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SBK第3ラウンド、バレンシア戦スーパーポールの結果 |
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2008年4月6日
SBK(世界スーパーバイク選手権)の2008年シーズンが第3ラウンドとなるバレンシア戦の最終予選の日を4月5日(土)に迎えている。ここでは、予選総合の上位16名のライダーが、本日4月6日(日)の決勝レースに向けて上位4列のスターティング・グリッドを争ったスーパーポールの結果と、予選総合17位以下のライダーのグリッド位置を紹介する。
■SBK第3ラウンド、バレンシア戦スーパーポールの結果
以下に、青空と良好なドライ・コンディションに恵まれたバレンシア・サーキットにて、気温22度、路面温度38度、湿度37%のコンディションの中、現地時間の午後4時から行われたスーパーポールの結果を示す。
1) マックス・ノイキルヒナー GER チーム・アルスター・スズキ Suzuki GSX-R1000 1分33秒805
2) 加賀山就臣 JPN チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 1分33秒928
3) トロイ・ベイリス AUS ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 1分33秒976
4) ルーベン・ザウス ESP ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 1分34秒332
5) ロレンツォ・ランチ ITA R.G.チーム Ducati 1098 RS 08 1分34秒370
6) 清成龍一 JPN ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR 1分34秒370
7) カルロス・チェカ ESP ハンスプリー・テンケイト・ホンダ Honda CBR1000RR 1分34秒492
8) トロイ・コーサー AUS ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 1分34秒613
9) マックス・ビアッジ ITA ステリルガルダ・ゴー・イレブン Ducati 1098 RS 08 1分34秒658
10) 芳賀紀行 JPN ヤマハ・モーター・イタリア WSB Yamaha YZF-R1 1分34秒770
11) ミッシェル・ファブリツィオ ITA ドゥカティ・ゼロックス・チーム Ducati 1098 F08 1分34秒799
12) 玉田誠 JPN カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R 1分34秒930
13) フォンシ・ニエト ESP チーム・スズキ・アルスター Suzuki GSX-R1000 1分34秒959
14) ダビ・チェカ ESP ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 1分35秒089
15) レジス・ラコーニ FRA カワサキPSG-1コルセ Kawasaki ZX-10R 1分35秒232
16) ヤコブ・シュムルツ CZE Guandalini Racing by Grifo's Ducati 1098 F08 1分35秒980
■ノイキルヒナーが自身初のスーパーポール制覇
この日にスーパーポールを制したのは、2006年シーズンはアレックス・バロスのSBK参戦に押し出される形で突如クラフィ・ホンダ・チームを追われ、SBKでの活動継続は絶望的を言われながらもその後の1年間はインターネットを通じてのファンからの寄付金でシーズンを乗り切り、2007年以後はスズキのマシンに乗り換えてその才能を発揮、今期はチーム・アルスター・スズキからのフル参戦を果たしているマックス・ノイキルヒナーだった。
■怪我からの復帰戦となった加賀山選手は1列目2番グリッドを獲得
また、ノイキルヒナーの隣となる2番グリッドを獲得したのは、開幕戦のカタール第2レースで鎖骨を骨折して前回のオーストラリア・ラウンドを欠場、復帰戦となる今回のバレンシアを1列目スタートで飾る事になったチーム・スズキ・アルスターの加賀山就職選手だ。加賀山選手は怪我の具合については「調子はだいぶ良くなったがまだ100%と言える状態ではない」とコメント。
■1列目、スズキ2台の隣はドゥカティー2台
好調の2台のスズキのマシンと共に1列目に並ぶ事になったのは、ドゥカティー・ワークスのトロイ・ベイリスと、ドゥカティーのサテライト・チームであるステリルガルダ・ゴー・イレブンのルーベン・ザウス。
■清成選手と玉田選手が3ラウンド目にしてスーパーポールに進出
今回のバレンシアでは、今期からSBKフル参戦を開始した日本人ライダーのうち2名も、第3ラウンドにしてスーパーポール進出を果たしている。
■清成選手はチェカを抑えてホンダ勢の最上位グリッドを獲得
日本勢の中では加賀山選手に次ぐ上位となる2列目6番グリッドを獲得したのは、昨年はBSB(英国スーパーバイク選手権)にてシーズン2連覇を達成し、今期から晴れてSBKでの活動を開始する事になったテンケイト・ホンダの清成龍一選手だ。開幕戦ではマシンのセッティングが出せずに苦しんだものの、前回のオーストラリアでは2レース続けてポイントを獲得、その勢いをバレンシアにそのまま持ち込んだ今回はチームメイトのカルロス・チェカとケナン・ソフォグルを抑えてのホンダの最上位グリッドを獲得している。
清成選手は「初のスーパーポール進出にはすごく興奮した。この結果には満足。FP2でマシン・トラブルに見舞われたので今回のスーパーポールはセカンドバイクに乗り換えなければいけなかったが、セッティングを変更していいラップタイムが残せた」とコメント。
なお、清成選手の隣の2列目7番グリッドとなったチームメイトのカルロス・チェカは、「予選タイヤではセッティングがうまく出せなかったが、レース用のセッティングには自信がある」とコメントしている。
■不調のヤマハ勢、揃ってセッティングに苦しむ芳賀選手とコーサー
スーパーポールの常連、昨年度は年間ランキング2位を獲得しているヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手は、今回のバレンシアではレースウイークを通してサスペンションのセッティングが出せずに苦しみ、チャタリングが解消できないまま挑んだ今回のスーパーポールの結果は3列目10番グリッドだった。なお、芳賀選手のチームメイトのトロイ・コーサーは、スーパーポール前のフリー・セッションで転倒しており、セカンド・バイクに乗り換えての結果は2列目8番グリッド。コーサーも芳賀選手と同様に今週はマシンのセッティングが決まらずに苦しんでいる。
■前回骨折した左手首の痛みから予選出場を悩んでいたビアッジ
コーサーと芳賀選手の間となる3列目9番グリッドは、ステリルガルダ・ゴー・イレブンのマックス・ビアッジが獲得している。ビアッジは前回のオーストラリア戦でのレース2の7ラップに転倒して骨折した左手首の激痛に今週を通して苦しんでおり、初日は「2日目以降の出場を取りやめるかもしれない」とコメントしていたが、どうやら痛みを抱えたまま決勝レースにもこのまま出場する様子だ。
■マシンの仕上がりに大満足の玉田選手
清成選手と共に、SBKフル参戦後としては初となるスーパーポール進出を果たしたカワサキPSG-1の玉田誠選手は、芳賀選手と同じ3列目の12番グリッドを今回獲得した。開幕戦と2ラウンド目のオーストラリアでは、新型マシンのチャタリングが解消されずに、チームメイトのレジス・ラコーニと共に苦しいレースウイークを過ごしていた玉田選手だが、今回は「マシンのバランスが良くなり最高に満足」とコメントしており、レースに向けての期待感も低くない様子だ。ちなみに4列目15番グリッドとなったチームメイトのレジス・ラコーニは今回もチャタリングに苦しんでいる。
■17位以下の予選結果
以下に、スーパーポールへの進出を果たせなかった予選総合17位以下のライダーの予選タイムとグリッド順を示す。
17) グレゴリオ・ラビラ ESP ベント-アクシア VK ホンダ Honda CBR1000RR 1分35秒381
18) ロベルト・ロルフォ ITA ハンスプリー・ホンダ・アルセア Honda CBR1000RR 1分35秒521
19) カール・マガリッジ AUS D.F レーシング Honda CBR1000RR 1分35秒597
20) ラッセル・ホランド AUS D.F レーシング - ベルトッチ Honda CBR1000RR 1分35秒692
21) 中冨伸一 JPN YZFヤマハ Yamaha YZF-R1 1分35秒703
22) セバスチャン・ジンバート FRA ヤマハ・フランス Ipone GMT 94 Yamaha YZF-R1 1分35秒766
23) Sergio Fuertes SPA チーム・スズキ・モトラッド Suzuki GSX-R1000 1分35秒862
24) ケナン・ソフォグル TUR ハンスプリー・テンケイト・ホンダJr Honda CBR1000RR 1分35秒911
25) Carmelo Morales SPA L'Oreal Men Expert Laglisse Yamaha YZF-R1 1分36秒070
26) Diego Lozano Ortiz SPA Honda Joe Darcey Honda CBR1000RR 1分36秒453
27) アイルトン・バドビーニ ITA チーム・ペデルチーニ Kawasaki ZX-10R 1分36秒596
28) 青山周平 JPN アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR 1分36秒618
29) ルカ・モレリ ITA アルト・エボルーション・ホンダ・スーパーバイク Honda CBR1000RR 1分37秒283
30) ロイック・ナポレオン FRA グリリーニPBRチーム Yamaha YZF-R1 1分37秒288
SBK3年目のシーズンを戦うYZFヤマハの中冨伸一選手は前回のオーストラリアと同じく6列目となる21番グリッド、4ストロークSBKマシンでの学習を急ぐ元グランプリ250ccライダーの青山周平選手は7列目28番グリッドから第3ラウンドをスタートする。
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