ペドロサ好タイム、ニッキーは過労気味?
2006年1月26日 ShoppingOn編集部

レプソルホンダチームは、セパンの5,542kmの周回距離を持つサーキットでの3日目のテストを終えた。

二人の若手ライダー、元米国スーパーバイクチャンピオンのニッキー・ヘイデンと昨年までの世界250ccの二冠王であるスペイン人のダニエル・ペドロサは、本日1月25日までの3日間のテストメニューを焦らず着実にこなしたようだ。マシンと同時に二人のラップタイムは着実に進化をしている。

今日は二人のライダーは、他のチームと同様にタイヤを中心とした調整作業に取り組んだようだ。



テスト最終日となる1月25日の今日、ダニエル・ペドロサは77周回を終え、マルコ・メランドリに次ぐホンダライダーでは2番手のタイムとなる2分01秒56を記録した。これは今回の参加者の中ではドゥカティー勢の2名、マルコ・メランドリ、カワサキの中野真矢選手に次ぐ5番手のタイムだ。これはMotoGPの今年の新人の中ではもちろんトップタイムである。

今日のペドロサのテストメニューは、MotoGPクラスに来て間もない彼にとっては初となる本格的なタイヤ選びだ。しかしながら彼は驚くべき早さで多くのタイヤを分析し、自分に適したものを短時間で選択する事に成功している。彼の才能には驚かされるばかりだ。ペドロサはミシュランのレース用リアタイヤを6セット試した後、彼にとっては初めてとなる予選タイヤのテストに挑んだ。

「今日はたくさんの周回数を走りましたが、バイクの感じはどんどん良くなっています。今日は初めてスタートの練習もしました。その後はミシュランタイヤのテストに時間を使い、最後は長距離走行を行いましたが、それほど長く走ったわけではありませんが、レースの半分くらいの距離はあったかと思います。良い経験になりました。」

「ミシュランタイヤの作りは固い感じがするのを初めて知りました。最初は少し怖かったのですが、すぐに予選タイヤがどんな感じなのか知りたくなりました。グリップを正しく得る為には感触を学んでおく事は重要ですからね。」

「最初は転倒する事ばかりを気にしていましたが、タイヤのグリップ力を理解した後はペースを上げて走れるようになりました。すごく有意義でしたね。まだ次のテストについてはあまり考えていません。しばらくリラックスしてから、オーストラリアに行きたいです。」

ニッキー・ヘイデンの本日95周回中のベストラップは2分01秒69であり、ペドロサには及ばなかったもののホンダ勢では第3位、今回の参加者全員の中ではバレンティーノ・ロッシの真後ろにつけて第7番手のタイムだ。

チーム監督の田中誠氏は、この3日間にニッキーは少し働きすぎではないかと心配している。周回数も他より大目に走っているので、タイムアタックの時には既に疲れきっていたのではないかとコメントした。

時間をかけて開発をしたいというニッキーだが、彼はセパンに来てからというもの、精力的に時間を惜しんでマシン開発に取り組んでいる。現段階のマシンはまだまだ彼にとっては開発余地の多く残るものなのだろう。ニッキーは以下のように語る。

「3日間は無事に終りました。今回のテストでは多くの事を学びましたので、今からフィリップ・アイランドが待ち遠しいです。今回の結果を持ち込めば次回のテストでは強力な武器になると思いますよ。フィリップ・アイランドはセパンとはかなり異なる種類のサーキットで、私の好きな『飛び込み型』の高速コーナーがたくさんあります。あそこで今回の成果を試したいです。」

「今日は僕にとってはそれほど良い結果ではありませんでしたが、タイヤや自分の好きなパーツをテストできました。多くの事を試すために多くの周回を重ねましたね。最後は少し走りすぎて手の感覚がなくなってきてしまいました。でも解決すべき事は多くありますし、結果として全て解決できたと思います。」

「実際のレースと同じ20周回の連続走行を行い、前回ここで走った時よりも速いタイムを出す事ができましたが、まだ十分ではありませんし、もう少しリズムを掴む必要があります。暑くて長い3日間でしたが、仲間とここに戻れて楽しみましたし、気分も良いです。」

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