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2006年1月31日 ShoppingOn編集部
本日1月31日のオーストラリア、フィリップ・アイランドにて、本年二度目となるメーカー合同テストが開催されている。カワサキレーシングチームは本日、ライムグリーンとブラックのツートンカラーに塗装されたの2006年ZX-RRのカラーリングを披露しているが、中野真也選手とランディー・ド・プニエ選手がテストに使用したマシンは、先週のセパンでのカーボンカラーと同じ黒一色のマシンだ。
ブリジストン勢にとってフィリップ・アイランドの低い路面温度は苦手とされている。昨シーズンのフィリップ・アイランドのレースでは、カワサキ勢はタイヤによって苦戦を強いられてきた。しかし中野選手は、今回ブリジストンが持ち込んだ新しいリアタイヤを装着し、今後に期待が持てる結果を残している。
カワサキチーム技術監督の金子直也氏は、初日の今日はフィリップアイランドに適したマシンセッティングを中心に行ったという。リアのチャタリングに二人のライダーは本日悩まされたが、これは今晩中にメカニックが解決できる問題なので心配はいらないとの事だ。明日以降はブリヂストンタイヤのテストを中心に行い、苦手なフィリップ・アイランドの克服を目指すという。
中野選手の本日75周回中のベストラップは1分31秒8であり、フィリップアイランドでの自己ベストタイムを更新している。本日の8番手タイムだ。残り二日のテストでラップタイムはさらに伸ばせると、その好調ぶりには余裕さえ見える。テスト終了後、中野選手は以下の通りコメントしている。
「今日はバイクを中心に、サスペンションとエンジンマネージメントのセッティングを行いました。良いベースセッティングが得られたと思います。まだリアタイアに少しチャタリングの問題を抱えてはいますが、これはサスペンションと今回のタイヤとの相性に原因があると思います。明日までには直せる勝算がすでにありますので問題はありません。」
「去年はここでのレース中にタイヤの右側に問題を抱えていました。でも今日ブリヂストンが持ってきてくれたリアタイヤは凄く改良が進んでいました。」
「ここは天候が変わりやすいので、天気の良いうちに多くの周回数を出来る限りプッシュして走りました。残りの二日間はブリヂストンタイヤ中心のテストになりますので、このまま良い天気が続く事を祈ります。」
また、中野選手のチームメイト、24歳のフランス人であるランディー・ド・プニエにとって、今回のフィリップ・アイランドはMotoGPマシンZX-RRでの最初のテストになる。
複雑なコーナーの並ぶフィリップの独特の4.448kmあるコースレイアウトをZX-RRで格闘しながら、ド・プニエも着実にフィリップアイランドとZX-RRに順応してきている。中野選手と同じくリアのチャタリングに本日は悩まされたようだが。
午後のセッションでド・プニエはセカンドバイクに乗り換え、やはりチャタリングに悩まされながらも、最後の10週ではチームメイトの中野選手のタイムに0.6秒差まで迫った。セパンの二日目には中野選手のタイムを一時的に抜いているド・プニエだが、今年のカワサキルーキーのポテンシャルは想像以上に高い。本日彼が101周回を終えてのベストラップは1分32秒4であり、これは本日の13人中の11番手タイムになる。
「MotoGPバイクでこのサーキットを走るのは初めてです。」とド・プニエ。
「今日は急なカーブを学習するつもりで走りました。今日は一日中チャタリングに悩まされましたので、まだこれについては作業が必要になります。ただ、午後にセカンドバイクに乗り換えた時にはかなり良好になっており、今日のベストラップはそのバイクで出したものです。」
「明日もこのバイクでブリヂストンタイヤのテストを行う事になると思います。ここはセパンとはかなり異なる種類のサーキットですので、自分の乗り方をもう少しZX-RRに合わせていく必要があると思います。でも、残りの二日間で自分のタイムをもっと上げていく自信はありますよ。」
二人のカワサキライダーは、明日以降はブリヂストンタイヤのテストを中心に行う。
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