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カタール開幕戦、スーパーポールはドゥカティーのワンツー |
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2006年2月25日 ShoppingOn編集部
現地時間の明日2月25日に開幕戦を控えたカタールのロサイルサーキットにて、本日(2月24日)の午後、第二予選までの上位16名によるスーパーポールが行われた。ここでは注目ライダーや日本人ライダーのスーパーポール後のコメントを紹介したい。
一つ補足事項だが、今年からレギュレーションの変更があり、予選のスペシャル・ソフトタイヤはスーパーポールでの使用しか許されていない。
さて、ポール・ポジションはもはや言うまでもないだろう。今年からドゥカティー・ワークスに復帰したSBKスーパー・スター、トロイ・ベイリスだ。1分59秒台というSBKでは驚異的なタイムを記録している。2番手には同じくドゥカティー・ワークスに所属するベイリスのチーム・メイト、ロレンツォ・ランチ(2分00秒028)がつけ、今年のSBKドゥカティーの完全復活を予期させるような結果となった。
「SBKに戻れて最高です。ポールポジションはいつでも気分が良いね。」とベイリス。
「MotoGPで3年を過ごしたのは良い経験でした。さらに強くなって戻ってこれましたね。実力も多少は上がったのではと期待していましたが、ポールがすぐに取れれば十分ですよ。本当に嬉しいです。」
「明日の事はわかりませんが、出来るだけ良いスタートをきって、後は波に乗りたいです。調子の良いロレンツォを始め、コーサーやピットなど、油断できない連中が2〜3人いますね。」
また、ベイリスのチーム・メイトの2番手スタートとなったロレンツォ・ランチも、喜びのコメントを以下の通り述べている。
「トロイ(ベイリス)と並んでスタートが切れるのは最高です。」とランチ。
「昨日まではウェット路面に問題を抱えていたので、大事をとって慎重に走りました。でも今日はすぐに自分のペースで走る事ができたので、予選とスーパーポールで1列目にいける事はわかりました。」
「バイクの調子も最高です。サスペンションのセッティング変更で、感じ良く乗れるようになりました。攻撃的なライダーも多いので明日は簡単にはいかないと思いますが、今日の自分の結果には本当に満足しています。」
3番グリッドを獲得したのはヤマハ勢トップのアンドリュー・ピット(2分00秒110)だ。彼はここ数年調子を上げてきている。明日のレースに注目したい1人だ。
1列目最後の4番グリッドは2004年チャンピオンのジェームス・トスランド(2分00秒112)。ドゥカティーからホンダCBR1000RRへの乗り換えに苦しんでいる印象の少しあったトスランドだが、さすがにスーパー・ポールではしっかりと決めてきた。
2列目最初の5番グリッドを獲得したのは昨年のSBKチャンピオン、温厚な面持ちとは違って歯に衣着せぬ発言に人気のあるトロイ・コーサー(2分00秒206)だ。常に独走勝利をあげていた昨年とは大分状況が違うようだが、彼のスーパーポール後のコメントを紹介したい。
「スーパーポールでは、フロントにまだ一度も使っていなかったソフトタイヤを使用したのですが、コーナーで自分の望むグリップ感は得られず少し不安感がありました。」
「今まで使っていたハードタイヤではフロント周りに違和感があり自然なコーナリングが出来なかったのです。ソフトタイヤの方が少しは良い感じでしたが、レースには向かないでしょうね。昨日の雨で路面がまだ少し汚いので走れるラインも限られており、去年の12月に試したコース取りが出来ず、他のライダーと同じラインを辿るより仕方がありませんでした。」
「バイクの乗り味が12月と少し違う感じです。多分私が5キロほど痩せたせいだと思うので、もう少し体重にあわせてセッティングを続ける必要がありそうです。」
6番手にはニトロ・ノリこと芳賀紀行選手(2分00秒895)がつけた。今回の結果には満足している様子だ。
「ここでのバイクの調子は良いです。明日のレースを楽しみにしています。」と芳賀選手。
「セットアップも上手くいきましたし、まわりとのタイムも僅差です。明日は面白いいレースができそうですよ。」
7番手は「ニトロ・ノリとどちらがクレージーだ?」と公式インタビューで質問される加賀山就臣選手(2分00秒895)がつけた。昨年に続く開幕戦2列目スタートとなったが、午前中の転倒はスーパーポールに影響があったのだろうか。
「今朝は大きなクラッシュをやっちゃいましたね。バイクは壊れちゃいました。」と加賀山選手。
「ちょっとフロントタイヤが硬すぎたかもしれません。あまり良い感触が得られず、それでフロントの感覚を失ってバイクは宙返りする形で遠くのグラベルまで飛んでいきました。怪我をしなかっただけ運が良かったと思います。メカニックの仕事を増やして悪い事をしましたね。」
「今日は多くの種類のタイヤを試しました。でもまだレースでどれを使うか決まっていません。」
「本当は1列目に並びたかったのですが、スーパーポールで何度かミスをして2列目に落ちてしまいました。明日は表彰台を狙っていますから、2レースともスタートを成功させたいです。」
ファン期待のアレックス・バロス(2分00秒960)は3列目、10番グリッドという成績に終ったようだが、レースに強い彼が本戦でどこまで巻き返すか逆に面白くなったとも言えるだろう。
16名のタイム一覧の前に、スーパーポールを逃した2名の日本人ライダーのコメントも紹介しておきたい。
SBKも2年目となり昨年よりも期待のかかる阿部典史選手は、19番グリッドの確定した第二予選を終えて以下のようにコメントした。
「朝のセッションでは、メインのバイクに技術的な問題を抱えていたんです。それでセカンドバイクに乗り換えたのですが、セッティングが異なるので午前は思い通りに走れませんでした。午後には良いセッティングが出せて速くなったのですが、スーパーポールには手遅れでした。」
ノリックのチームメイトであり、初のSBKフル参戦となる中冨伸一選手は、明日の決勝を楽しみにしているようだ。
「セッションの度に進歩はしていますが、まだサーキットを学習しているという感じです。ドライで乗る時間が少なかったのが残念ですね。でも今は明日初めて経験するスーパーバイクの決勝がとても楽しみです。」
明日の本戦は見所が多そうだ。このままドゥカティー勢が逃げ切って開幕から勝利をさらうのか、また、バロスの巻き返しや、日本人選手がどこまでドゥカティー勢に絡むのか、是非注目したい。
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WSBK カタール Superpole
1. トロイ・ベイリス [AUS] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [1分59秒696]
2. ロレンツォ・ランチ [ITA] [Ducati Xerox] [Ducati 999F06] [2分00秒028]
3. アンドリュー・ピット [AUS] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [2分00秒110]
4. ジェームス・トスランド [GBR] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR][2分00秒112]
5. トロイ・コーサー [AUS] [Team Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [2分00秒206]
6. 芳賀紀行 [JPN] [Yamaha Motor Italia] [Yamaha YZF R1] [2分00秒613]
7. 加賀山就臣 [JPN] [Team Alstare Suzuki Corona Extra] [Suzuki GSXR1000 K6] [2分00秒895]
8. カール・マガリッジ [AUS] [Winston Ten Kate Honda] [Honda CBR 1000RR] [No Time ]
9. スティーブ・マーチン [AUS] [Foggy Petronas Racing] [Petronas FP1] [2分00秒940]
10. アレックス・バロス [BRA] [Team Klaffi Honda] [Honda CBR 1000RR] [2分00秒960]
11. ロベルト・ロルフォ [ITA] [Team Ducati SC - Caracchi] [Ducati 999F05] [2分01秒072]
12. クリス・ウォーカー [GBR] [PSG-1 Kawasaki Corse] [Kawasaki ZX10R] [2分01秒137]
13. フォンシ・ニエト [SPA] [PSG-1 Kawasaki Corse 2] [Kawasaki ZX10R] [2分01秒155]
14. ピエールフランチェスコ・キリ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [2分02秒038]
15. ミッシェル・ファブリッツォ [ITA] [D.F.X. Treme] [Honda CBR 1000RR] [2分02秒596]
16. マルコ・ボルチアーニ [ITA] [Sterilgarda - Berik] [Ducati 999F05] [2分03秒150]
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