ロッシ、F1行きに関して控えめなコメント
2006年1月14日 ShoppingOn編集部

昨日13日、フェラーリ関係者やミヒャエル・シューマッハをはじめとするF1パイロットたちの、「ロッシのF1行き」に関するコメントが発表された。また、これらの内容に対するロッシ本人のコメントも、イタリアの「ガゼッタ・スポーツ」に掲載された。

F1で7回の世界タイトルを獲得したフェラーリのミヒャエル・シューマッハは、「ロッシなら、F1に切り替える事は十分可能」として、以下のように述べている。

「前回私たちと一緒に行ったテストでも大変に良い走りをしていましたし、私は、彼ならF1ドライバーになれると思います。ただ、これはどのドライバーにでも言える事ですが、最後のほんの少しの壁をロッシが越えられるかどうかという疑問は残ります。この最後の壁は、実際にレースの経験を多く積んだドライバー本人でなければ見出せない領域ですし、私にはロッシが本当にそこまでを望んでいるのかは分かりません。」

「最後は彼の決断次第だと思います。もし彼がF1に行きたいとさえ発言すれば、必ずそれは実現する状態にあると思います。フェラーリは喜んで彼をサポートするでしょうから、彼の未来は彼自身が握っていると言えます。」

また、ミヒャエルのチームメイトであるブラジル人のフェリペ・マッサは、「F1ドライバーに必要なのは経験だ」として、以下のように述べた。

「ロッシは4輪フォーミュラレースの他のカテゴリを経験していません。それを考えれば、ロッシは少なくとも1年間はテスト・ドライバとして過ごすべきです。彼はこの1年間はMotoGPで忙しいでしょうから、2007年にF1に参加する事は難しいと思います」

このマッサの意見とは対照的に、ミヒャエルは「2輪から4輪への転向は難しくない」と、自分が昨年DUCATIのデスモセデチを運転した経験を交えて語った。

「自分が4輪から2輪に乗り換えてみて思ったのは、『これは難しい!』という事です。私にはロッシが普段している事など到底できないのは明らかですよ。でも、この逆の場合、2輪の世界から4輪の世界に転向するのであれば、それなりの才能があれば可能でしょう。誰でも知っている通り、ロッシの才能は折り紙つきですからね。」

「ロッシは私たちとのテストを通して本当に上達しました。ただ、私が先ほど述べた通り、このスポーツには最後に乗り越えるべき壁があります。これはロッシ自身が現在戦っているスポーツの中で経験しているように、自分のスタイルを多くの経験の中で順番に高めながら、乗り越えて行くべきものなのです。ロッシがそれに挑戦し、その最後の小さな壁をクリアできるかどうかは、彼自身が本当にこの世界を望むかどうかにかかっています。」

フェラーリのチーフディレクターであるジーン・トッドも、ミヒャエルに近い意見を述べている。いつでもロッシの為にドアは開けておくそうだ。

「ロッシが自分の実力を証明したいのなら、私たちはそれを拒みません。また、私たちはロッシにF1行きを強制する気は毛頭ありませんので、最後は彼が決めるだけです。」

好意的な意見が多い中、ロッシと同じイタリア人のジャンカルロ・フィジケラは否定的なコメントを残した。

「私はフェラーリのようなトップ・チームが、・・・誰かの贅沢の為に時間を浪費するとは思いません。どんなに彼に才能があったとしても、本当に重要なのは経験です。ロッシがF1に来るとは思いません。」

最後に、上記のシューマッハの意見を受けて、ロッシが「ガゼッタスポーツ」にコメントした内容を紹介する。

「シューマッハとは個人的に何年か前から付き合いがあります。偉大なドライバーであり、人格も優れた方です。僕はフェラーリとシューマッハの大ファンですから、今後も勝ち続けて欲しいです。」

「当然の事ですが、どの世界でも才能だけで勝つ事は有り得ません。僕にとってF1はまだ遠くの世界です。今年1年はヤマハで走るでしょうし、その翌年以降も多分同じだと思います。」
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