[SBK]ノイキルヒナー問題、ヨーロッパで批判高まる
2006年1月22日 ShoppingOn編集部

ドイツ人の若手ライダー、マックス・ノイキルヒナーがアレックス・バロスにクラフィ・ホンダから追い出された騒動を受け、ドイツを始めとするヨーロッパのマスコミがSBK主催者やホンダを批判している。

年配ライダーの要求する報酬額が高すぎる事から、ホンダ・ヨーロッパを始めとするクラフィ・ホンダのスポンサーが、若手のノイキルヒナーを走らせる分の費用を捻出できなくなった事が今回の騒ぎの原因だ。

ノイキルヒナー本人も彼の母国であるドイツのファンも、この不条理な押し出し劇に憤慨している。ドイツのみならずイタリアのマスコミでさえ、今回の件には批判的だ。

イタリアmotonline.comのレポーターであるルイージ・リボラは以下の通りコメントしている。

「ノイキルヒナーは若く、あと一歩で才能が開花する有望なライダーだ。これは彼の初年度のSBKでの成績が証明している。彼を年配ライダーのアレックス・バロスと交代させるなんてスキャンダル以外の何物でもない。」

クラフィ・ホンダのチームマネージャーであるクラウス・クラフェンボックには現状を解決するだけの金額を用意できないだろう。彼は2005年シーズンが終った直後に、難しい状況をノイキルヒナー本人に伝えてはいるが、ノイキルヒナー本人がどうする事もできないのは当然だ。ホンダのシュワルツェン・ピーターには「ノイキルヒナーを犠牲にしてまでバロスへの経済支援を優先した」として非難が集中している。

ノイキルヒナーはもう開幕戦に出場する事は不可能だ。ルイージ・リボラによれば、ノイキルヒナーはアルスター・スズキのフランソワ・バッタに「マックス・ビアッジとの契約が成立しなかった場合には4台目のGSX-Rを自分の為に使わせてもらいたい」という希望を伝えているようだ。

ビアッジの契約が成立しなかった場合には、アルスター・スズキの追加チームがそのまま存在するかどうかも怪しいところだが。

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