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2006年2月15日 ShoppingOn編集部
最後の冬季メーカー合同テストの二日目、マレーシアのセパンサーキットは午後3時から暴風雨に見舞われ、キャメル・ヤマハチームの2名のライダー、バレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズは、その後もレインセッティングで2〜3周回は行ったようだが、最終的にはテスト継続を断念したようだ。
今日の午前中は、二名のライダーが以前から訴えいてるバイクの振動(バイブレーション)問題を解決すべく、今までとは異なるいくつかのセッティングをチーム一丸となってテストしたようだ。
3時以降の雨の中での3周回は、2006年型M1のレイン性能をテストするのに最適な環境となったようだが、乾いた路面が一部に現れた事からレインのテストも中断され、本日は早めの切り上げとなった。
本日ロッシの47周回を終えてのベストラップは2分01秒89であり、好調と伝えられる2番手カピロッシとの差は0.02秒と僅差だ。振動は完全には解決されたわけではないが、改善の兆しにあるとバレンティーノ・ロッシは語る。
「午前中は多くの周回を重ねました。どの周回も安定して速く走れたので嬉しく思います。今日はミシュランとの作業が順調に進み、彼らが新しく提供した数個のタイヤは振動問題にも改善効果がありました。雨が降ったのでその後のテスト予定が狂ってしまい残念です。」
「レインセッティングの確認をする為に、その後も2〜3周回は走行しました。レイン用の電子制御システムを調整するつもりでしたが、時間が十分ではなかったようです。路面が少し乾き始めてしまいました。」
「明日はロングランを行うかもしれませんが、基本的には今日の作業を継続して行います。」
ロッシは明日27回目の誕生日を迎える。
また、彼のチームメイトのコーリン・エドワーズは、ロッシよりも10周多い57周回を追え、本日7番手タイムとなる2分02秒20を記録した。天気が悪くなった事をコーリンも悔しがっている様子だ。
「今日は多くの作業を予定していたのに雨が降ってがっかりです。予定の周回数には全然到達できませんでした。」とコーリン。
「今朝もフロントフォークのセッティングに集中し、何度か走り込みながらチャタリング問題の解決策を探りました。時間は足りませんでしたが、解決の方向性は見出せたと思います。」
「ミシュランが持ち込んだ2〜3個のタイヤをテストし始めたところで雨が降ってきました。レインセッティングもいくつか試したい事があったので数周回走りましたが、これについては良い感触が得られ、特に問題はありませんでした。」
「多くの作業が残ってしまいましたので、明日は早朝から作業を開始する予定です。晴れてくれ!と言いたいですね。」
キャメルヤマハのチーム監督、ダビデ・ブリビオも、二人のライダーと同じく雨に作業を邪魔された事を残念としているが、レインセッティングの確認ができた事は収穫だったとしている。冬季テスト最終日の明日、ロッシとコーリンの唯一の悩みである振動問題は解決できるだろうか。明日の二人のタイムに注目したい。
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