ドゥカティー「セッティングは順調」
2006年2月1日 ShoppingOn編集部

ブリヂストン勢にとっては因縁の深いフィリップアイランドだが、2005年のここでのレース期間中に大クラッシュを喫したドゥカティーのロリス・カピロッシにとっては言うまでもない。彼はドゥカティーの新チームメイトであるセテ・ジベルナウと共に、ドライバビリティーの向上したデスモセディチGP6をテストすべく、オーストラリアに戻ってきた。

本日(1月31日)のフィリップアイランドは気温21度〜28度、路面温度は26度〜36度という、昨シーズンまでのブリヂストンタイヤの傾向としては苦手と取れるコンディションだろう。ブリヂストンのホームコースとも取れるセパンではその強さを最大限に誇示したドゥカティー勢だが、今回はフィリップアイランドへの苦手意識を一気に克服する事ができるだろうか。

セテ・ジベルナウがフィリップアイランドをデスモセディチで走るのは今回が初めてである。セテは今回、シャシーとタイヤの調整から開始し、ある程度満足のいくセッティングが得られたようだ。その後はさらなる微調整のために、速いペースでの周回を重ねている。本日のセテの71周回中におけるベストラップは1分31秒27であり、これはマルコ・メランドリ、ニッキー・ヘイデン、地元オーストラリア出身のケーシ・ストーナーというホンダ勢3人につぐ4番手タイムだ。セテは言う。

「今日はタイヤとシャシーのセッティングを中心に行いました。このコースではエンジンブレーキが非常に重要となり、最初の高速コーナーとホンダヘアピン(非常にタイトな右カーブで知られる4コーナー)ではもう少し異なった特性が必要になると思います。」

「残りの二日間は私たちが安定して速いラップを刻めるようなセッティングを探したいです。また、明日一日はブリヂストンの新しいタイヤをテストするスケジュールになっています。」



一方、チームメイトのロリス・カピロッシは昨シーズン10月のフィリップアイランドでのフリー・プラクティス中に転倒し、その後の2戦を欠場するという大怪我を負った。今日カピロッシは74周回を走り、そのベストタイムは1分31秒60だった。これは本日の7番手タイムであり、同じブリヂストンを履くカワサキ中野真矢選手の一つ手前だ。

「今日はデスモセディチGP6のセンティングやブリヂストンタイヤのテストで非常に多くの仕事をしましたが、調子は上々です。」とカピロッシ。

「ただ、自分の望む速さで走行するにはまだ多くの作業が必要でしょうね。」

「私たち二人が常にトップタイムをマークしたセパンとは明らかに特性の異なるサーキットです。でも必ず残り二日間で可能な限り最高のセッティングを見つけますよ。」

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