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ホッパー「セパンに期待」、クリス「マシンに慣れた」 |
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2006年2月8日 ShoppingOn編集部
2月7日のカタールテスト3日目、快適な気候の下でスズキチームはここでの冬季テスト最終日を迎えた。前日2日間で徐々に調子を上げてきたクリス・バーミュレンは、チームメイトで今年からエースライダーとなるジョン・ホプキンスのタイムに0.25秒差まで迫っている。
GSV-Rの特性を掴み順調にタイムを伸ばすクリスとは裏腹に、今日のホプキンスは前回のセパンと同様の悪夢に見舞われたようだ。午前中にはレースシミュレーションを終えたホプキンスだが、昨日のタイムを僅かに0.01秒上回った段階でエンジントラブルが発生。この日の午後のテストを断念する結果になってしまった。
午前中に38周回を終え1分57秒63を記録したホップキンスは、テストが十分に出来なかった事を残念としながらも、新マシンの本来性能に期待を抱きながら次のセパンに向けて前向きなコメントを残した。
「今日は一つ二つ理由があって思うようにテストが出来ませんでしたが、それでもレースシミュレーションを終えることが出来てよかったです。」
「ブリヂストンタイヤは去年のレース時と比べて安定性が高いので得した気分です。新マシンは昨年モデルより性能は伸びるでしょうね。より安定しています。乗りやすさも改善されていますので、今の時点でもレベルの高いレースが出来るとは思います。」
「このバイク本来の性能を引きすには引き続き作業が必要です。耐久性にもまだ問題がありますね。でも、ヘレスの開幕戦までには大きく進化させる自信があります。次のセパンは好きなサーキットですから来週のテストが楽しみです。セパンに期待して下さい。」
ホッパーのチームメイトのクリス・バーミュレンは、今日の結果に満足した様子だ。56周回を終えてホッパーにせまる1分57秒83を記録した彼は、順調にセッティングが進んだ3日間を振り返り以下のように語った。
「ロサイルではたくさんのテストをこなしたので、GSV-Rとブリヂストンタイヤに馴染む事ができました。チームはよく働いてくれましたし、チーフ技術者のトム・オケーンと共に私のライディングスタイルにあったセッティングを見つけました。」
「1月のセパンのテスト以来、自分の技術が向上してきたのでマシンとの相性も良くなってきています。もっとGSV-Rの走行速度が上がるように調整していく必要はありますが、現時点でのマシンパッケージはとてもいいです。」
「次のセパンでのテストと、その後にヨーロッパへ戻るのが楽しみです。」
スズキチームのチーフ技術者であるポール・デニングは、まだマシンに改善余地が多い事を認めているが、本来性能は高い事を主張している。
「マシンもブリヂストンタイヤも、去年のレースシーズンよりも優れています。」とデニング。
「チームは3日間かけて良い仕事をしたので、今後はこのテスト結果を最大限に活用し、今の正しい方向性を維持していきます。現状のマシン性能についてはまだ改善の余地がありますが、本来性能は去年のマシンに比べてとても高いです。」
「今回のテストで期待が持てたのは二人のライダーですね。彼らに直接尋ねてもらえば分かりますが、二人の努力は凄かったですよ。特にミスもありませんでした。ジョンはマシンを乗りこなしていますし、クリスは3日間でジョンに近いタイムを出しています。二人共ヘレスの開幕戦ではいいレースが出来ると思いますよ。」
1月のセパンに続くマシントラブルが少し気になるスズキだが、ライダーもスタッフも新マシンの性能には高い自信を持っている。二度目のセパンまでの1週間にどこまで調整できるか見守りたい。
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