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2006年12月1日
バレンシアでの重要な最終戦を不本意な成績で終え、今年のタイトル獲得を逃した直後のバレンティーノ・ロッシは「早く来シーズンが始まって欲しい」と述べ、やり場のない憤りに困るといった様子だったが、最終戦から約1ヶ月が過ぎ、その気持ちは2007年シーズンに向けての鋭気へと切り替わったようだ。
今期に引き続き2007年もヤマハ・ワークスのレギュラーライダーとなったバレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズは、最終日もヤマハの800ccプロトタイプマシンの開発作業を続けたようだ。この日2人はシャシーとサスペンションの様々なセッティングを、ミシュランタイヤのテストと並行して行っている。
■順調に年内のテストを終えたヤマハワークス勢
ロッシは最終日のトップタイムをマークしたダニ・ペドロサには0.2秒ほどおよばなかったが、夕方のテスト終了間際に今回のヘレスでの自己ベストタイムとなる1分40秒123を記録し、総合2番手のタイムで2006年最後のサーキットでの走行を終えている。温かい気候の中を気分良く走れたと語るロッシは、冬休みはしっかり休みたいとコメントした。
また、ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズは、午後に小さなマシントラブルが発生した事から少し早めにテストを切り上げる事になったが、終日一貫して速いペースでの走行を行ったエドワーズの自己ベストタイムである1分41秒254は、最終的に7番手タイムとなっている。
また、このタイムは今年のヘレスでの開幕戦の1分42秒545を1.29秒も上回っており、シーズン序盤に2006年型モデルが抱えていたトラブルは、来期のマシンには無縁である事がうかがい知れる。
■ロッシ「今は休んで鋭気を養う時」
2006年最後のテストを好感触で終えたバレンティーノ・ロッシは、来年の1月に向けてヤマハのスタッフに多くのデータを提供できたと述べ、この日までのヤマハの新型マシンの仕上がり状況にとても満足しているとコメントした。
「すごくいい日でしたね。とても効率よく作業のこなせる日でした。新しいバイクに多くの異なるテストをする事ができています。」とロッシ。
「昨日に引き続き、ミシュランタイヤの開発の方向性が正しいかどうかを確認する事から始めて、それと同時にシャシーとサスペンションのセッティングを色々調整しました。ヤマハのエンジニアはこの冬休み期間中に次の1月のテストに向けて準備を進める事になりますから、その彼らにとって有益なデータをいくつか集める事ができたと思います。」
「今日はいい天気でした。陽射しが注いでいて気温も暖かいので、こういう日にこのコースを走るのは楽しいんですよ。ここは好きなサーキットですしね。」
「今回は重要なテストになりましたが、この短期間でここまでのレベルに到達できた事を本当に嬉しく思います。もちろんまだやる事はたくさん残っていますが、とにかくこれで今年の作業は終わりですから、1月に戻ってくる時にはしっかりと戦えるように今は休息を取る時です。」
■エドワーズ「新型バイクにわくわくする」
マシントラブルにより少し早めにテストを終えたコーリン・エドワーズは、新型800ccの特性を探るためにセッティングを繰り返して走り回ったとコメントしている。今は気持ちを切り替えて、家族とのクリスマスが何よりも楽しみだとエドワーズは語る。
「今日の終盤に小さなテクニカル・トラブルを抱えてしまい、少し早くテストを終える事になりましたが、それ以外の点では今日もいい日を過ごす事ができました。」とエドワーズ。
「フロントタイヤまわりのテストを昨日よりも大量に行いましたが、一番良かったのは実は午前の初走行で試した時の組み合わせでした。すごくいい感触でしたよ!それ以外には、新しいバイクについて可能な限り理解を深められるように、一般的なセッティングを試しながらずっと走り回ってたって感じですね。」
「今日はシャシーのセッティングを変えてみました。バレンティーノが以前からテストしているうちの1つを試したんですが、多分このセッティングが今までで一番最高だったと思います。」
「タイムについてはあまり気にしていなかったんですが、ずっと41秒台前半をキープしながら安定して走れましたので、もっと激しく走る気になればそれも可能でしょうね。全体を通してすごくいいテストでした。合計たったの6日間でここまで進化しましたから、本当に新型バイクにはわくわくさせられますよ。」
「家に帰ってから、家族と一緒にのんびり楽しめるクリスマスが楽しみです。1月になったらまた頑張りますよ!」
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