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大西洋からの突風を受けるエストリル・サーキット
インテリマーク編集部
2006年10月11日

今週の10月13日(金)より、2006年のMotoGP第16戦目となるポルトガル・グランプリがエストリル・サーキットで行われる。2004年以前は9月頃に開催される事の多かったポルトガルGPだが、2005年はシーズン序盤の第二戦目として4月に開催され、今回は最後から2戦目となる10月前半での開催だ。
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ここでは、エストリル・サーキットの特徴や歴史、および昨年のレース結果などを紹介する。

■大西洋岸に位置し、突風の吹くサーキット

エストリルは大西洋岸から約7キロメートルというヨーロッパの西の端に位置するコース全長4182メートルのサーキットであり、ポルトガルの首都であるリスボンからは約28kmの距離にある。

オーストラリアのフィリップ・アイランドと同様に海側からの突風が多い事で知られていおり、そのため気象条件の変化も激しく、1年を通してなかなか天候の予測もつきにくいようだ。また、強風はライダーの走行バランスを崩すだけではなく、同時に巻き上がる砂は路面のグリップにも悪影響を及ぼす。

■スペインのヘレス等で開催された1980年代のポルトガルGP

エストリル・サーキットは1972年に建設され、かつては主にヨーロッパのF2レース用に使用されていた。大改修の後の1984年には、1回のみだがF1グランプリも開催されている。
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WGP(現MotoGP)のポルトガル・グランプリが最初に開催されたのは1987と1988年だが、この時にエストリルはグランプリの安全基準を満たす事が出来ずに誘致には失敗しており、実際にレースが行われたのはスペインのハラマとヘレスだった。

1994年にはコースの拡張が行われており、現在の4182メートルに13のコーナー(4つの左コーナーと9つの右コーナー)のレイアウトが形成され、後半の低速区間にあるコーナーからのハードブレーキング・ゾーンや路面の波打つ直線区間、ならびに難易度の高いシケインが追加された。

エストリルでポルトガルGPが開催されるようになったのは2000年以降だ。

■低速区間と高速区間の差が激しいコースレイアウト

エストリルの最大の特徴は、MotoGPバイクが時速340kmに達する1キロメートルの高速ロング・ストレートと二つの超高速コーナー、およびMotoGPカレンダーの中でも最も低速コーナーとされるシケイン区間の存在という、メリハリの利いたコースレイアウトにある。
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コース1周の平均速度として見れば非常に低速な部類のサーキットに入り、コース後半のタイトなコーナーが連続する区間では、ライダーたちは2速や3速のギアのみを使用し、アクセルを開けきる事は滅多にないようだ。

しかしながら、5コーナーと最終コーナーは時速200kmに達する高速コーナーであり、容赦なくライダーとマシンに極限の走りを要求する。

■セッティングの妥協点を探す事が重要

写真この低速区間と高速区間の差が激しいエストリルは、各チームのメカニックとタイヤエンジニアたちにとって、全ての区間で完璧な走りをするマシンを仕上げる事が難しいサーキットの1つとして知られている。 バレンティーノ・ロッシのサスペンションを担当するオーリンズのマイク・ノートンは、エストリルではセッティングに良い妥協点を見つける事が重要だとコメントする。

「タイヤに厳しいエストリルでは、消耗したタイヤがレースの終盤に向けて性能を上げられるようなサスペンション・セッティングが必要です。」とマイク・ノートン

「曲がりくねった超低速区間と、5コーナーや最終コーナーのような高速区間の両方で機能するようなセッティングの妥協点を見つける事が重要です。」

「去年の一番の問題は低温の路面でした。まだ1年の早い時期でしたし天気も雨でしたからね。今年の気象条件は昨年よりも良くなると思いますが、ずっとドライ路面のままだといいですね。」

■昨年のレース

昨年の2005年はウェット・レース宣言がなされ、前々回のフィリップ・アイランドと同様に白旗が提示されたが、この時は本格的な大雨が降る事はなく、ピットに入ってレイン・タイヤに履き替えるライダーは一人もいなかった。
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昨年の優勝者は当時のホンダ・ポンス・チームに所属していたアレックス・バロス。第2位はゴロワーズ・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ、第3位はレプソル・ホンダのマックス・ビアッジだった。

エストリルのレース中のラップ・レコードは2004年にバレンティーノ・ロッシが記録した1分38秒423、予選でのベスト・ラップは2005年にアレックス・バロスが記録した1分37秒202。


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