|
|
|
|
|
|
|
2005年12月22日 ShoppingOn編集部
マックス・ビアッジの問題は相変わらず解決していない。ホンダから除名され、カ
ワサキへの移籍話がブリヂストンのタイヤ供給拒否により消滅してから、彼のス
ポンサーであるキャメルもまた途方に暮れている。どうやらキャメルはホンダへ
の抗議として、MotoGPへの支援、すなわちホンダ・ポンスチームのスポンサーに
はならないつもりだ。
キャメルは当初、ビアッジの移籍先が見つからない場合、カルロス・チェカとケー
シー・ストーナーが新ライダーとなるホンダポンスチームに戻るのではないかと考
えられていた。だが、キャメルのビアッジへの思い入れはもっと深いものだったよ
うだ。海外のフォーラムを覗いてみると、「いったいキャメルは何故そこまでビア
ッジにほれ込んだのか?」といった会話が交わされているのも頷ける。
国際日本タバコ(JTインターナショナル)が現在のキャメルの所有企業だが、彼
らは今回の騒動がいくつかの点において不誠実な政治的活動があったという見
解を示している。また、JTの目標はチャンピオンシップの獲得であり、マックス・
ビアッジなしでその可能性を見出せないとも発言した。以下がその社長であるロ
ベルト・ザーニ氏の声明である。
-----
私たちは、かなりのエネルギーをつぎ込み、強固な決意を持ってマックス・ビアッ
ジとのMotoGPプロジェクトに取り組んできました。ホンダが彼を支援しなくなった
後でも、私たちの決意に全く変わりはありませんでした。
しかしながら、今回はもう諦めるしかないという見解に達しました。私たちの直面
した障害はあまりに大きく、打つ手がありません。常識的に考える上では不可解な事ば
かりです。
かつてのバイクレースはスポーツ精神に溢れ、大衆の情熱を掻き立てるもので
した。いったいあのスポーツ精神はどこにいってしまったのでしょうか。スポーツ
における情熱こそが、私たちの企業グループの原動力であり、モーター・スポー
ツ界における私たちの企業理念であり、哲学でした。
私たちにとって最初のMotoGPでの活動となる過去3年間を支援して下さった全
ての方々に対して、ここに感謝の意を表明します。ホンダとシトポンス氏、ならびにキャ
メルカラーをまとって戦ってくれた全ての人たちに感謝を申し上げます。また、私
たちのライダー全員にも感謝の気持ちを伝えたい・・・特に、私たちが一緒にサ
ーキットに戻りたいマックス・ビアッジに。
私たちが分かち合った成功と感動は今でも当社の情熱として生きており、これこ
そがレース活動にキャメルが参加してきたという証なのです。この歴史を、途絶
えさすべきではありません。
-----
|
|
|
|
|
|
|