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2005年12月25日 ShoppingOn編集部
ドイツの記事に、今後のMotoGPのスポンサー収入について懸念を示す記事があった。ここではその感想などをお伝えさせて頂きたい。
たばこブランドのスポンサー規制実施が近づく中、MotoGP業界はそれに関係なくスポンサー難の時を迎えてしまった。
先日のアルタディス(ゴロワーズ、フォルツナの親会社)とヤマハの騒動は、バレンティーノ・ロッシがたばこ広告の反対論者である事が発端となっていると言っても過言ではないだろう。ヤマハは大きなスポンサーを失う事になるだけではなく、来年のスポンサーにアルタディスとの敵対メーカーを採用する事すら難しくなった。もしそのような事があれば、アルタディスは間違いなく法的処置を取る。
たばこメーカーに限らず、スペインの巨大電信会社であるテレフォニカ・モビスターも、今期でMotoGPのスポンサーから撤退を表明している。250ccでの加藤大治郎やペドロサ、およびマルコ・メランドリとセテ・ジベルナウの活躍をささえていたスポンサーの消失は、MotoGP界にとっての大きな衝撃だった。
また、ビアッジ問題に端を発してキャメル(JTインターナショナル)もMotoGPを去ってしまった。キャメルの場合は、MotoGPに未練を残しながらも、今回のビアッジを取り巻く不穏なメーカーサイド、及びその周辺の政治的動きを批判する事を目的とした行動に見えた。
この巨大スポンサーたちの撤退劇を、DORNAも大きな問題として捉えているようだ。各チームのバイクやタイヤの開発費用は今や莫大な投資を必要とし、この投資元となる巨大スポンサーを得られなければ今後のMotoGP全体の運営すら難しくなる。この問題の解決を、DORNAも最優先課題として認識しているらしい。
実際、MotoGPの開発に関わる企業の費用投資は想像を絶するものだ。今年、ケニー・ロバーツ(シニア)のチームは、そのコストから途中でレース参戦を断念する事態に追い込まれている。ワークスチームよりもさらに大きな被害を被るのはフランチャイズチーム(ポンス、TECH3、WCM、KRなど)だろう。
現在、スペインでのMotoGP人気の過熱状況には目を見張るものがあるが、スペイン人ライダーを獲得する事により、その個人スポンサーを同時に取得する事が近年のライダー選択に大きく影響しているように見えなくもない。事実であればあまり面白い話ではないが、スポンサーが限られた状況において、レース運営費用を捻出するのに必死のチームサイドからすれば、これも致し方のないところか。
以前は日本人選手が日本メーカー枠でワークスシートを獲得し、活躍していた事を海外のBBSが激しく批判していたのを読んで嫌な気分になったりもしたが(特に2002年の宇川選手のRC211Vでの活躍、2003年のノリック選手の特別枠、少し異なるが2004年の玉田選手のブリヂストンタイヤでの活躍など)、今の状況ではあの批判が恋しくも思える。
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