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2006年2月9日 ShoppingOn編集部
カタールの国旗は、元々は赤と白のくっきりとした配色がされていたようだ。現在の国旗はご存知の通り茶色とくすんだ白の二色になっているが、これは砂漠の気候で経年変化した結果だという。国旗のデザインまで経年変化にあわせるというのは非常に興味深い話だ。
カタール、ロサイル国際サーキットのメーカー合同テスト4日目、昨日までの3日間のテストを終えて、スズキ、カワサキ、ヤマハTECH3、ブリヂストン・ドゥカティのチームはサーキットを離れている。今日は2日目からテストに合流したキャメル・ヤマハチームの2名、バレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズだけが砂交じりのサーキットをハイペースで周回し、ロサイルでの全てのテストを終えている。
今日のロサイルのコンディションは、気温28.1度、路面温度44度、湿度が50.3%、風は強めでコース上には砂が舞うという、この4日間の中ではそれほどテストに適した状況ではなかったようだ。ただし、昨シーズンまでの真夏の砂漠気候でのレースに比べれば遥かに優れたコンディションと言える。
今回はミシュランのタイヤテストが多いともらしていた二人だが、今日の午前中にはその大量のタイヤテストを終え、午後にはレースシミュレーションのロングランを実施したようだ。二人とも昨日のタイムを更新するには至らなかったが、本日記録したベストラップペースの高速周回をレースタイヤで重ねたようだ。
ロッシは本日のレースタイヤによるベストラップも、昨年のカピロッシの予選タイムを0.137秒上回る1分56秒78を、49周回を終えて記録している。これは昨日の自己ベストラップよりも0.25秒遅いタイムだ。グリップが得られなかった事が原因とロッシは以下の通りコメントした。
「今日は昨日までの2日間と比べてコンディションがあまりよくありませんでした。路面状況が良くないのでグリップをしっかり得る事ができません。昨日の夜も風が強くて路面が汚れている上に、今日はライダーが二人しかいませんのであまりコースがきれいにならないんです。」
「それでも仕事は続けました。ロングランを重ねてこの状況に適したM1のセッティングを探りました。今は少しバイクに振動があり、これを改善するのが最優先課題になっています。次のセパンでのテスト中には改善できると思いますが。」
「色んな面で改善も進みましたし、総合的にみて良いテストになりました。現在の状況は良いと思います。今日はミシュランとある重要な作業を進める事も出来ましたし、これから何日かは家で休んで、来週のセパンに備えたいと思います。」
ロッシのチームメイト、コーリン・エドワーズは、カタールに顔を見せて以来「MotoGPに参戦してからはじめて自信が回復できた。」としきりに感慨深げに語っている。それほどまでに今年のM1の仕上がりは良いのだろう。昨日はダンロップタイヤを履くチェカも「今年のM1は最高の出来だ」と断言している。
今日のエドワーズの57周回を終えてのベストラップは昨日の自己ベストよりも0.26秒遅い1分57秒07。ロッシと共に午後はレースシミュレーションを中心に行ったようだ。
「今回のテストには凄く満足できました。今から今シーズンが楽しみになります。嬉しいのはセッティングする度にバイクの調子が必ず良くなる事です。ヤマハとミシュランは冬季に開発をとても進めてくれましたね。ミシュランと一緒に新しいタイヤのテストを行いましたが、全体的に凄く良いパッケージに仕上がりました。」
「今日の午後のロングランは、終盤には熱ですこし滑り出す傾向もありましたが、コンスタントに毎回タイムを出せているので基本的に悪くない結果でした。」
「去年とは環境があまりに違うので比較するのは難しいです。ただ、ここでのレースは2ヵ月後にすぐありますので、今回のテストが良いスターティンググリッドに繋がる事を期待しています。」
「今年たった2回のテストでマシンがここまで進化するのは凄い事だと思います。来週のセパンでも同じようにテストを続けたいと考えています。」
キャメルヤマハのチーム監督であるダビデ・ブリビオは、今回ここで収集したデータはシーズンに役立つものだとし、来週のセパンでは今回までに試したセッティングの最終チェックをすると張り切っている。今年のキャメル・ヤマハチームからは「懸念事項」という言葉が全く聞かれない程好調だ。
来週の2月14日のセパンは今年最後の冬季メーカー合同テストとなる。
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