ドゥカティー、フィリップでもワンツータイム
2006年2月2日 ShoppingOn編集部

路面温度が冷えすぎず、気候がよければブリヂストン勢は速く、特に予選タイヤに定評がある。今日のドゥカティーはそんなブリヂストン勢の評価を証明するような走りを見せた。

セパンに続いて3回目のワンツータイムを、デスモセディチGP6を操るセテ・ジベルナウとロリス・カピロッシは、ここフィリップ・アイランドのメーカー合同テストの最終日にも見せ付ける結果となった。

良好なコンディションの中、ジベルナウとカピロッシの2台は885kmにも上る距離を走り込み、予定のテストスケジュールを完璧にこなしたようだ。

ブリヂストンの予選タイヤを装着したスペイン期待のセテ・ジベルナウは、今日の一番手タイムとなる1分30秒06をマークした。102周回もの走行回数を記録したセテだが、良好な結果に気分も上々だ。ちなみにレースタイヤでのセテの記録は1分30秒92であり、これは本日レースタイヤのみでアタックしたミシュラン勢と比較した場合、ニッキー・ヘイデンの1分30秒90とほぼ互角のタイムになる。ちなみにミシュランのトップはフォルツナ・ホンダのマルコメランドリが出した1分30秒60だ。

ジベルナウは電器制御系システムの進化と、ブリヂストンが提供する技術の親和性にとても満足している様子だ。本シーズンに向けての自信にも満ち溢れているとセテは言う。

「今日は最高の日でしたね。ワークスチームの皆が真剣に働いてくれます。エンジンブレーキ制御ソフトウェアも僅かですが進化してきました。」

「ブリヂストンと一緒に、ハンドリングをさらに自分たちの感覚にあうものに引き上げるには何をしなければならないのか、その答えを探って行く必要性はまだ残っています。さらに進化を続けるにはまだ多くの作業を次のテストでも継続しなければなりません。」

「ここまでは本当に緊張の連続ですが、情熱を持って自分たちの責務を遂行してくれている全てのスタッフに心から御礼を言いたいです。」

セテは自身の開発能力の高さをフルに発揮している。今期の活躍に要注意だ。

一方チームメイトのロリス・カピロッシは、走り続けたというコニカミノルタの玉田選手よりもさらに6周回多い97周を走り、予選タイヤでのタイムアタックはセテに続く本日の二番手タイムである1分30秒25を記録した。レースタイヤでは1分31秒07を記録しており、これはやはりミシュランのレースタイヤでアタックしたニッキー・ヘイデンと、ダニエルペドロサ(6番手:1分31秒10)の間に位置するタイムだ。



97周回のうちの13周は連続走行だったイタリア人のカピロッシは、今期のタイヤの戦闘力の高さに大満足だ。

「今日の天候の良さには感謝したいですね。多く走り込めましたので大量の仕事をやり切る事ができました。フィリップのように高速でテクニカルなサーキットでもGP6は性能が高く、毎日感心させられます。」

「今日は二つのシャシーをテストしました。一つは他のものより剛性が高いので、次のセパンの結果からどちらを本シーズンに採用するか決めたいと思っています。どちらも一長一短ですが、現時点においては剛性の低い方が私は好みです。」

「タイヤの開発においてはかなり他をリードしていますね。次のテストに向けてブリヂストンは大量のデータを収集しましたので、開発はさらに進むと思います。私は彼らを信頼しています。」

フィリップアイランドでのブリヂストン勢の好タイムは、MotoGPにおけるタイヤ勢力分布図に大きな変化をもたらすかもしれない。

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