|
|
|
|
|
|
|
|
|
2006年3月30日
MotoGP世界選手権の商業権利を取得しているドルナ・スポーツ(Dorna Sports)は、様々な若者育成プロジェクトを通し、MotoGP界における将来のスター発掘に向けての取り組みを続けている。
過去の成功事例として、3回の世界タイトルを獲得したダニ・ペロドサを世界の檜舞台に送り込んだ事が有名だが、彼らは今後も若い有能なライダーのモーター・サイクルにおける技術を、早期から磨くための環境を提供していく予定だ。
2006年より、ドルナは若手開発プログラムのパートナー企業として、栄養ドリンクメーカーのレッド・ブル(Red Bull)との提携を明らかにした。両者の共通の目的は、若い才能の発掘と育成を、世界の隅々を見渡して行う事にある。
本日(3月25日)、両者は開幕初戦のヘレス・サーキットで会見を行った。これまで、ドルナは2輪モーター・スポーツにおける独自の経験を保持しており、レッド・ブルは多くの若手に向けたスポーツ・プロジェクトに世界中で関与してきた。この2つが重なる事によって、独自の革新的なプロジェクトの実現が期待されており、今後多くの若者の才能を育み、彼らのMotoGPへの道を切り開く事だろう。
昨年の15歳のブラッドリー・スミスに続き、今年はヨーロッパとアジアからの才能ある6名の若者が、彼らの2輪ロードレースにおける成功への第一歩を踏み出す事になった。
イギリス人のブラッドリー・スミスは昨年、同プロジェクトから参戦したスペイン選手権(CEV)で3回の優勝と1回の2位をスポット参戦のみで記録しており、プロジェクト卒業後の今期はレプソル・ホンダチームで125ccの世界グランプリに参戦する権利を手にした。
このレッド・ブル・MotoGP・アカデミーは、かつてのGPスターであるアルベルト・プーチの優れた指導により行われている。彼はダニ・ペドロサ(250ccでの2年連続タイトル、125ccでの年間タイトル)や、ケーシー・ストーナー(250ccと125ccの優勝経験者)、トニ・エリアス(250ccと125ccの優勝経験者)、および他の多くの若手ライダーの育成経験を持つ。
2名のイギリス人、ダニー・ウェブ(15歳)とケブ・コフラン(17歳)は、2006年も再度アカデミーに参加し、2005年12月のテストに合格した他の4人(12歳のドイツ人のヨナス・フォルゲル、12歳のスペイン人のイサック・ビニャレス、14歳の日本人の中上貴晶、13歳のイギリス人のスコット・レディング)と2年目のシーズンを過ごす。彼らはブラッドリー・スミスに続く事を願い、MotoGPアカデミーでの今シーズンを開始する。
ドルナとレッド・ブルが提携する2006年の期間中、彼らは全く新しいレースシリーズであるレッド・ブル・MotoGP・ルーキーズ・カップへのライダー選抜も共同して行う。このシリーズは2007年からヨーロッパで全7戦が開催され、20人の若手ライダーが専用のピットを与えられ、世界GP125ccで用いられる標準的なマシンもKTMから供給される。
レッド・ブル・MotoGP・アカデミーと同様に、このシリーズはまだ未知数の才能を持つ若手ライダーを世界中から集め、レースの才能を育成しながら、最終的にMotoGP世界選手権に参加できる能力を引き出す事が目的となる。
レッド・ブル・MotoGP・ルーキーズ・カップは若手にとって最初の登竜門となり、主催者の目にとまった才能あるライダーはアカデミーに昇格し、そこで優秀と判断される場合にはMotoGP世界選手権に参戦するレッド・ブル・KTM・ジュニア125チームへの参加が許され、オートストリアのメーカーからの専門的な支援を受けられるようになる事が最終的なゴールとなる。
このプロジェクトの第一段階は、2006年のヨーロッパでの3回のグランプリにおけるライダー選抜から始まる。ザクセンリンク、ドニントン・パーク、バレンシアがこの舞台として予定されており、何百人もの新人がこの魅力的な選抜に応募してくると予測されている。経験ある審査員は、アルベルト・プーチと、KTMのチーム監督であるハラルド・バートルだ。
レッド・ブル・MotoGP・ルーキーズ・カップは、世界中の全ての13歳から16歳(1990年1月1日から、1992年12月31日生まれまで)の若者を対象としている。応募要項にレース経験は必要ないが、実技でのライディング能力と本人の意欲、レーサーとして必要とされる学習能力を認められなければならない。
レッド・ブル・MotoGP・ルーキーズ・カップ、レッド・ブル・MotoGP・アカデミー、それとレッド・ブル・KTM・ジュニア125チームを通し、世界中の隅々から若い才能を選抜する発掘プロジェクトが実施される。
渡航費用等、金銭的に余裕のない若者がこれらのチャンスを失わないように、合格条件は最低一つのイベントに参加を果たし、選抜基準を満たす事のみが要求される。
(記事原文:motogp.com、写真提供:motogp.com)
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|