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2006年2月2日 ShoppingOn編集部
雨が降り続いた昨日とはうって変わり、テスト日和の一日となったフィリップアイランド最終日、カワサキチームは全てのテストスケジュールを予定通り終えたようだ。
二人のライダーは昨日雨で行えなかったブリヂストンタイヤのテストと、初日から問題になっているチャタリングの解消に取り組んだ模様だ。
ブリヂストンは今回、昨年10月のオーストラリアGPで中野選手に発生した問題を解決する為、仕様とコンパウンドを改良したタイヤを用意してきていたらしい。また、チャタリングの問題に関しては、KHIテクニカルディレクターの依田一郎氏が、今日のテストで最終的には許容範囲となったものの、チャタリングを直すとグリップが悪くなり、グリップが良くなるとチャタリングが出てしまったと、そのセッティングの難しさを語っている。
昨日、雨の中で最速ラップを記録した中野選手は、今日は78周回を終えてオーストラリアGPでの予選タイムを更新する1分30秒59をマークした。これは本日ワンツータイムを記録したドゥカティーのセテ・ジベルナウとロリス・カピロッシに続く3番手のタイムである。山積みとなっていたブリヂストンタイヤのテストを精力的にこなした中野選手は、マシンの仕上がりを次のように語っている。
「今日はブリヂストンタイヤのテストを中心に行うと共に、火曜日から行っている新マシンのベースセッティングの改善を引き続き行いました。今日は長い時間をかけてマシンに乗り、ラップタイムを上げる為にブレーキングポイントとコーナーでのライン取りをいろいろと試しました。」
「テスト全体としては、ここまでたどり着けてうれしいです。昨日の雨にも関わらずテストプログラムを完了することが出来ましたし、バイクの良いベースセッティングも見つけることが出来ました。」
「まだ次のテストで新エンジンの改良版を試す必要がありますが、これまでの2回のテストでベースは出来ましたし、充分に戦える新しいNinja ZX-RRと共にヘレスの開幕戦を迎えられると確信しています。」
中野選手のチームメイトであるランディー・ド・プニエもまた、今日はメカニックと共にリアのチャタリングの解消を中心に行い、100周回をこなしたようだ。また、20周のレースシミュレーション中17周目に1分31秒77の自己ベストを更新した彼は、チャタリングが解消されればもっとタイムは上がるはずと次のようにコメントしている。
「全体的に今回のテストはいい出来でしたが、今日は、タイムが思うように上げれませんでした。
チャタリングの解消についてはリアのサスペンションをいろいろと試した結果、やっと改善の方向に向かってきたところです。」
「昨日はウェットコンディションでのテストで多くのことを学べました。今日はレースシミュレーションのタイムは横ばいでしたが、チャタリングの問題が無くなればタイムももっと上がると思います。」
「数日は休みますがセパンに戻るのが楽しみです。セパンでは前回のタイムをきっと更新できると思います。」
チーム監督のハラルド・エックルは、今回のフィリップアイランドでのテストに満足し、次は新エンジンのドライバビリティーとトップエンドのパワーの改善に取り組むと、来たるテストへの意欲を語っている。
今回ミシュラン勢があまり予選タイヤを使用していない事もあるのだが、中野選手をはじめ、ブリヂストン勢はタイム的に好調のようだ。カワサキチームの最後のメーカー合同テストは、2月14日にマレーシア・セパンでスタートする。
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