ペドロサ「雨のコーナーは250ccより滑る」
2006年1月25日 ShoppingOn編集部

セパン2日目、レプソルチームのニッキー・ヘイデンとダニエル・ペドロサは、タイムアタックを控えて昨日からの続きとなるマシンの微調整に時間を費やした。

今年24歳のニッキー・ヘイデンは、今日はシャシーを中心にセッティングし、コーナーでの安定性を追及したようだ。今年のホンダワークスRC211Vの開発主導権は彼が握っている。65周回を終えた時点でのベストラップは2分02秒02。本日の4番手タイムだ。

「今日は全体的に良い雰囲気でした。ラップタイム自体は昨日と比べてあまり良いものではありませんでしたが、今日はより集中できましたし、バイクの感触も前より良くなりました。」

「今日はブレーキング時の安定性を増すように、シャシーの配置を何パターンか試してみました。その後はミシュランタイヤのコンパウンドの違いをいくつか試しましたが、これは雨に中断されてしまいました。」

「データ記録を新しく担当してくれているローマ人のアーリンが凄いんですよ。彼がいてくれるお陰ですごく助かっています。私のまわりには真剣に働いてくれる人たちが何人もいるんです。皆とひたすら頑張りますよ。」

また、ニッキーの新チームメイトのダニエル・ペドロサは、彼の課題であるライディング・ポジションの調整を昨日に続けて行っている。MotoGPマシンは小柄な彼にとって非常に体力を使うもののようだ。この日ペドロサがドライコンディションの中で47周回を終えてのベストタイムは2分02秒26。このタイムはチームメイトのニッキー・ヘイデンに続く5位である。

午後4時頃に雨が降り出した時点でのピットボックスは、雨宿りをするチームスタッフやライダーで混雑していたが、ペドロサはウェットコンディションを学ぶためにおよそ25分間独りで走り続けている。このウェットコンディション11周回のベストラップは2分19秒07だった。

「バイクにはあまり大きな変更を加えていません。今日は昨日に改善した部分の再確認を行いましたが、ホンダワークスの人がどうやって私がプッシュした時のバイクの挙動を事前に把握するのかを理解できました。」

「疲れましたね。でも昨日よりは疲れにくくなってきているので嬉しいです。」

「もし明日時間が取れれば、私たちは実レースの距離を走り込む予定です。ウェットコンディションのRC211Vは250ccの挙動と全く違いました。タイヤもエッジのグリップ力も大きいのですが、コーナーの出口では250ccより滑りますね。もっと経験を積みたいので、本シーズンのうちにもう一回くらい雨の中を走る機会が欲しいと思っています。」



チーム監督である田中誠氏は、二人の堅実な姿勢に満足している。

「今日のテストには満足しています。ニッキーは色んな試みをしながら今後の開発やタイムアップにつながる結果を得ていますし、ダニエルも着実に自分のタイムを上げてきています。今日は雨で少し時間を削られてしまいましたが、明日が楽しみですね。」

明日はセパン3日間の最後のテストとなるが、仕上がったマシンでタイムアタックをする二人に期待が持てる。

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