メランドリはグリップ不足。追い込まれるエリアス
2006年2月15日 ShoppingOn編集部

前回のセパンと比較して予想以上にタイムの伸びなかった2月14日のマレーシアだが、原因は1月の路面温度との違いにもありそうだ。冬季テスト最後の3日間となる初日、路面温度は1月のテストの45度よりも10度高い55度を記録している。

本日トップタイムをマークしたフォルツナ・ホンダのマルコ・メランドリも、初日の結果に全く満足していないようだ。メランドリは初日の74周回を終えて2分01秒65の本日最速タイムを記録したが、他のチームと同様に、思うようにグリップが得られずに苦しんだ様子だ。バイクについてはあまり不満はないようだが。

「今日は変な感じでした。」とメランドリ。

「コーナーでは全くトラクションが得られず、バイクが滑り出しました。この感覚は前回のセパンとは全く異なります。原因の一部は路面状況の違いですが、それだけとも言い切れません。現段階では全ての原因を特定できずに悩んでいます。ミシュランの新しいタイヤを試しましたが、前回ここで発揮した程の性能は得られませんでした。」

「改善されたのはフロント周りです。路面の問題もありますが、高速コーナーでは以前より速く走れていると思います。いずれにしろまだ残り二日間ありますので、作業に集中したいと思います。」

また、メランドリのチームメイトのスペイン人、トニー・エリアスにとっても納得のいかない一日となったようだ。セッティングの面でもRCVに馴染む為にも、もう少し多くの時間が欲しいと考えているようだ。エリアスは65周回を終えて、本日ドゥカティーのセテ・ジベルナウと同じ11番手タイムである2分03秒51を記録した。初日のテストを終えて、エリアスは以下の通りコメントした。

「全く納得がいきません。言うほど問題があるわけではないのですが、私に足りないのはバイクに慣れる時間と走り込みの距離です。」

「今回のセパンでは可能な限り多くの周回を走り込む必要があります。前回にベストと感じた感覚以上に良い感触が得られるまではダメです。」

エリアスは明日はミシュランタイヤのテストを行う予定になっているが、冬季テストも最後となり、気持ち的に追い込まれつつある印象があり、少し心配だ。

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