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ニッキー・ヘイデン「新型バイクはまだテストが必要」
2006年2月20日 ShoppingOn編集部

ダニエル・ペドロサに続き、レプソルがニッキー・ヘイデンのインタビューを公開している。今期のホンダRC211Vの開発は、ホンダワークスのエースライダー、ニッキー・ヘイデンにかかっており、1月のセパンとフィリップアイランドでは、チーム監督がニッキーの過労を心配するほどの張り切り様だった。

先日マレーシアで行われた今シーズン最後の冬季メーカー合同テストににおいて、ニッキーはHRCテストライダーの岡田忠之選手から最新のRC211Vを受け取り、その初ライドを行っている。

今年2度目のテスト地となったマレーシア、セパンサーキットの天候と同じく、フィリップアイランドの時とは打って変わってすっきりしない表情のままテストを終えたニッキーだが、彼の現在の心境が気になるところだ。

ニッキー、今回の仕事はかなりきつそうでしたね。

ええ。初めてのバイクをテストしたり、忙しい3日間でした。期間内にテストするパーツの量があまりに多くて少し混乱気味でした。

天気もよくありませんでしたし・・・、もちろん僕だけが厳しい環境にいた訳じゃない事は分かっていますが、まるで僕がデータを比較しようと走り出す所を狙って雨が降るような感じだったんです。

未解決の問題が残ってしまったので、それには少しイライラしました。

2006年の新型バイクについて、少し話して頂いても構いませんか?

新型バイクの今後の可能性はすごいと思います。ただ、以前のバイクに乗って走った方がまだタイムは出しやすいんです。

二日間は新しいバイクで走り込みを行ったので、良い進歩はありましたよ。シャシーとエンジンのテストに時間を費やしたのは今回が初めてです。

以前のここ(セパン)でのタイムよりは速く走れているので期待が持てます。ただ、まだプロトタイプの段階ですし、前のバイクとはかなり異なる部分が多いので、今後も多くのテストが必要になります。

もっと新旧のバイクを交互に乗り比べる時間があれば良かったのですが、天気はコロコロ変わるし、雨に殆どの計画を邪魔されました。

今は不安ですか?

そうですね。時間も足りませんでしたし、ベストな状態とは言えません。でも、多くのメンバーが必死に問題解決に取り組んでいますので、必ずうまく行くと信じています。HRCと働いているのですから、彼らの力があれば解決は約束されたようなものです。

これでプレシーズンも終わりますし、2006年のヘレスでのシーズン開幕戦まで残り1ヶ月余りですね。次のバルセロナとヘレスのテストには何を期待していますか?

バルセロナとヘレスの二つのテストはとても重要です。レースシーズン開幕直前の雰囲気はいつも楽しいですよ。刺激的なテストですし、セパンで学んだ事を活かして一生懸命作業を続けたいと思います。

そこからスペインGPまでの時間は殆どありませんから、もうカウントダウンの開始です。僕たちに出来る事は、残り2回のテストを通してしっかり働き、ベストをつくす事だけです。

ガレージの中には3台のバイクがありましたね。コースでは岡田忠之選手がテストライダーとしてあなたの開発を支援していました。今後の方針については、もう決定したのですか?

はい。これ以上は待てませんからね。3回のテストを終えたセパンでミーティングを行い、既に重要な決定をしています。

今シーズンは、あなたにとって4回目のレプソルホンダチーム体制になりますが、新型バイクの開発を担当するのは今回が初めてですね。最高で12人くらいだったと思いますが、多くの日本人メカニックやエンジニアに囲まれてみて、どんな印象をお持ちですか?

これだけ多くの人たちが同じ目的で僕のために働いてくれているのを見ると、頑張らなきゃって思います。

今回のセパンでのテストが終った時、あまり嬉しそうではありませんでしたね。

ええ、嬉しくありませんでした。もっと速く走れると思っていましたし、全て思い通りにいく事を期待していましたが、予想は外れました。今はチームの目標達成に向けて頑張る事しか考えていません。

この後はアメリカの自宅に戻って休憩ですか?

いえ、できればそうしたいのですが・・・日本に行く事になっています。最初はGASのイベントに参加して、その後はホンダの壮行会です。

今は一年の中でも忙しく、それと同時に刺激的な時期でもあります。ヘレスでの開幕戦が本当に楽しみです。

 
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