2006年、気になる800ccマシンの開発動向
2005年12月31日 ShoppingOn編集部

イタリアのサイト、motograndprix.itは、2006年に最も注目すべき点は、 その翌年の新レギュレーションである800ccマシンの開発動向だろうと し、現在までに判明している状況を伝えている。その他にも、ロッシの F1行きの動向、ロッシとジベルナウとの確執やペドロサのデビューなど、 注目すべき点は多い。

800ccマシンの動向としては、各メーカーの開発は既に進んでおり、 来年の夏には実際にコース上でテストされる様子が伝えられるだろうと している。

ちょうど2001年に現在の990ccバイクのプロトタイプが人目にふれていた のと同じ状況だろう。その翌年の2002年には、当時全日本チャンプの 梁明選手と、ビアッジとのSBKシート争いに現在巻き込まれている加賀山 選手がGSV-Rの開発を兼ねて全日本SBKにプロトタイプバイクでフル参戦を しており、当然ながら常にぶっちぎりの速さで勝っていた事が思い出される。 カワサキの柳川選手もZX-RRのプロトタイプで参戦しており、賞典外の参加 とは言え、この3台(特にスズキの2台)だけは異次元の走りをしていた (カワサキは完全なプロトタイプではなくスーパーバイクをベースにしていたが)。 梁選手がMotoGP2002年鈴鹿の開幕戦で、終盤近くまでRC211Vのロッシを GSV-Rで押さえてトップ走行をしていた事をご記憶の方も多いだろう。

蛇足だが、この2002年全日本SBKの「しらけ気味」とも言える状況の中、 当時WSBKと全日本にスポット参戦をしていたホンダの玉田選手だけは スズキのプロトタイプマシンと互角に戦っていた事が、強く印象に残る結果 となった。彼は当時、「ロッシより自分は速い」とコメントしており大変に頼もしく 感じたものだが、2004年にはそれを証明するかのような躍進を見せてくれた。 2005年は残念な結果に終ったが、2006年はミシュランタイヤ2年目で どこまで活躍できるだろうか。

話を2006年の動向に戻すと、motograndprix.itの中で、ヤマハの800ccテスト ライダーとして、99年の全日本SBKチャンピオンの吉川和多留選手、87年から89年の 3年間、全日本GP500の連続チャンピオンだった藤原儀彦選手の2名が紹介 されていた。この二人は現在のYZR-M1の開発ライダーとしても有名だ。

ヤマハは、800ccエンジンの開発に影響を与える最大の人物は、やはりバレンティーノ・ロッシ だとしている。これは2007年以降もロッシがMotoGPに参戦する可能性を示唆する ものだろうか?記事の中では「疑わしい」としているが。

800ccマシンの開発が最も進んでいるのは、やはりホンダだ。噂では宇川選手が 800cc新マシンによる極秘走行をもてぎで早くから始めているとも聞く。

記事によれば、ホンダの新マシンデビューは2006年鈴鹿8時間耐久レースの 翌週のテストらしい。2001年の同時期のテストはバレンティーノ・ロッシによって 行われたが、2006年マシンのテストはダニエル・ペドロサが行う可能性が高い だろうとしている。

かつて一部では「RC-211Vは加藤大治郎スペシャル」と噂する声も多かったと、 何かの記事で読んだ事がある。当初のサイズは現在のものよりもコンパクトな ポジション設定だったらしく、2001年の8耐後にバレンティーノ・ロッシが試乗し、 「小さすぎる」とコメントした。

2007年向けの新マシンは「ダニエル・ペドロサスペシャル」では?として、記事は 終っている。
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