SBKフィリップアイランド、第一予選後のライダーコメント

2006年3月3日 ShoppingOn編集部

フィリップアイランドでのSBK第一予選を終えての、ライダーコメントを紹介したい。本日はサーキットの路面温度が50℃近くと高く、タイヤのグリップ面に問題を抱えたライダーが多かったようだ。

トップタイムの1分33秒387を記録したドゥカティー・ゼロックスのトロイ・ベイリスは、今回2番手タイムを記録したアレックス・バロスについて「当然来ると思っていた」と発言している。

「今朝は好調だったので第二セッションではもっと速いタイムを期待したけど、終盤には路面が熱くなりすぎて0.1秒しか改善できませんでした。」とベイリス。

「最後はレースタイヤで10周回走ってみたら、終わりの2周目は今日のベストラップから0.2秒しか遅れていなかったのでうまくいったと思います。全てがかみ合って完璧にするにはもう少し作業が必要ですけどね。明日は朝から第2予選ですから、そこで調子を見てみます。気温も低くなるでしょうから、もっと調子は上がるでしょう。」

「バロスのタイムが迫っていたとは知りませんでした。でも遅かれ早かれ彼は来ると思っていましたので、全然問題ありませんよ。」

「今回確実なのは、レースタイヤでも常時安定して走れた事です。私にとって今一番重要な事はそれです。最終セッションでは私が3〜4周しかしないと皆思ったようですが、調子が良かったので10周走ったらホンダコーナーのあたりでガス欠しました。運よく惰性でそのままピットに戻れて良かった!」

2番手タイムで第一予選を終えたクラフィ・ホンダのアレックス・バロスの結果については、ベイリスに限らず多くの方が普通に受け入れられる結果かもしれない。バロスにとって、フィリップ・アイランドはGP時代に走り慣れたサーキットだ。

「事前のテストが2〜3日しか取れていなかったので、クラフィ・ファイアーブレードの調整を皆で必死に行いました。」とバロス。

「かなりグリップが得られるようになってきました。目標にはどんどん近づいていますね。現在の状況はほぼ完璧です。明日はもっとラップタイムを上げたいです。」

3番手タイムの1分33秒851を記録したテン・ケイト・ホンダのジェームス・トスランドも、タイヤについては他のライダーと同じ問題を抱えていた。バイクのパワーにタイヤが追いつかない様子だ。

「終盤には新しいタイヤを装着しましたが、良いタイムが得られたと思います。終わりがけには他のタイヤよりスピンしましたので、リアに早く装着していればもっと色々試せたと思います。」

「ホンダ(バイク)のパワーは凄いので、もっとグリップが得られるようにしたいですね。今はパワーがあってもスピンするだけですから。ただ、マシンの調子はとても良く、安定して乗れます。」

初戦のカタールでクラッチの問題を抱えていたトロイコーサーと加賀山選手だが、今回のフィリップアイランドでも同じ問題に悩まされている。4番手タイムの1分33秒868を記録したトロイ・コーサーは、予選後に以下の通りコメントした。

「今日は特に午後、タイヤのグリップとクラッチに問題を抱えていました。」とコーサー。

「グリップの問題は今日の高い温度のせいでしょうが、あまり気分が良いとは言えない状態です。多分クラッチの問題は、ホンダコーナーからの脱出時に生じたものだと思います。コーナーを曲がるところでクラッチの動作がおかしくなり、バイクがつんのめりました。低速コーナーだったので怪我はありませんが、このままクラッチの調子が直らないような事があれば少し心配です。」

「今年は新しいクラッチを導入したのですが、今年最初のフィリップアイランドでの4日間のテスト中には何も問題はなかったので、ちょっと今の現象は理解に苦しみますね。いずれにしても、この問題は大至急解決しなければなりません。」

また、加賀山選手のフィリップ初日はセッティングに苦しんだ一日だったようだ。 結果はコーサーに続く5番手タイムの1分34秒461だ。思い通りにならなかったと加賀山選手は以下の通り語った。

「自分にもグリップの問題が今日はありました。熱さのせいもありますが、路面が一部汚れていた事も原因です。コースの第一セクションの状態が特に悪いです。でも他のライダーも同じ状況に違いありませんから、もっと良い結果を出さないといけませんね。予選はクリアラップがなかなか取れませんでしたが、他のライダーを交わしてベストラップを刻みました。」

「前回ここのテストで使ったセッティングをしてみたのですが、全く同じ感触が得られません!明日はフロントまわりのセッティングを変えて調子が良くなるか試します。今日は複数のクラッチをいくつか装着してみて、問題のないクラッチを2つ見つけました。 この2つは日曜日の決勝まで取っておきますよ!」

ヤマハ・イタリアの芳賀紀行選手の第一予選結果は7番手タイムの1分34秒577。カタールの時と同様、リアのトラクションにまだ課題が残るようだ。

「明日はリアのトラクション不足の原因が見つかるように頑張りたい。今日は多くのセッティングを試しましたが、良いものが見つかっていません。」と芳賀選手。

「でも明日には改善できると思いますよ。良いアイデアもありますし、チームは夜通し色々なセッティングを試してくれます。それほど悪い状態ではありません。ここではテストをしていませんから、セッティングをゼロから行っているんです。この状況を考えれば、トップとそれほど離れているとは思いません。」

好調のヤマハ・イタリアと比べて調子の上がらないヤマハ・フランス、阿部典史選手の第一予選結果は17番手の1分35秒010だった。初日の今日はセッティングに苦しんだが、明日の方向性は掴んだようだ。

「ここにはセッティングの違う2台のバイクを持ち込みました。1台はカタールで使ったセッティング、もう1台はここでのテストで使ったセッティングです。テスト時のセッティングの方が気に入りましたが、まだ完成した状態ではありません。」

「午後にはセッティングを変更しましたが、チャタリングの問題に対して少しソフトなセッティングをしすぎた感があります。トラクションの感じもあまり良くなかったので、最後にはハードなセッティングに調整しなおしました。1周しか試せなかったので、まだ十分ではありませんが。」

「改善の良い方向性は見つけたので、明日は凄くよくなると思います。」

また、ノリックのチームメイトの中冨伸一選手も、少しチャタリングの問題を抱えていたらしい。第一予選結果は24番手タイムとなる1分36秒080。

「カタールの後、以前にテストで経験のあるこのコースに来れて良かったです。テストの時にはあまり体調が良くなかったので、その時よりは速く走れていますし、改善点も既に見つかりました。チャタリングの問題は残っていますが、それさえ直れば明日は速く走れると思います。」

(写真提供:ドゥカティーコルセ、ヤマハレーシング、スズキレーシング)


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