カワサキチーム「今回のセパンは大成功」
2006年1月26日 ShoppingOn編集部

カワサキ・レーシング・チームは1月25日、セパンテスト最終日を二人のライダーの自己ベストタイム更新で締めくくった。

新しいNinja ZX-RRの開発に向け、中野真矢選手とランディー・ド・プニエの両ライダーは、全長5.548kmのセパンサーキットを3日間で300周以上も走り、膨大な量のテストをこなしている。



今日のテストも順調に進み、排気システムのテストでは、レブリミット付近までのスロットルのレスポンスがよくなったと二人共その仕上がりに満足しているようだ。

ハラルド・エックルは、セパンテストは成功だったとし、2月に同じセパンで行われるテストまでにはさらにエンジンに改良を加えることが出来るとコメントしている。

本日、72周回を終えた中野選手は、この最終日にメランドリに次ぐ2分1秒27という4位の好タイムを記録し次のように述べている。

「今日は周回数の多い大変な一日でしたが、おかげで重要なテストを計画通りにやり遂げることができました。」

「午前中は今までとは違ったセッティングやパーツをテストしていい結果を得られましたし、午後の18周に渡るレースシミュレーションでも、去年のロリス・カピロッシ選手のレースタイムに近いラップタイムをレースタイヤで安定して出せました。今回のテストは成功です。」

「次のオーストラリアやマレーシアのテストでも、まだまだやるべきことはたくさんありますが、もう既に新マシンは目覚しい進化を遂げていますし、これからの開発の方向性もはっきりと見えています。」

エックルによれば、中野選手の言うカピロッシに近いタイムとは、4カ月前のセパンGPでポールポジションを取った時のタイムより約0.5秒速かったようだ。

また、ド・プニエは、レースシミュレーションではマシントラブルにより残念ながら途中リタイアとなってしまったが、62周回を終えて2分2秒18という自己ベストを0.5秒更新する記録を残し、次のように前向きに語っている。



「今日はフロントとリアのいろんなタイプのサスペンションについて、どれが一番マシンにぴったり合うかを試しました。」

「午後にはレースシミュレーションも行いましたが、マシンに問題が出てしまい途中でリタイアしなければなりませんでした。でも自己ベストを0.5秒程縮めることができたので、結果としてはとてもよかったです。」

「テスト全体についても成功したと言えます。毎日たくさんのテストをやり遂げましたし、ラップタイムを縮めることも出来たのですから。来週のフィリップアイランドのテストもこの調子で続けたいと思います。」

さらなるマシンの進化に向けて、1月31日からスタートする次のテストに参加する為、チームはこれからオーストラリア・フィリップアイランドに向かう。

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