コニカミノルタ「順調な滑り出し。タイムは関係ない」 2006年2月14日 ShoppingOn編集部 セパンでのテストを待ちくたびれた玉田誠選手とコニカミノルタ・ホンダチームは、本日2月14日にやっと念願のマレーシアでのテストを開始した。 本日の天候はまさに典型的なマレーシアの熱帯気候であり、気温は最高35度まで上昇し、路面温度は55度まで上昇した。湿度は70%。 残念ながら午後4時にテストは遮られ、フィリップアイランドと同じく玉田選手は雨の走行を無理には行わず、2時間を残してコニカミノルタチームは本日のテストを終了した。 玉田選手は雨により中断されるまで52周回を走行し、サスペンションとフレームの調整を前回までにテストしたタイヤで行い、チームの技術スタッフが満足いくだけのデータ収集に成功したようだ。 チームはフィリップアイランドで試したセッティングが2006年シーズンに有効である事を確認できたと、コニカミノルタ・ホンダチームの総監督であるルカ・モンティロンは以下の通りコメントしている。 「今日のテストには満足しています。冬休みはチームの組織力強化を最重点課題として取り組んできましたが、今回ここでその成果を見る事ができました。私はここで働くチームのみんなに感謝すると共に、今期から新しく加わったメンバーがすでに組織に溶け込んで活躍している事に感心しました。」 「チームの雰囲気が良いので、マコトがプレッシャーを感じない環境になっています。これは重要な事なんですよ。」 本日52周回を終えて2分03秒665を記録した玉田選手は、今日の雨はテストにそれほど影響がなかったとコメントした。 「今日は雨で2時間中断させられる形にはなりましたが、初日のテストとしては問題なく進み満足しています。明日にはミシュランが持ち込んだ今シーズン用の新タイヤをテストできるように、今日はバイクのセッティングに集中しました。」 チームの技術監督であるジュリオ・ベルナルデッレは、タイムとは関係なく期待が持てる初日だったと今日の感想を述べている。 「今日はリアサスペンションとフロント配置に関係するセッティングを集中して煮詰めました。この部分が最も今年のRC211Vで進化しているパーツなんです。玉田選手のマシンに対する感触も都度良くなってきていますので、自然にタイムも良くなるでしょう。彼も今回選択した冬季テストの方法を気に入ってくれたようですよ。」 昨年は冬季テストタイムが良かったにも関わらず、開幕戦から結果を得られなかった事がチームにとって大きな教訓となっているようだ。ファンとしても焦らず、３日目までの熟成を見守るのが懸命だろう。