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2006年11月12日
ドゥカティー社が、今週ミラノで行われるモーターサイクル・ショーにおいて、同社の公道向け新型スーパーバイクである「1098」の発表と展示を行うようだ。
ドゥカティー社のCEOであるフェデリコ・ミノーリが、先日のバレンシアでのMotoGP最終戦にトロイ・ベイリスの出場を実現して欲しいというファンの書き込みに直接返事をした事でも知られるドゥカティー社の公式ブログであるDesmoblog上で、ミラノで11月14日から19日までの6日間に行われる展示会での発表に先駆け、同社の公道向け新型スーパーバイクとしての販売が予定されている「1098」を紹介している。
■ミノーリ氏「やたら催促が激しいので・・・」
以下にミノーリ氏がDesmoblogに書き込んだファンへのメッセージを引用する。
「本当はミラノで驚かせたいので、いつもは発表まで可能な限り情報は隠すようにしているのですが、今回はやたら叩かれるので、お見せしましょう!1098の基本モデルは総重量178kg、160馬力です。」
■MotoGPとSBKで培った技術を融合した最初のマシン
現在のところ、ドゥカティーはマシンの詳しい仕様を公開してはいないが、ミノーリ氏が公開した内容によれば、来期の同社のMotoGPマシンであるデスモセディチGP7に採用された「ハンドルバー・スイッチギア・コントロール」が1098にはそのまま装着され、心臓部のL型ツイン(2気筒)エンジンはマシンの総重量178kgに対して160馬力を発生するという。
マシンのフロントデザインは精悍なイメージを全面に押し出しており、現行の999よりもそれ以前のマシンのデザインに近いが、ドゥカティー社は1098を、MotoGPとSBKで培った技術を融合した最初の公道向けマシンだと説明している。
気になる価格だが、北アメリカ向けドゥカティー公式サイトが掲載する内容によれば、標準モデルの1098が14,995ドル(約180万円)、1098Sが19,995ドル(約235万円)、限定版の1098S Tri-Coloreが24,995ドル(約294万円)となっている。
■2007年のSBKには投入不可能
1098の排気量は、その名前の通り1098ccである事が容易に予想できるが、2007年のSBKレギュレーションにおけるツイン(2気筒)マシンの排気量制限は、現段階において1000ccを越えてはならない。
ちなみに、ツインマシンの排気量のみ2007年シーズンには1200ccまで引き上げられると噂された時期もあったが、SBKの運営者であるFGSportは今年の4月にこれを否定しており、実際に排気量に関するレギュレーション変更は行われなかった。
■同一排気量のツインで勝利するには莫大な費用投資が必要?
確かに、ツインマシンでトロイ・ベイリスが圧勝した今期のSBKの結果からすれば、ドゥカティーが排気量レギュレーションに対する申し立てを実際にFGSportに行っていたとしても、あまり説得力は得られなかったかもしれない。
しかしながら、ベイリスの所属するドゥカティー・ゼロックス・チームのマシンは2006年度SBKにおける唯一のフルワークス仕様車であり、他のセミ・ワークス・チームとは投入している金額が大幅に異なる事も考慮に入れる必要はあるだろう。
4気筒マシンの1000cc化以降、ツインマシンの排気量アップに関する動きの噂は今も絶えないが、今回のドゥカティーの製品発表内容は、SBKの2008年シーズンにおける何らかの動きを示唆するものかもしれない。
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