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2006年2月15日 ShoppingOn編集部
最後の冬季テストとなるセパンでの今年2回目のテスト初日、レプソルホンダチーム2名のライダーのバイクとつなぎのカラーリングがやっと揃った。前回のフィリップまでは黒カーボン色のバイクを市販でも買えそうなつなぎを着てテストしていたダニエル・ペドロサだが、今回はようやくニッキー・ヘイデンと同じワークスカラーでの登場となった。多くのファンが待ち焦がれた姿だろう。
今回、ホンダワークスはこの若手2名に加えて、99年に最高峰クラス(500cc)で世界ランキング2位を獲得した岡田忠之選手がホンダのテストライダーとして復帰し、ジェームス・エリソンよりも0.01秒速いタイムをマークしている。日本のファンとしては大いにタディーの復帰を歓迎したいところだ。また、イギリスのクラッシュネットも「タディーがHRCテストライダーとして復帰!」と題し、彼の登場を報じている。岡田選手は昨年まではBSBで戦う清成龍一選手の鬼監督兼コーチとしてシーズンをまわっていた。
レプソルのエースライダー、ニッキー・ヘイデンは、今日(2月14日)はミシュラン・タイヤのテストを中心としたメニューをこなしたようだ。路面温度が上昇する中でのトラクションの悪さに悩まされたようだが、改善する自信はあるという。ニッキーは本日の最長周回数である90周回を終えて、ドゥカティーのロリスカピロッシに続く本日8番手タイムの2分2秒86を記録した。
「正直言うと、今日のテストにはあまり満足できていません。」とニッキー。
「テストを開始してすぐに、トラクションに問題を抱えていたんです。チームと相談しながら厳しい調整を続けて、なんとかまだ路面温度が高いうちに2分02秒台に乗せる事はできました。結果としては前向きですが、今日の予定を完全に済ませる事はできていません。」
「そんなに神経質にはなっていませんし、チームワークを大事に作業を進めていますが、正直、メカニックたちに十分な情報を与えられるだけの良い仕事が今回はできなかったと思います。」
「でも、低速コーナーで乗りやすくなる角度調整をフロントに施しましたから、確実に良い結果につながる方法は把握できたと思います。」
ニッキーのチームメイトであり、期待のMotoGPルーキーであるダニエル・ペドロサは、前回と引き続きマシンに慣れる為のメニューをこなしながらも、シャシーとサスペンションのセッティング、およびミシュランタイヤのテストを行っている。本日77周回を終えてトップのメランドリから0.24秒遅れの本日2番手タイムをマークしたペドロサは、初日のテストを終えて以下の通りコメントした。
「今日のコースは最初とても滑りやすかったのですが、少しずつ改善されました。朝はシャシーとサスペンションのセッティングに取り組み、雨に中断されるまではミシュランタイヤのテストも行いました。」
「今日の走り始めた直後はなかなかタイムが伸びなかったのですが、少しずつタイムも上がりました。ここでのテストは3回目になるので、自分の経験値も高くなったと思います。」
「まだ筋力トレーニングと体重に関する課題は残りますが、これはきっと時間が解決するでしょう。ライディングポジションが確定したので、今はそれが嬉しいです。」
ペドロサの順応力の高さには目を見張るものがある。レプソルチームマネージャの田中誠氏もダニーの上達ぶりには満足しているとコメントしている。
また、本日HRCテストライダーとして初の仕事をこなしたタディーこと岡田忠之選手のコメントがホンダリリースより発表されているので紹介したい。今年39歳の岡田選手はメランドリより2週少ない72周回を走り、2分05秒89のタイムを記録している。
「私が今回参加した目的は、2005年型RC211Vから2006年最新モデルにチームが移行する為の作業を手伝う事です。皆で真剣に働いていますよ。セッティングだけではなくマシンそのもののバランス等も確認しています。」
「私が乗った事のある2005年モデルと比較して、今回の2006年モデルは非常に良くなっています。普通は開発されたばかりの新しいマシンに乗ると色々気になる点が出てくるものですが、今回のマシンはそれらしい問題がまだありません。期待が持てるでしょうね。」
「明日はニッキーがこのバイクをテストしますので、その後は一緒にじっくりと今後のテストの方向性について話し合う予定です。」
ニッキーにとってタディーはMotoGPデビュー当時の指導者である。良き師匠の復帰をニッキーも頼もしく思っている事だろう。
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