マシンの仕上がりにロッシ納得
2006年1月24日 ShoppingOn編集部

黄色のつなぎに身を包んだキャメル・ヤマハチームは、本日、マレーシア、セパンでの3日間のテストの初日をもって2006年の活動を開始した。6週間の休暇の後、チームは、ヤマハ、ドゥカティ、ホンダ、カワサキ、スズキの各MotoGPチームと共に、彼らの好きなテストコースに戻ってきた。

朝は、時折雨が混じる曇り空だったが、午後には空は晴れ渡り、ヤマハ・ワークスライダーであるバレンティーノ・ロッシとコーリン・エドワーズは、新しい2006年スペックのマシンYZR-M1を丸一日かけてテストしている。

二人とも、去年の11月に初めてテストを行った新マシンM1の感触を得ることに集中していたようだ。非公式タイムでは、ロッシは74周を終えて2分2秒14の最速タイムを記録し、また、エドワーズは午後に第9コーナーで転倒したものの怪我はなく、2台目のマシンでテストを続けることができた。コーリンのベストタイムは、69周を終えて2分2秒61。

初日テストの終了後、バレンティーノ・ロッシは以下の通り述べている。

「休暇の後の再スタートというものは、いつも少し難しいものですし、すぐにうまく走れるようになるかどうかは分かりません。でも、今日はスタートから調子がよく、もう速いタイムを出すことに成功しています。新しいM1はいい仕上がりで気に入っていますし、チームが、冬の間中どれほど懸命に開発を進めてくれたかが分かりました。」

「今日は、マシンに2、3の問題が持ち上がりました。その一つは若干のチャタリングですが、実際にはこの時期においては問題になるものではありません。私達には勿論まだやるべきことがたくさん残っています。新しいマシンは2005年のものとはそれほど違いはないのですが、その特性を完全に理解し習得する必要があります。そうすれば、マシンの改善に着手できるでしょう。今日はマシンを理解することに終始しましたが、明日はミシュランタイヤに注意を向けるつもりです。」

ロッシのチームメイトであるコーリン・エドワーズも、1回の転倒はあったものの、早くも勝利に向けて意欲的だ。「もっと速くなりたい」と次の通りコメントしている。

「私は、今朝とてもいい気分で早々とコースに出ました。マシンに乗ってみて、すぐにチームが行ってくれた改善に気がつき、嬉しかったですね。2005年のマシンでこのコースには慣れています。しかし、新マシンは、さらに多くの点でより優れていることが今日はっきり分かりました。」

「冬休みが終わって私はトレーニングから少し離れていたのですが、一度コースに戻ればすぐに調子は取り戻せました。快適ですよ。2、3周走った後は、フォークのセッティングとスプリングの比率を変更を加えてみましたが、これについては感触はあまりよくありませんでした。」

「昼食後には、第9コーナーで転倒し、フロントブレーキを壊してしまいました。激しい転倒では無かったので、幸い怪我はありませんでした。その後はいいフォークセッティングを見つける事はできませんでしたが、まだ時間はあります。今日は災難もありましたが、私はもっともっと速くなりたいと思っていますし、明日も楽しみにしています。」

昨年のホンダポンスチームと見間違う二人だが、中身は間違いなく昨年と同様のヤマハワークスだ。
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