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2006年2月1日 ShoppingOn編集部
2月1日、フィリップアイランド2日目のテストは、雨により遮られる形となってしまった。
カワサキの中野真矢選手とランディー・ド・プニエ選手は、ウェットコンディションに向けたマシンセットアップのみに集中したようだ。本来であれば、ブリヂストンのフィリップアイランド攻略に向けたスリックタイヤのテストが精力的に行われる予定だっただけに、カワサキもブリヂストンも複雑な心境に違いない。
カワサキチーム技術監督の金子直也氏は、大量に残ったブリヂストンタイヤのテストを心配し、最終日の明日は天気になる事を願っているものの、マシンのレインセッティングを試す機会に恵まれた事は良かっただろうとしている。
中野選手は本日、レインタイヤを2006年型ZX-RRの前後に装着し、大雨の難しいコンディションに向けたセッティング作業を、朝のセッションから集中して行っている。カワサキスタッフと協力してエンジンマネージメントシステムの設定を変更し、滑りやすいフィリップアイランドのウェット時に有効となるトラクションコントロールの調整を行ったようだ。
午後には若干天候が改善し、ドライ路面がコース上に少しだけ現れた為、中野選手は午前中のレインタイヤ(フルウェット用)をリアタイヤだけカット面の少ないライトウェット用に履き替えてテストを継続している。本日雨の27周回を終えた中野選手のベストラップは1分42秒6。レインセッティングが出来て満足だと中野選手はコメントする。
「今日は一日中雨でしたから、何をテストするべきかチームで真剣に考えました。午前中は完全なウェット状態でしたので、新型バイクのレインタイヤでの感触をつかめるように何周回か走行しました。エンジン・マネージメント・システムの調整を少し変更しましたが、良い結果が得られています。」
「午後にはコースのコンディションが少し良くなりましたので、ブリヂストンの新しいリアタイヤをテストする事ができました。このタイヤはフルウェット用よりもカット面が少なくなっており、午後のドライ面とウェット面が混ざったコンディションでは非常に良い効果を発揮しました。」
「今日はあまり走り込めませんでしたが、レインセッティングを集中して行う事ができたので嬉しかったです。価値のあるテストでした。」
一方、中野選手のチームメイトのフランス人、ランディー・ド・プニエにとってフルウェット路面のZX-RRは今回が初めてだ。彼は朝から果敢にウェットセッティングを試みるものの、午前の最後に超高速カーブで知られる1コーナーで転倒した為、午後はセカンドバイクに乗り換えている。幸い怪我は全くなかったようだ。
ド・プニエは転倒後も自分の満足がいくまでセッティングを行い、まだ路面の濡れた状態の中で本日中の自己ベストラップを記録している。ホンダのルーキーの1人、ケーシー・ストーナーもウェットコンディションの中で同様に転倒しているが、やはりその後も元気にウェット走行を続けている。怪我には気をつけて欲しいものだが、今年の若手の活躍を願わずにはいられなくなる。
ランディーは雨の中で49周回を走り、1分43秒3のラップタイムを記録した。
「今日の天候はレインセッティングを経験させてくれましたので、私にとっては良かったと思います。」とド・プニエ。
「朝からレインセッティングを探り、パワー伝達とスロットル・レスポンスを調整して自分の乗り方にあわせましたが、残念ながら午前の最後に転倒してしまいました。1コーナーで少しリアタイヤを回しすぎたようです。」
「午後は好みのセッティングを見つける事ができて、難しいコンディションでしたが、最速周回をプッシュ気味で走りきる事ができました。
「月曜日に問題を抱えていたシャシーのセッティングを終えたいので、明日は天気だと良いのですが。ブリヂストンタイヤのテストもたくさん残っていますし。」
カワサキチームは、明日こそはドライコンディションでのブリヂストンタイヤのテストを期待しているが、明日の天気予報も微妙な雰囲気だ。
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