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2006年2月17日 ShoppingOn編集部
チームスズキは、ようやく冬季テストを満足のいく結果で終えられたようだ。
スズキは、1月のセパンおよび2月のカタールでは電気系トラブルとエンジンのメカニカルトラブルに悩まされ、調子の上がったジョン・ホプキンスをピットに押し込めるという残念な結果に終っていた。
今回、スズキにとっては今年3回目となる最後の冬季テストがマレーシアのセパンで行われたが、ホッパーは念願の2分01秒台を2日目にたたき出し、この3日間を通しての6番手タイムとなった。チームは今年の新エンジンに対する自信を年初から表明していたが、いよいよ本領発揮と言ったところか。ホッパーのコメントによれば、もう少し加速面の性能が欲しいとの事だが。
この3日間を通して、ジョン・ホプキンスはブリヂストンタイヤの性能改善に向けたテストに取り組み、新型GSV-Rと調和するセッティングを探り続けたようだ。最終日の今日、ホプキンスは路面コンディションの悪い中30周回を終えて、2分02秒34の本日5番手タイムを記録した。ホプキンスは言う。
「ここまでは全て良い方向に進んでいます。ブリヂストンタイヤとの一貫した作業を続ける中で、今回のタイムは満足のいくものです。もう少しコーナー出口や直線でのパワーがまだ必要ですが、次回のスペインまでにスズキが改善を加えてくれる事を信じます。」
「今回はまわりのライダーに負けない速さがあり、自分のリズムも良かったので、この雨に邪魔されたのが非常に悔しいです。今すぐにでもレースして実力を見せつけてやりたい気分です。」
威勢の良いアメリカ人のホッパーとは異なり、常にマイペースでMotoGPバイクを学習している感のあるオーストラリア人、クリス・バーミューレンだが、最終日に転倒して怪我を負い、自ら走行時間を減らす結果になった事を腹立たしく思っているようだ。怪我は幸い大事には至らなかったようだ。
「スズキとはうまくやってますよ。」とクリス。
「調子良く乗れていますし、乗る度にタイムは上がっています。他と争えるタイムに近づきつつありますが、もう少しGSV-Rを学習し、ハンドリングや加速の方法、およびもう少し違った走り方を試したいと思っています。」
まわりでクリスを見ている人にとって、彼が試行錯誤を重ねてライディングフォームを研究している姿はとても印象的らしい。クリスは続ける。
「全てのセッションは私にとって重要です。出来る限り多くの時間を走行訓練に費やすべき時なのに、転倒して肩を怪我するなんて本当に頭にきます。早くバイクに乗って自分の学習を継続したいので、次のテストまでは長く感じますね。」
スズキのチーム監督、ポール・デニングは、ジョン・ホプキンスの成績に満足はしているものの、バイクに関してはまだ改善の余地があると以下の通り述べている。
「ジョンのタイムは3日間安定して速く、彼はGSV-Rの現在の性能を最大限に引き出したと思います。また、クリスはもっと速くなると思います。彼のベストラップは路面温度が最も高い時のタイムです。彼が秘めている実力の高さは、走る度に上達するライディングやセッティング能力からも分かります。」
「もう少し加速力とパワーをバイクから引き出せると考えています。今田さんが一緒にテストに参加してくれたのは有り難かったですね。彼はファクトリーに戻ってマシン性能の現状を伝えてくれると思います。うまくいけば、マシンを完成させる上でジョンやクリスが必要としているもう少し高い性能を提供できるかもしれませんね。スズキはバイクの性能を100%引き出す事にとても真剣ですから。」
「今も理想からそれほど遠くにいる訳ではありません。今回のテストでジョンは殆どトップ4の中にいました。このままIRTAテストに突入です。」
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