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2006年11月30日
今回のセパン合同テストで、コニカミノルタ・ホンダに移籍して初のRC212Vでのライディングを見せた中野真矢選手は、テスト2日目となった11月29日のこの日、マシンのポジション合わせのみに終わった雨の初日のタイムを3.7秒更新し、総合9番手となる1分42秒528を記録している。
■着実にマシンのセッティングを進める中野選手
このタイムは、マシンや状況は全く異なるものの、中野選手が今年のMotoGP990ccクラス開幕戦でカワサキのZX-RRで記録した自己ベストラップの1分42秒017に約0.5秒差まで迫っており、中野選手が着実に基本セッティングを進めながら、初となるホンダのマシンと、3年ぶりのミシュランタイヤに順応してきているのが窺える結果だろう。
2日目の午前中は前日の雨のために路面コンディションが悪く、中野選手は主に午後の時間を使って走行し、合計63周回を行っている。チームはこの日、マシンのセッティングを進めるのと同時に、何種類かのフロントタイヤのテストも行ったようだ。
なお、コニカミノルタ・ホンダチームは、当初の予定からテスト日程を1日伸ばし、本日3日目の合同テストにも参加する事が決定している。
■モンティロン「中野選手の仕事の進め方が好き」
カラフルに色塗られた目玉マークのピットボードを準備するなど、中野選手のために全力でチームを活気づけて運営するチーム・オーナーのジャンルカ・モンティロンは、今回のセパンでの中野選手との初仕事を通し、その感想を以下の通り述べている。
「今日から中野選手はバイクやタイヤなどのパッケージを彼の考えで組み合わせ、マシンへの理解をより深める作業を開始しています。」とモンティロン。
「色々な異なるセッティングを一つ一つ試しながら、理解を深めていく彼の仕事のスタンスが大変気に入りました。」
「ピットの中では私たちのスタッフが、効率の良い意志疎通(コミュニケーション)の方法を検討しており、レースウイーク中のプラクティス・セッションで時間を有効に使えるようなルールを準備中です。」
■中野選手「不安なく普通に乗れる」
2日目に入り、本格的なバイクのセッティング作業を開始した中野真矢選手は、RC212Vは今までに経験してきたどのバイクとも異なる印象を持ったようだ。不安なく走れる事が嬉しいと中野選手はコメントする。
「今朝サーキットに到着した時は路面が濡れていて、完全に乾くのを午後まで待たされました。」と中野選手。
「実質的には今日が自分にとって初めての本格的なRC212Vのテストです。ちゃんと作業を始める前に、まずはライディング・ポジションの決定が必要でしたからね。結果は悪くなかったと思います。」
「ポジションが決まってからはリアを調整する前に、サスペンションのセッティングとフロント・フォークを変更しました。自分に一番いいマシンのバランスが見つかってからは、フロントタイヤのテストを行いましたが、作業を進める上でかなりいい方向性を見つける事ができたと思っています。」
「エンジンはパワフルですが、とても扱いやすくて、今まで自分がレースで乗ってきたどのバイクとも感覚が大きく異なります。特に不安を感じる事なく普通に乗れたのがすごく嬉しかったし、良かったですね。」
「明日はミッション(ギアボックス)の調整を行う予定ですので、このバイクの性能がさらに良く理解できると思います。」
■ベルナルデッレ「中野は仕事が丁寧」
コニカミノルタ・ホンダチームの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレは、中野選手の基本から丁寧に進める作業の様子を見て、その几帳面な仕事のスタンスに好印象を持ったようだ。
「今日はRC212Vでの作業を開始するにあたり、サスペンションのセッティングを調査するところから始めました。」とベルナルデッレ。
「バランスの良い機能的なセッティングを見つける事ができたので、シンヤは何本かミシュランのフロントタイヤを試し、タイヤ形状とコンパウンドの組み合わせでどのような挙動の違いがあるかを理解しようとしています。」
「中野選手のスタンスは本当に前向きですし、言葉の節々にその几帳面さが現れていましたね。」
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