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2006年の悪夢を拭い去るヤマハワークス
インテリマーク編集部
2006年11月30日

ヤマハ・ワークスのバレンティーノ・ロッシは、年末のヘレス合同テストにおいて、初日に引き続き2日目もトップタイムを記録した。チームメイトのコーリン・エドワーズもこの日の3番手につけるなど、ヘレスではヤマハ・ワークスが、2007年仕様800ccマシンの仕上がり状況の高さを見せつけている。
写真
■2006年シーズンのヘレスはヤマハにとって悪夢

写真話は今年の2006年シーズン前の冬季テストにさかのぼるが、当時ヤマハ・ワークスの2名はプレシーズン中にヘレス以外では好調な走りを見せており、コーリン・エドワーズに「今年はヤマハがワンツーでタイトルを獲得する。」と言わしめる程だった。

しかしながら、今シーズン開幕を目前に控えたIRTAテスト最後のヘレスでミシュランの新型タイヤと2006年初期型マシンのシャシーの相性の悪さが露呈し、チャタリングに悩まされ続けるシーズン前半を送った。

この2006年シーズン前半のマシンの不調や多くの不運がたたって、バレンティーノ・ロッシは連続タイトル獲得と990ccクラス完全制覇を逃す悔しい結果となり、コーリン・エドワーズに至っては、シーズン終盤までヤマハとの2007年に向けての契約更新の目処がたたない程の、低迷した苦しいシーズンを送っている。

■ヘレスでの好タイムを喜ぶヤマハワークス勢

2006年プレシーズンの苦しい経験から、ロッシとエドワーズが、今や彼らにとって因縁のサーキットとも言える今回のヘレスにかける意気込みが高くなるのは当然だろう。今回のヘレスでの初日にロッシが、「チャタリングが発生しなかった」と大きく喜ぶのには、こうした理由がある。

■念入りに2006年の悪夢再来を予防するロッシ

2日目のこの日は朝に路面が濡れており、午前中に走行するライダーは少なかったが、その中でバレンティーノ・ロッシは誰よりも多い82周回を精力的にこなし、2005年に自身が刻んだコースレコードの1分40秒596に迫る1分40秒688を記録し、この日のトップタイムをマークした。ロッシは終日を新型マシンの研究に費やし、新型ミシュランタイヤと07年向けシャシーとの相性を念入りに調べていたという。

ロッシのチームメイトのコーリン・エドワーズはこの日に48周の走行を行い、レプソル・ホンダのダニ・ペドロサが記録した1分40秒799の2番手タイムから0.387秒差の1分41秒186を記録し、全参加ライダーの総合3番手につけた。

■ロッシ「この結果はミシュランにとっていいニュース」

82周回をこなし、忙しい1日を過ごしたバレンティーノ・ロッシは、新型シャシーとミシュランタイヤの相性には満足のいく結果が得られたようだ。マシンの総合的な確認作業を終えてから、今年を締めくくりたいとロッシは語る。

写真「今日は他のどのライダーよりもたくさん走りました。午前中は走れませんでしたが、忙しい日になりましたね。」とロッシ

「昨日できなかった分のタイムアタックを今日は行う必要があったので、誰もが全力で仕事をしていました。これだけ走れる時間が取れると助かりますし、いい日でしたね。」

「2種類のシャシーで作業を続けて、その2つの差を確認しながら、改善を進める上でベストな方向性を探りました。ミシュランの重要なテストをする時間も取れましたし、結果として自分たちのバイクとタイヤの相性はいいようですから、彼らにとってはいいニュースになったと思いますよ。」

「テストを終えるまでに、まだやるべき事がたくさんありますから、明日の最終日も今日みたいに天気がもってくれるといいですね。明日もこのまま同じ作業を続けて、総合的なチェックと確認まで済ませてから、明るい気分で今年を締めくくりたいです。」

■エドワーズ「ここまでの状況には満足」

ヘレス合同テストでの総合3番手タイムを記録したコーリン・エドワーズは、2日目のこの日に前回のセパンで試したセッティングを施したマシンでフロントタイヤのテストを集中的に行い、好感触を得たようだ。

現在のロッシとエドワーズのセッティングの方向性は異なるようだが、どちらも乗りやすいので、今後はサーキットによって使い分ける事もできるだろうとエドワーズは語る。

写真「今朝コースに来た時には、昨日に引き続いてまだひどく路面が濡れていたので、しばらくは辺りをふらつきながら、路面が乾くのを待つ事になりました。」とエドワーズ

「でも午後はいい状態になりましたね。マレーシアでの作業をここでも続けて、大半の時間をミシュランのフロントタイヤのテストに使いました。セパンで試したセッティングを使ったのが良かったみたいです。ここでもうまく機能しましたから方向性は間違っていないと思いますよ。」

「何種類か異なるフロントタイヤを履いてみましたが、かなり納得のいく結果が得られました。リアについては特別な事は何もしていませんし、標準的なテストしかしていませんが、それでもいいタイムが出せたので今後に期待が持てますね。」

「新しいエンジンマッピングと何種類かのシャシーもテストしました。最後は自分のバイクがどのくらいまで仕上がってるのか確かめるために、バレンティーノのセッティングを試して比較しましたが、どちらも乗りやすかったですよ。2人ともそれぞれ異なるタイプのいいセッティングを見つけたようですから、色んなコースでそれぞれどっちが乗りやすいか確認できるでしょうね。」

「今の進歩の状況にはとても満足ですし、ここまではいい感じだと思います。」


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