシャルにマシンを後ろから押させてよろよろとコースに復帰したが、その後に走行を断念してリタイア。また、同じ周回の中で11番手のビアッジを交わそうと激しくコーナーに飛び込んだドゥカティー・ワークスのミッシェル・ファブリツィオもフロントを滑らせて転倒、グラベルに沈んだ後はオーストラリア戦のレース1開始時に痛めた足をひきずりながら自力でピットに戻った。
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■ギア抜けを起こしたビアッジがエスケープ・ゾーンを直行

先頭のノイキルヒナーが単独トップに立ち、2番手を激しく争うベイリスとランチの2台を大きく引き離した8ラップ目、ギア抜けを起こして7コーナーを曲がりきれなくなった10番手のビアッジがコース脇のエスケープゾーンに直行。ビアッジは転倒する事なくそのままコースには復帰したが、ポジションは20番手にまで落としてしまう。
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■骨折した左手首が影響したビアッジ「クラッチ操作が遅くなる」

クラッチを扱う左手首を骨折しているビアッジは、「クラッチを十分な速さで切り替えられなかった。今回はギアシフトが遅れてしまう事が何度もあった」とコメント。


■ノイキルヒナーは単独トップ、後方から怒濤の追い上げを見せるチェカ
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先頭のノイキルヒナーが完全な独走体制に入り、そのはるか後方2番手のベイリスに3番手のランチが食い下がる10ラップ目、ここで単独4番手を走行していたコーサーの背後に後続集団から抜け出してきたチェカが急接近。チェカは最終コーナーでコーサーの左イン側を奪って4番手に浮上すると、そのまま前方を行くベイリスとランチの背後に迫った。
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■10ラップ目の順位

このチェカが4番手に浮上した10ラップ目時点の上位の順位は、先頭が単独走行のノイキルヒナー、2番手がベイリス、3番手がランチ、4番手がチェカ、5番手がコーサー、6番手がニエト、7番手がマガリッジ、8番手がラコーニ。

■清成選手が電気系トラブルによりリタイア
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ここでベント-アクシア・VKホンダのグレゴリオ・ラビラ、ロルフォ、玉田選手と共に9番手争いをしていた清成選手がテクニカル・トラブルによりリタイア。
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■2番手を争うベイリスとランチの背後にいきなりチェカが出現
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ランチがベイリスに並びかけようとする12ラップ目、ここでハイペースのチェカが一気にランチの真後ろに出現。焦るランチがチェカを抑えようと激しい3番手争いが勃発する中、2番手のベイリスは2名から抜け出して単独走行に入ろうとするが、チェカはコーサーの時と同様に最終コーナーでランチのインを奪うとそのまま逃げるベイリスの背後に接近。続く10ラップ目にチェカはベイリスのインを右ヘアピンで奪い2番手に浮上した。
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■遥か前方のノイキルヒナーを追う2番手のチェカ

チェカが2番手単独走行に入り、5秒以上先を行くトップのノイキルヒナーを追い始めると、取り残されたベイリスとランチは激しい攻防戦を改めて再開。ランチは3番手となったベイリスを近距離から追い続ける。
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■先頭のノイキルヒナーとチェカのラップタイム差は1.5秒

残り5周の19ラップ目、トップのノイキルヒナーと2番手のチェカの差は3.5秒となり、次の20ラップ目にその差は3秒にまで縮まり、ノイキルヒナーが急激にペースを落とし始めた続く21ラップ目にチェカとの差は僅か1秒。
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■一気に削られるノイキルヒナーとの距離

ペースが落ちる一方のノイキルヒナーとチェカのこの時点のラップタイム差は1.5秒。2台の距離はその後も一気に削られ、22ラップ目の距離は0.5秒差となり、次の最終ラップの23周目突入時にチェカはついにノイキルヒナーの真後ろにつけた。


■最終ラップの最終コーナー、強引にインを奪いにかかるチェカ

悲劇の最終ラップ、全力を振り絞るノイキルヒナーは周回の最後までチェカを抑えきり左最終コーナーに向けてマシンを倒し込むが、同時にチェカも勢い良くノイキルヒナーの左イン側からやや強引な形で最終コーナーに飛び込む。
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■最悪の結末、ノイキルヒナーの前を滑走するチェカ

ここでノイキルヒナーの前には出たものの、走行ラインを失いバランスを崩したチェカがスリップダウン。ノイキルヒナーは前方を滑って横切るチェカの倒れたマシンのリアに衝突した。こうして2台はもつれるように右のコース脇に飛び出し、SBKでの初優勝を争うノイキルヒナーとチェカが揃ってチェッカーを目前に転倒するという最悪の結末を迎えてしまった。


■ノイキルヒナーは鎖骨を骨折しリタイア、チェカは完走
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無傷のチェカはこの後もマシンを起こしてコースに復帰したが、ノイキルヒナーはこの転倒により左の鎖骨を骨折してリタイアし、さらには再びポールポジションからスタートする筈だったレース2への出場も断念している。

■ノイキルヒナー「残念どころの騒ぎじゃない」
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目前だったSBKでの初優勝が消え、鎖骨の手術のために母国のドイツに緊急帰国する事になったノイキルヒナーは「残念どころの気分ではない。チェッカーが目前に見えたところで突然チェカにぶつけられた。彼は最終コーナーで自分のイン側に飛び込もうとしたが、そんな隙間が十分にあったとは思えないし、そのために両方が転倒する事になった。さらに最悪な事に、自分は鎖骨を骨折したが、彼はもう一度バイクに乗る事ができていくつかポイントを獲得している。今週末はあの瞬間までは完璧だった。安定して速く走れていたし、バイクの調子もすごく良かった。レースをリードできたし、自分には何も問題はなく順調だったが、今週を通してのたった1つの問題が最終コーナーでの出来事だった」とのコメントをレース1終了後に残した。

■チェカ「これもレース・・・」
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また、追い抜きの失敗によりノイキルヒナーを転倒させる事になったチェカは「難しい形での追い抜きを最終コーナーで試みたが、彼には隙間を閉じられてしまい、不幸にして両方が転倒してマックス・ノイキルヒナーは怪我を負ってしまった。彼ができる限り早期に回復し、レースに復帰できる事を願っている。レースではこういう事も時々起こってしまう」とコメント。


■優勝は最後に元チームメイトのベイリスを交わしたランチ
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失意のノイキルヒナーが最終コーナー脇で頭を抱え、チェカがマシンを起こしていたその時、チェッカーに向けてその横を通過したのは、ドゥカティー・ワークスのトロイ・ベイリスを最終コーナー前の左高速コーナーで交わしてトップに立ったR.G.チームのロレンツォ・ランチだった。ランチはそのままベイリスを抑えきって今期初優勝を果たし、ベイリスは2位表彰台を獲得。

■ランチ「今日は自分に運があった」
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トップ2名の最後の脱落により優勝を手にする事になったロレンツォ・ランチは「素晴らしい結果だった。この成績を目指して全員がすごく頑張ってきたが、SBKの世界ではまだ新しいチームなのでこれは決して簡単にできる事ではない。世界チャンピオンのトロイはものすごく速いし、レースを通して大変な戦いだったが、レースの世界ではちょっとした運も必要だし、今回は間違いなく自分に運があった」とコメント。

■ベイリス「ランチの優勝を祝福したい」
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2位表彰台を獲得したトロイ・ベイリスは「予選ではバイクにいくつか問題を抱えていたがこのレース結果には満足。ロレンツォ(ランチ)を祝福したい。彼の優勝を大変に嬉しく思うし、彼の走りは本当にそれに値するものだった。自分は4位に終わると思っていたので、最終コーナーでのノイキルヒナーとチェカの出来事は信じられなかったが、こういうのもレースだと思うし、おかげで2位を獲得できた」と、元チームメイトの勝利を心から喜んでいる様子だ。

■3位のコーサー「運は良かった」
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ランチとベイリスに続いて3位でチェッカーを受け、レース1での残り最後の表彰台を獲得したのはヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーだった。コーサーは「表彰台は獲得できたが、運が良かったとしか言えない。リアのグリップにかなり苦しみ、ホイールスピンが起きるのであまり激しくは攻められなかった。ホイールがスピンする事自体は大丈夫だが、コーナーからの脱出時に前に進んでくれないのが良くなかった」と語った。

■リタイアの相継いだレース1の日本勢

日本勢では、「結果だけではなく、今回はレースを通していいリズムがつかめたので満足できた」と述べるカワサキPSG-1の玉田誠選手が9位、YZFヤマハの中冨真一選手が今期最高位の11位となり、この2名はポイントを獲得。その他4名の日本勢は転倒やメカニカル・トラブルによりレース1をリタイアしたが、特に大きな怪我は負わなかった。


SBKバレンシア戦レース1の結果
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以下に、レース1の結果一覧を示す。

1) ロレンツォ・ランチ ITA R.G.チーム Ducati 1098 RS 08 
2) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 +2秒987
3) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 +7秒287
4) フォンシ・ニエト ESP チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 +11秒992
5) カルロス・チェカ ESP ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR +12秒824
6) カール・マガリッジ AUS D.F レーシング Honda CBR1000RR +13秒125
7) グレゴリオ・ラビラ ESP ベント-アクシア VK ホンダ Honda CBR1000RR +13秒191
8) レジス・ラコーニ FRA カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R +13秒906
9) 玉田誠 JPN カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R +17秒254
10) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・ホンダ・アルセア Honda CBR1000RR +18秒606
11) 中冨伸一 JPN YZFヤマハ Yamaha YZF-R1 +19秒858
12) ケナン・ソフォグル TUR ハンスプリー・テンケイト・ホンダJr Honda CBR1000RR +23秒350
13) ラッセル・ホランド AUS D.F レーシング - ベルトッチ Honda CBR1000RR +23秒577
14) ヤコブ・シュムルツ CZE Guandalini Racing by Grifo's Ducati 1098 F08 +24秒082
15) ダビ・チェカ ESP ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 +26秒611
16) マックス・ビアッジ ITA ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 +41秒168
17) アイルトン・バドビーニ ITA チーム・ペデルチーニ Kawasaki ZX-10R +44秒405
18) ルカ・モレリ ITA アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR +57秒045
19) Diego Lozano Ortiz SPA Honda Joe Darcey Honda CBR1000RR 1分05秒173
20) ロイック・ナポレオン FRA グリリーニPBRチーム Yamaha YZF-R1 (18周走行)
DNF) マックス・ノイキルヒナー GER チーム・アルスター・スズキ Suzuki GSX-R1000 (22周走行)
DNF) ルーベン・ザウス ESP ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 (10周走行)
DNF) 清成龍一 JPN ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR (9周走行)
DNF) ミッシェル・ファブリツィオ ITA ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 (4周走行)
DNF) 加賀山就臣 JPN チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 (3周走行)
DNF) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 (3周走行)
DNF) Carmelo Morales SPA L'Oreal Men Expert Laglisse Yamaha YZF-R1 (3周走行)
DNF) Sergio Fuertes SPA チーム・スズキ・モトラッド Suzuki GSX-R1000 (1周走行)
DNF) 青山周平 JPN アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR (1周走行)
DNF) セバスチャン・ジンバート FRA ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 (1周走行)


■レース2開始時の気温、ノイキルヒナー不在のためポールは加賀山選手
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全23周回のレース2が開始された午後3時30分の時点の気温は30度、路面温度は37度、湿度は21%。ポールポジションを獲得していたマックス・ノイキルヒナーはレース1終盤に負った怪我のためにレース2をキャンセルしており、この結果として全予選順位が1つ繰り上がった事から、1番グリッドからスタートしたのはチーム・スズキ・アルスターの加賀山就職選手だった(写真上は9番グリッドに繰り上がった芳賀選手)。


■ホールショットは加賀山選手、2コーナーでのトップはベイリス

シグナルが消えると同時に鋭い加速を見せた加賀山選手はレース2のホールショットを奪うが、続く2コーナーまでに加賀山選手のインに入りトップを奪ったのはドゥカティーのトロイ・ベイリス。
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トップのベイリスと2番手の加賀山選手の背後にはステリルガルダのルーベン・ザウス、ヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手が迫り、ここで加賀山選手は続け様にこの2名に前を奪われて4番手に後退。5番手にはR.G.チームのロレンツォ・ランチ、6番手にはテンケイト・ホンダのカルロス・チェカ、7番手にはヤマハ・イタリアのトロイ・コーサーが続く。


■2ラップ目突入時点の順位

2ラップ目突入のコントロール・ライン通過時点の上位ライダーの順位は、先頭がベイリス、2番手がザウス、3番手が芳賀選手、4番手が加賀山選手、5番手がランチ、6番手がコーサー、7番手がチェカ、8番手がステリルガルダのマックス・ビアッジ、9番手がカワサキPSG-1のレジス・ラコーニ、10番手がチーム・スズキ・アルスターのフォンシ・ニエト、11番手がD.Fレーシングのカール・マガリッジ、12番手がテンケイト・ホンダの清成龍一選手、13番手がホンダ・アルセアのロベルト・ロルフォ、14番手がドゥカティーのミッシェル・ファブリツィオ、15番手がカワサキPSG-1の玉田誠選手。

■芳賀選手がベイリスの背後に浮上、先頭でマッチレースを開始
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ここで芳賀選手はザウスを交わして2番手に浮上。3番手に後退したザウスは芳賀選手に食い下がるが、トップのベイリスと芳賀選手のペースにはついて行けない。

3ラップ目に入ると先頭を行くベイリスと芳賀選手の2台は、ザウス以下の長い1列を大きく引き離して2台限りのトップ争いを開始。芳賀選手がベイリスの背後からプレッシャーを与える後方では、3番手のザウス、4番手の加賀山選手、5番手のコーサー、6番手のチェカ、7番手のランチ、8番手のビアッジの6台が第2集団を形成した。


■レース2でもチェカが突如3番手に出現
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4ラップ目、加賀山選手を交わして4番手に浮上したコーサーは3番手のポジションをザウスと激しく奪い合うが、ここで2名の後方から加賀山選手を交わして現れたチェカが最終コーナーで一気にコーサーとザウスを一度に交わして3番手に浮上。5ラップ目の1コーナー進入で4番手のザウスは3番手のチェカからポジションを奪い返そうと並びかけるが、チェカはインを決して譲らない。

■見る間に先頭の2台に追いつきトップに立ったチェカ
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好調にペースを上げるチェカは2番手集団から抜けだし、7ラップ目には先頭のベイリスの真後ろにつける2番手の芳賀選手の背後に迫った。チェカからのプレッシャーを受け続けた芳賀選手は8ラップ目の1コーナーでベイリスを交わしトップに立つが、続く2コーナーの折り返しから3コーナーにかけてチェカはベイリスと芳賀選手の2台を一気に抜き去ると、ついにトップに浮上。

■8ラップ目の順位
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この時点の上位ライダーの順位は先頭がチェカ、2番手が芳賀選手、3番手がベイリス、ザウスとコーサーを交わして単独走行となった加賀山選手はトップの3台から大きく離されての単独4番手、加賀山選手に引き離されたザウスとコーサーはその後方で5番手を争い、さらに離されて7番手を争うのはビアッジとランチ、9番手にはニエト、10番手は清成選手、11番手はファブリツィオ、12番手はラコーニ、13番手はロルフォ、14番手には玉田選手が続く。
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■玉田選手が転倒リタイア

ここで玉田選手は前を行くロルフォの前に入ろうとして失敗。この時の接触によりバランスを崩して転倒、レース2をリタイアした。

■玉田選手「焦った」
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この転倒について玉田選手は、「この結果は残念。いいスタートができず、他のライダーたちを交わして上位集団に追いつく事が難しくなった。チャンスを待っていたが、長い間待っているうちにだんだん心配になって激しく攻め始めたところ、前のライダーに追突して転んでしまった。サスペンションの調整後はグリップが良くなっていたので本当に残念。バイクの調子も良かったのに」と説明。


■先頭を争うチェカと芳賀選手、ベイリスは3番手に

9ラップ目にはベイリスが遅れ始めてトップ集団は芳賀選手とチェカの2台に。3番手となったベイリスの後方には4番手を走行する加賀山選手の姿が近づく。
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■チェカのマシンにトラブル発生、芳賀選手にトップを譲るチェカ

12ラップ目にはトップを走るチェカのマシンに電気系トラブルが発生。突然スピードの伸びなくなったマシンに驚いたチェカは、背後に迫る2番手の芳賀選手に手を挙げて合図を出し、芳賀選手を先に行かせて2番手に後退。調子が悪そうにタイヤを滑らせながらペースを落とすチェカはそのままベイリスにも追いつかれ最終コーナーで3番手に後退。

■後退するチェカを交わし加賀山選手は4番手に
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単独トップに立った芳賀選手を、やや離された2番手のベイリスが再び追う中、3番手のチェカの背後には4番手の加賀山選手が近づいていく。14ラップ目の1コーナーで加賀山選手はチェカを交わして3番手に浮上。

■第2集団に接近する安定したペースの清成選手
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先頭の芳賀選手と2番手のベイリスが一定の間隔を保ったままトップ2を維持する15ラップ目、7番手を走行するビアッジの背後には8番手に浮上した清成選手が接近。この時点の上位の順位は先頭が芳賀選手、2番手がベイリス、3番手が加賀山選手、4番手がチェカ、5番手がザウス、6番手がコーサー、7番手がビアッジ、8番手が清成選手。


■トラクション・コントロールをオフにしたチェカが3番手に復帰

マシントラブルの原因がトラクション・コントロールにある事に気がついたチェカはここでトラクション・コントロールをオフ。一気に走行ペースを取り戻したチェカは16ラップ目に加賀山選手を抜き返して3番手に復帰。

■フロントタイヤが終わった加賀山選手がペースダウン
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レース1での転倒により急遽スペアマシンに乗り換えてレース2を戦っていた加賀山選手は序盤からグリップ不足に苦戦、レース後半はフロントタイヤが完全に終わった事から急激にペースを落とし、ここでチェカに続きコーサーにも交わされて5番手に後退。その背後には6番手のザウスが迫る。


■清成選手が5番手に浮上

芳賀選手が2番手のベイリスを寄せ付けずにトップを快走する18ラップ目、加賀山選手はザウスに交わされ7番手に後退し、その後方からはビアッジを交わして8番手に浮上した清成選手が近づく。19ラップ目に清成選手は加賀山選手を交わし、続けて前方を行くザウスのインも奪って5番手にポジションを上げた。
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■ステリルガルダの2台が終盤に激しいバトルを展開

チェカが再び芳賀選手とベイリスとの距離を縮めた21ラップ目、5番手の清成選手が4番手を行くコーサーとの距離も縮めて様子をうかがい、その後方6番手を行く加賀山選手がフロントのグリップ不足により後退を続ける中、さらにその後方では7番手のザウスと8番手のビアッジの2台が激しく前を争っている。
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ステリルガルダのチームメイト間の争いが激化する22ラップ目、ビアッジは一度ザウスを交わすが、続く最終コーナーを迎えるまでにザウスが再び前に。

■芳賀選手はトップのまま最終ラップに突入、清成選手は4番手に

23周目の最終ラップ、清成選手は1コーナーまでにコーサーを交わして4番手に浮上。この1コーナー通過時点の上位ライダーの順位は、トップが芳賀選手、2番手がベイリス、3番手がチェカ、4番手が清成選手、5番手がコーサー、6番手は加賀山選手、8番手はザウス、9番手にはビアッジ。


■レース2の勝利者は芳賀選手、2位のベイリスは4戦連続の表彰台
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こうしてレース2のチェッカーを最初に受けたのは、シーズン6レース目にして今期初の優勝を果たしたヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手だった。ドゥカティーのトロイ・ベイリスは最終的に1.5秒遅れて2位に入り、4戦連続となる今期5度目の表彰台を獲得。

■芳賀選手「序盤は不安だった」
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好調のベイリスを抑えて優勝した芳賀選手は「スペアバイクに乗る事になったし、フロントに自信が持てるかどうかレースの序盤は少し不安だったが、結果は大丈夫だった。優勝も可能だと分かってからは激しく攻めて、ミスをしないように心がけたので、ベイリスを最後まで抑えきる事ができた」と、レースの序盤はスペアバイクに内心不安を抱えていた事を明かしている。

■ベイリス「終盤はノリがレースをコントロールしていた」
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シーズン開幕からここまでに4回の優勝を記録し、今回は2位表彰台を獲得した絶好調のベイリスは「ノリ(芳賀選手)とのいいバトルになった。途中までは優勝も可能だと思っていたが、レースの終盤は芳賀が完全にコントロールしていた。いずれにしても、今回も高いポイントを獲得できたのは収穫だったし、おかげで次戦にも高いランキングのまま挑む事ができる」とコメント。


■トップの2台には届かなかったチェカが3位を獲得
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芳賀選手とベイリスに次ぐ3位表彰台は、レース1では最終コーナーでの後味の悪いアクシデントにより表彰台を逃したテンケイト・ホンダのカルロス・チェカが獲得した。

■チェカ「トラクション・コントロールを切ったらエンジン出力が戻った」
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一度はマシンの不調により手を挙げて芳賀選手を先に行かせたチェカは、この時の状況について「今回はスタートがかなりうまくいったし、一度はトップのポジションに辿り着く事もできた。そこで後続を引き離そうと思ったが、突然エンジンのパワーが低下して不安定になり、そこからの3〜4周回はどうしたらいいのか分からない状態に陥ったが、トラクション・コントロールのスイッチを切ってからは再びエンジンにパワーが戻った。トラクション・コントロールがないとバイクの横滑りをコントロールするのは難しくなるが、少なくともパワーに問題はなかったので順位を3番手に戻す事はできた。その時点ですでに芳賀とベイリスとの距離は大きく開きすぎていたが、完走すらできないと思っていたので3位の結果には満足している」と説明している。


■その他の日本勢の順位、清成選手は堂々の4位
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その他の日本勢では、テンケイト・ホンダの清成龍一選手がここまでの自己最高位となる4位、チーム・スズキ・アルスターの加賀山就職選手が6位。YZFヤマハの中冨伸一選手(写真上の左)は16位、アルト・エボリューション・ホンダの青山周平選手(写真下)は24位、カワサキPSG-1の玉田選手は8ラップ目の転倒によりリタイアという結果に終わった。
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■清成選手「自信を深めた」

レース1は電気系トラブルによりリタイアを強いられたものの、レース2では後半に激しい追い上げを見せて4位を獲得した清成選手は「レース1ではテクニカル・トラブルに苦しんだが、レース2の内容には本当に満足している。こんなにも表彰台に近いところでは今まで完走できていなかったし、レースを通してスピードを上げていく事ができたし、何人ものライダーを追い抜く事もできたので、今回の結果は自分の自信を大きく深める事につながった」と、喜びのコメントを残した。
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■加賀山選手「10ラップ目にフロントタイヤがぼろぼろ」

スペアバイクのグリップが悪く、レース前半にフロントタイヤをほとんど使い切ったものの6位完走を果たした加賀山選手は「レースウイーク中は全てうまくいっていたのに、今日はいくつか問題を抱えて期待通りの結果が得られなかった。レース1の転倒でメインのバイクがダメージを受け、レース2ではスペアバイクを使う事になったが、同じセッティングを施しても同レベルの感触が得られずグリップも良くなかった。5周か6周目にはグリップがひどくなり、10ラップ目を過ぎたところでフロントタイヤが完全にぼろぼろになってしまったので、その後は走るのが難しい状態だったが、諦めずに頑張ったので完走する事はできた。今日の成果はそれだけ」とコメント。
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SBKバレンシア戦レース2の結果

以下に、レース2の結果一覧を示す。
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1) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 +0秒000
2) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 +1秒551
3) カルロス・チェカ ESP ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR +2秒903
4) 清成龍一 JPN ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR +7秒277
5) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 +8秒051
6) 加賀山就臣 JPN チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 +9秒223
7) ルーベン・ザウス ESP ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 +10秒164
8) マックス・ビアッジ ITA ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 +10秒614
9) レジス・ラコーニ FRA カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R +17秒234
10) フォンシ・ニエト ESP チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 +18秒100
11) グレゴリオ・ラビラ ESP ベント-アクシア VK ホンダ Honda CBR1000RR +18秒288
12) ロレンツォ・ランチ ITA R.G.チーム Ducati 1098 RS 08 +18秒826
13) ミッシェル・ファブリツィオ ITA ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 +21秒770
14) ヤコブ・シュムルツ CZE Guandalini Racing by Grifo's Ducati 1098 F08 +22秒872
15) ケナン・ソフォグル TUR ハンスプリー・テンケイト・ホンダJr Honda CBR1000RR +25秒224
16) 中冨伸一 JPN YZFヤマハ Yamaha YZF-R1 +25秒301
17) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・ホンダ・アルセア Honda CBR1000RR +25秒509
18) ダビ・チェカ ESP ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 +25秒615
19) ラッセル・ホランド AUS D.F レーシング - ベルトッチ Honda CBR1000RR +26秒503
20) カール・マガリッジ AUS D.F レーシング Honda CBR1000RR +35秒171
21) アイルトン・バドビーニ ITA チーム・ペデルチーニ Kawasaki ZX-10R +53秒624
22) Diego Lozano Ortiz SPA Honda Joe Darcey Honda CBR1000RR +54秒672
23) ルカ・モレリ ITA アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR 1分00秒537
24) 青山周平 JPN アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR 1分24秒952
25) Carmelo Morales SPA L'Oreal Men Expert Laglisse Yamaha YZF-R1 (22周走行)
DNF) 玉田誠 JPN カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R (7周走行)
DNF) ロイック・ナポレオン FRA グリリーニPBRチーム Yamaha YZF-R1 (6周走行)
-) Sergio Fuertes SPA チーム・スズキ・モトラッド Suzuki GSX-R1000
-) マックス・ノイキルヒナー GER チーム・アルスター・スズキ Suzuki GSX-R1000
-) セバスチャン・ジンバート FRA ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1


■ポイントランキング
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SBK第3ラウンド、バレンシア戦の2レースを終えてのポイントランキングは以下の通り。

1) トロイ・ベイリス [AUS] [ドゥカティ] 128
2) フォンシ・ニエト [ESP] [スズキ] 80
3) トロイ・コーサー [AUS] [ヤマハ] 72
4) カルロス・チェカ [ESP] [ホンダ] 72
5) ルーベン・ザウス [ESP] [ドゥカティ] 68
6) 芳賀紀行 [JPN] [ヤマハ] 47
7) マックス・ビアッジ [ITA] [ドゥカティ] 44
8) ロレンツォ・ランチ [ITA] [ドゥカティ] 42
9) マックス・ノイキルヒナー [GER] [スズキ] 39
10) ミッシェル・ファブリツィオ [ITA] [ドゥカティ] 37
11) グレゴリオ・ラビラ [ESP] [ホンダ] 32
12) 清成龍一 [JPN] [ホンダ] 30
13) ケナン・ソフォグル [TUR] [ホンダ] 22
14) カール・マガリッジ [AUS] [ホンダ] 20
15) 加賀山就臣 [JPN] [スズキ] 18
16) ロベルト・ロルフォ [ITA] [ホンダ] 18
17) ヤコブ・シュムルツ [CZE] [ドゥカティ] 17
18) レジス・ラコーニ [FRA] [カワサキ] 16
19) 玉田誠 [JPN] [カワサキ] 13
20) ラッセル・ホランド [AUS] [ホンダ] 10
21) 中冨伸一 [JPN] [ヤマハ] 7
22) ダビ・チェカ [ESP] [ヤマハ] 5
23) セバスチャン・ジンバート [FRA] [ヤマハ] 3

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