ビアッジへの拒否活動が引き起こした惨事
2006年1月6日 ShoppingOn編集部

スペインのas.comが、「全ての原因はマックス・ビアッジから生じた」と題して、現在のチェカの先行き不明状態、シト・ ポンスのMotoGP参戦延期、およびキャメルなどの巨大スポンサー撤退劇は、全てマックス・ビアッジへの拒否活動に 起因するものだとした考察を述べている。実際、シト・ポンス周辺の人間も同様に考えているようだ。

そもそも、このビアッジ拒否の動きはいつ頃から始まったのだろうか。記事中にもある通り、昨年のトルコGP直後の ビアッジ発言に問題があった事は、熱心なビアッジファンであれば既にご存知の事と思う。その後のホンダの拒否行 動を非難するMotoGP関係者の発言が少ない事からも、ビアッジの行き過ぎた行動とプロ意識の欠如は否定できな いところなのだろう。

昨シーズンまで、スペイン人のシト・ポンスがひきいるホンダ・ポンスチームは、キャメルブランドのカラーに包まれて 華やかな雰囲気を保っていた。しかし、ローマ人マックスビアッジを(結果的に)追い出した後のチームには悲惨とも 言える結末が待っていた。

キャメルには、カルロス・チェカやケーシー・ストーナーをライダーとするチームのスポンサーになる意志は無かった。 ビアッジをサポートしていたキャメルは、ホンダを暗に批判するコメントを残し、チームへの600万ユーロ(約8億円)の投 資計画と共にMotoGPから撤退してしまう。

この結果、ポンスチームは2006年のMotoGP参戦を断念するに至り、ケーシー・ストーナーについてはLCRからの参戦が決定しているものの、カルロス・チェカのシートの行方は現在不明だ。

噂では、キャメルは今もマックス・ビアッジの新しいキャリアを、彼と共に探していると聞く。今週の木曜日までにSBK スズキチームにビアッジ移籍に関する浜松からの意向が届くという記事を1月3日に掲載したが、チーム内のその後 の動きはまだ不明であり、事実関係もまだ明らかではない。

最後に一つ付け加えておきたい。キャメルが本当にMotoGPを去ったのか、ホンダへの支援を中断しただけなのか は、今後の動向を見守る必要がある。昨年末のヤマハとゴロワーズの決別の後に多くのメディアが、キャメルはヤマ ハワークスのスポンサーになる準備があると報じているからだ(昨日のcrash.netでも同様の記事を掲載している)。た だし、バレンティーノ・ロッシのたばこスポンサー嫌いを考えれば、常識的には難しいだろう。コーリン・エドワーズの単 独スポンサーというケースは考えられなくもないが、アルタディス側の昨年の主張をヤマハが完全に無視するとも思え ない。
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