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コニカミノルタ・ホンダ特集3 バレンシアとその後
インテリマーク編集部
2006年10月27日

日本GP以後、コニカミノルタ・ホンダ・チーム(JiR)からのご協力を頂き、MotoGPチーム内の興味深いお話をインタビュー形式で伺ってきたが、今回はその今期最後の特集となる。
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2006年最終戦のバレンシアGPを目前に控えた今回は、今週末を最後にチームを離れる事が決定した玉田誠選手のバレンシアGPへの思いを最初に、JiRの市販製品部門や来期のチームカラーのデザイン、ならびに今後のテスト計画や目標などについて紹介する。

■玉田誠選手「チームとの別れは辛い」

その前身チームから数える事4年間に渡るJiRでの活動に、終止符を打つ事を自ら決めた玉田誠選手は、最終戦のバレンシアには特別な思いで挑むという。
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玉田選手は、来期の2007年MotoGPシーズンには、TECH3ヤマハチームから参戦する事がすでに決定している。

写真バレンシアサーキットにはどのような印象をお持ちですか?

バレンシアはそれほど難しいサーキットではありませんが、楽しいサーキットです。何よりすごいのは、いつもすごくエネルギッシュなスペインの観客でしょうね。

ここは観客の事をしっかりと考えて設計されたサーキットで、スタンドの客席からサーキットの全景の殆どが見渡せるんです。

コースで好きな部分は、最初の左コーナーです。ここでは一番の高速コーナーです。

今回のレースを最後にチームを離れる事になりますね。

コニカミノルタ・ホンダ・チームのメンバーとして最後のレースになりますから、今年のバレンシアは自分にとって特別です。ずっと同じチームで戦った素晴らしい4年間の最後を締めくくるレースです。
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新しい目標を見つけて、自分や一緒に戦ったチーム関係者の全員が気持ちを新たにするべき時が来ているとは思いましたが、ここまで皆に別れを告げるのが辛いとは予想していませんでした。

■JiRの製造する市販製品について

JiRの広報の方に、JiRの市販製品についてお話を伺ってみた。市販製品の開発を行うJiRエンジニアリング部門はすでにモトクロス用パーツの販売を開始している。

JiRの一部門であるJiRエンジニアリグは市販オートバイに向けての製品も開発していると聞きますが、主にどのようなジャンルの製品ですか?

JiRエンジニアリング部門が製造しているのは、公道用スポーツバイクとオフロードマシン用の高性能パーツです。
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すでに市販されているものはありますか?

はい。私たちが最初に製造したのはオフロードとスーパーモタードマシン用のスポーク・ホイールですが、今年の中頃から販売を開始しました。

モトクロス関係の何チームかはJiRの製品をすでに導入しており、高い成績を収めています。

■チームの配色デザインについて、2007年以降は?

コニカミノルタ・カラーの白色と青色のデザインは、多くのチームの中にあっても目をひく明るいカラーリングだが、ライダーの変わる2007年以降、デザインに変化はあるのだろうか。
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チームのマシンやライダースーツの配色デザインについてですが、JiRには専属のデザイン部門があるのでしょうか?また、デザインの最終決定はどのようにして行われますか?

私たちにはJiR所属のグラフィック・デザイン部門があり、バイクやライダーの着るレザー・スーツの配色は、彼らと共同しながら自分たちのグラフィック・デザイン・スタジオで行います。

そこで決めたデザインを、最終的にタイトル・スポンサーに提案する形になります。

2007年シーズンに向けて、新しいデザインはすでに準備されているのでしょうか。

来期のデザインは2006年のもとの全く同じです。現在使用しているグラフィック・デザインを、今のRC211Vよりも少し小さくなる新型800ccマシンにそのまま適用する予定です。

■今後のチーム目標、新型マシンのテストやタイヤについて

タイトル・スポンサーであるコニカミノルタ社や、ホンダとの提携を2007年以降も延長する事が決定し、新たな目標を設定したJiRだが、今後の具体的な成績の目標や、来期に向けてのテスト方針はどのように決めるのだろうか。
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タイヤサプライヤーの変更の可能性も含め、JiRのテクニカル・ディレクターであるジュリオ・ベルナルデッレ氏は以下の通り語る。

タイトル・スポンサーとの提携延長を発表すると同時に、チームの目標に「レース活動で高い成績を獲得する事」という項目が加わりましたね。現時点で2007年シーズンのランキング目標はありますか?または、タイトル獲得に向けての中期目標みたいなものがあれば教えて下さい。

まずは段階的に目標を定める必要があります。まず最初には、全てのレースで表彰台を狙える状態を確保する事でしょうね。タイトル獲得に向けてのプランを立てるのはそれからです。

バレンシアGP終了後には新型マシンのテストが行われると思います。初めてホンダの800ccV型4気筒マシンをテストする時は、主にどんな事に焦点をあててテストを行う予定ですか?

写真初めて新しいマシンをテストする時には、通常はセッティングを調整しながらバイクの挙動を理解する事から始めます。それが今後のレースに向けての準備を進める上で、最初に知っておくべき主な点です。

現在はミシュランタイヤを使用していますが、今後タイヤ・サプライヤーを変更するような予定はありますか?

このスポーツでは、タイヤが非常に重要なものになりつつあり、タイヤメーカーが政治的な影響力を大きく持つようになりました。

現在のミシュランタイヤとの関係に私たちは満足しています。しかしながら、まだ今後のMotoGP界の流れを注意深く観察する必要はあると思っています。


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